完璧

首を長くして待っていた、籐(とう)の回転イスを佐川急便のお兄さんが運んでくれました。治療法を山元式新頭鍼療法(YNSA)にする以前、患者さんはベッドで仰向けになっていただき下肢、上肢に置鍼をする事が多かったのです。気がつくと治療時間が90分、などという事がよくありました。

ベッド以外で治療するのは、ギックリ腰でベッドに寝れない患者さんのみでした。

ところが、山元式新頭鍼療法(YNSA)に移行してからは、患者さんは座位。治療時間も、15~20分と短縮と大きく様変わりしました。そのため、イスが大切な治療グッズなのです。普段私が使用している回転式丸イスを、患者さんと共有していたのですが、お尻に肉が少ない患者さんには、少し不評だったように思います。

本日届いた籐(とう)の回転イスは、座り心地抜群です。少し座高が低い(32cm)ので、背の低い女性患者さんにはぴったり。ただ、背の高いアメリカ人の患者さんだけは、四角いイス4個並べた上に籐(とう)の回転イスを置いて対応してみます。う~ん、完璧❣️

日々進化

「今日は、楽しみにしとったんよ。」

「うん?」

「・・・日々進化しよるいうて、聞いたけん!」

「・・あああ~、○○ちゃんに聞いたん?」

「ほうよ、ほうよ!」

高校の同級生60才代男性患者Aさん、来院早々素敵なお言葉をいただきました。腰痛、下肢のしびれで11ヶ月前から通院され、最近では、1ヶ月に1回、健康管理のため来られています。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):右(右側から始めていきます)

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:脳幹(1)

右:腰椎(1)、脳幹(1)

(  )内は圧痛点が無くなり治療できた置鍼の数。(0)は、他の個所の置鍼の影響で圧痛点がなくなったことを示します。これで基礎治療が終わり、自律神経が整いました。次に、首診をし、側頭部の治療点に置鍼します。

首診

左:腎(0)、膀胱(1)、胃(0)、小腸(0)

右:腎(0)、膀胱(1)、胃(0)、小腸(0)

「ここは、どう?」

「痛った!」

「膀胱じゃ~」

「ワシ、頻尿なんよ。」

「ここは、どう?」

「痛った!」

「胃じゃ~」

「逆流性食道炎!」

「・・・なんか、素直なカラダしとるのう」

「そうなん?」

Aさんが一番痛がっていた膀胱の治療点に置鍼すると、腎、胃、小腸もついでに良くなっていました。本当に素直なカラダの持ち主です。このまま、奥のベッドべ寝ていただいてもいいのですが、「・・・日々進化しよるいうて、聞いたけん!」という言葉が頭に残っていたもので、

「もう2本刺して終わりにしょうわい・・・・ここ痛ない?」

「痛った、どしたん・・・めちゃくちゃ痛いけど・・・」

「ここは、トルコの先生は見つけたツボよ。」

などと、おしゃべりしながら2本置鍼。後は、フォークソングを聴きながら30分ほど休んでもらいます。施術後、玄関で、

「・・・あれ?どしたん・・・こんなに、カラダ軽いん初めてじゃ~・・・今度来るんが、楽しみじゃ❗️」

と、嬉しい言葉を残して帰られるAさんでした。

困りものの美食家

美食家

20程前に、段差が1mあるところから落ち、膝を痛めて以来、膝痛に悩んでいる60才代の男性患者Cさんの続報です。通院されて3ヶ月、現在は1週間に1度のペースで来院されています。現在は、みかん農家をされているので、常に膝に負担はかかっているはずです。

「きのうは、200m歩こうという気が起こったんです。そして、歩いたら膝は痛なかったです・・・普通じゃったら、自転車を使うんですけど・・・確実に、波はあるけど、良(よ)うなっています。」

「それから、軽トラを降りる時は、どうもないんですが、大きい車から降りる時は左足首が痛なるんです・・・何でじゃろ?」

「・・・・それは、何でじゃろ?・・・よう分からんですが、トルコの先生が見つけたツボにパイオネックス(円皮鍼)を貼ってみましょう・・」

Cさんの左足第5指の圧痛点を押圧すると、

「先生、そこ・・・・足首が痛なる時、しびれるところです!」

「何か関係あるかもしれんですね〜」

次に、左足第5指と対角に当たる右のオデコ(B点とC点の中間点)にパイオネックス(円皮鍼)を貼ります。それからは、合谷診から始めていきます。

合谷診:右(右側から始めていきます)

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:頸椎(0)、胸椎(2)

右:腰椎(1)

(  )内は圧痛点が無くなり治療できた置鍼の数。(0)は、他の個所の置鍼の影響で圧痛点がなくなったことを示す。これで基礎治療が終わり、自律神経が整いました。

後は、左右のG点、H点という膝に対応する点に置鍼して終了。

「これでどうですか?・・・歩いてみて下さい。」

「・・・・本当に軽なっとる・・・・このまま、頭に2時間でも3時間でも刺して置きたい・・・」

ニコニコ顔で首をかしげるCさん。

首をかしげる理由は、『これが・・・鍼を抜くと・・・何で元に戻るん?』であります。冒頭でCさんがおっしゃったように、確実に波があるけど、良くなっているので勘弁してください。Cさん、先週頂いた「せとか」美味しかったです〜

愛媛の柑橘類は、最高に美味しいのですが、みかん農家のCさんの話によると、サルとハクビシンが最高種の「せとか」とか「甘平」などの一番美味しい時期にやって来て、食べてしまうそうです。そのため、Cさんは一番美味しくなる前に収穫せざるを得ないそうです・・・・美食家の愛媛のサルとハクビシン❗️・・・・・本当に困りものです‼️

松葉杖からステッキへ

右膝半月板損傷の患者さんの続報

70才代の女性患者Bさんは、昨年5月末、半月板損傷の大ケガをしました。やや遠くにあったハンガーを取ろうとし、右足を大きく踏み込んだところ、右膝に負荷が掛かかって損傷。

1週間に2回のペースで通院し、先々週から1週間に1度のペースで通院。本日は9回目です。4日前から、松葉杖を止めステッキをついて歩行するようになりました。実際には、ステッキが無くても歩けるのですが、大事をとってステッキを使っているそうです。かなり良くなっておられます。Bさんは、野菜作りも海外旅行もしたいのです。何とかお役に立てればと思っています。

「先生、頭の鍼は顔シワを取るじゃないかと、鏡を見て思っとたんです・・・・ところが、お腹の調子がようなって、2kg太ってシワが少ななったんです!」

「アッハハ・・体調がええんじゃから、少々太るのはええですよ!」

ニコニコ顔のBさんは、上機嫌です。

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:胸椎(1)、

右:腰椎(2)、大脳(1)

(  )内の数字は圧痛点が無くなった置鍼数。これで、自律神経が整いました。

後は、右膝に集中して治療です。左側頭部のG点、H点、Iソマトトープ(小さな人型)の膝。

1本置鍼するたびに、歩いてもらいます。最後は、トルコ医師テキチ先生の見つけたT1、T2(左側頭部)に置鍼。

「先生、鍼打つたんびに、ようなっています。このまんま、頭に刺してお家に帰りたい❣️」

ニコニコ顔のBさん、後は大好きなショパンの曲を聴いていただいて、治療を終えました。次回はステッキなしで来られますように!

気持ちいいですね

3年前から腕が上がらない40才代男性患者Bさんの続報です。前回の治療では、腕が上がるようになったのですが、1日しか保(も)たなかったそうです。まあ、予測通りです・・・これを繰り返しながら、少しずつ良くなっていきます。

前回の痛い部位と今回の痛い部位(Bさんに痛い部分を赤ボールペンで塗りつぶしてもらいました)では1/4位に減っています。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):左(左側から治療を始めます)

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:頸椎(1)、小脳(1)

右:小脳(1)

(  )内の数字は圧痛点が無くなった置鍼数。

首診

左:腎(1)、心(0)、大腸(1)、三焦(0)、小腸(1)

右:膀胱(2)

今回は、首診をして、内蔵(12経絡=ツボの流れ)の状態を診断し側頭部の治療点に置鍼。

(  ) 内の数字は圧痛点が無くなった置鍼数。(0)は、他の置鍼の影響で圧痛点が無くなったことを示しています。

この治療だけで、肩の上がりが良くなりました。

続いて、肩をねらい左B、C点に1本ずつ置鍼。

最後は、トルコ医師テキチ先生の見つけたT1、T2点に1本置鍼。

今の私の山元式新頭鍼療法(YNSA)の実力では、ここまで。この時点でBさんの左肩は上がりますが、右肩と同じではありません。そこでBさんに左肩の痛点を聞き、それに対応する左大腿部の圧痛点に3本置鍼しました。

後は、天城流と操体法の融合した治療。

左脇圧痛点と左肩甲骨の圧痛点に軽く指を触れるだけ・・・・

「があ~、があ~」

気持ちよさそうに軽いイビキをかいているBさんに、

「気持ちいいですか?」

「気持ちいいですね!」

と答えて、また「があ~、があ~」とイビキをかくBさん。

これは、カラダは眠っているのですが、意識はハッキリしている状態であることを示しています。操体法で治療をしている時は、いつもこの状態です。Bさんにはこの治療法が合うかもしれません。来週Bさんの意見を聞いてみようと思います❗️

安い

たまたま、当院に来る用事があったBさん、

「ここ、4000円ですか・・・・安い・・・今度の火曜日、予約取れませんか?」

「ええと・・・・12時・・正午に来ていただきませんか?」

安い料金が魅力でご予約となりました。当院は9:00〜12:00、15:00〜20:00の営業が基本ですが、患者さんに合わせて、昼休みや、8:30からの営業など臨機応変にやっています。また、定休日はありませんが、臨時休業をいただいています。先月は7日間も休業しました。

さて、来院されたBさん、3年前から左上腕が上がらなくなり、大好きなゴルフが出来なくなりました。

進化系合谷診(人差し指と親指の間の触診、腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断が可能)

左:頸椎(1)、胸椎(0)、大脳(1)

右:脳幹(1)

(  )内は圧痛点が無くなるまでの置鍼数。(0)は、他の個所の置鍼の影響で圧痛点が消滅。これで基礎治療が終了しました。自律神経が整います。

これからが、応用治療として左肩、上腕治療となります。

左B(1)

左C(1)

Iソマトトープ(小さな人型)上腕狙い(2)

Iソマトトープ(小さな人型)大腿部狙い(1)

左T1、T2(トルコ医師テキチ先生の見つけたポイント)(1)、(1)

マスターキー(1)

上記はイラストを参照して下さい。結果、Bさんの腕が上がるようになりました。

「これじゃったら、ゴルフが出来るかもしれん❗️」

明日、Bさんが治療で来られます。明日はBさんの続報をお届けします。

追伸:松山市にお住まいで、(国民健康保険)及び(後期高齢者医療制度)に当てはまる方は、松山市から助成金1000円支払われます。そのため、3000円の治療費となります!

眉ツバ

週に1回通院されている80才代女性患者Aさんと、ワイワイ楽しく治療をしていると、

「ガラガラガラガラ(玄関の引き戸)・・・予約してないんじゃけど・・・行けますか?」

「・・・・・・・・・・えっと、・・・(パニックの私)・・・夜だと、大丈夫・・・・あっ・・あと30分待っていただければ・・・Aさん、ちょっと一緒になるけど、大丈夫?」

「先生、大丈夫、大丈夫❣️」

という事で、Aさんの治療を見ながら、待合室(待合室が治療室なのです)に居てもらうことに。

Aさんの右膝痛をある個所にパイオネックス(円皮鍼)を貼って、

「どうですか・・・歩いてみて下さい。」

「・・・・あらっ、先生いい!痛くない!」

と、このシーンに、待合室の男性患者(60才代)・・・『これは、眉ツバ❗️』という顔・・・を感じながらも、Aさんに、奥のベッドで寝ていただきます。

突然の男性患者Cさんは、農業家の方で最近、重いものを持ち上げたところ、胸椎を痛めてしまいました。少し前屈するだけで痛みが走るそうです。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)左:左側から治療始めます

進化系合谷診(腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の状態を圧痛点の有無で診断します)

左:胸椎

右:なし

Cさんは、痛めている胸椎だけに圧痛点がありました。非常にストレートな反応です。そこで、左胸椎の治療点であるE点(眉毛の上)に置鍼をします。

Cさんの表情を見ると、「絶対に治ってやるもんか・・・こんなところ(眉毛の上)の鍼で!」

という、決意を感じました。

「どうですか?」

「・・・・・・・・別に・・・」

そこで、置鍼をしたところの2mmくらい外の圧痛点に置鍼。

「どうですか?」

「・・・・・・・なんか、ゆるんだ気もする。」

今度は、右の眉毛の上に置鍼。

「どうですか?」

「・・・・・あれっ、ゆるんで来た・・・・はっきり分かる。」

もうこうなったら大丈夫です。結局合計5本の置鍼で治療終了。

「あれだけ、前屈できんかったのに、今は痛無い・・・最初は、眉ツバじゃと思っとったんじゃが・・・これって、いつまでもつもんなん?」

「それは、人によるのでハッキリと言えません。」

その後は、世間話をして終了となりました。Cさん、いつでもお待ちしています。

書道家の続報

篆刻を、集中して制作している60才代の男性書道家Cさんの続報です。

「あんた、今日は足ウラに鍼してや・・・あれは、痛いけど効くけん、我慢しょうわい。」

来院されて、早々にCさんのご要望がありました。ということは、昨日の治療が不十分だったのかもしれません。

「あんた、昨日(きのう)はの・・・帰って、シャワーしてすぐ7時に、寝てのう、2時起き。そしての、2時半から4時まで篆刻よ❗️それで、また肩が凝ってしもたげ~・・・ほじゃけん、頼むわ❗️」

どうやら肩こり再発は、篆刻のようです。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):左(左側から治療を始めます)

進化系合谷診(腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の状態を圧痛点の有無で診断します)

左: 頸椎(1)、胸椎(1)、腰椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)、小脳(1)

右:胸椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)、小脳(1)

(  )内は、圧痛点が無くなった時の置鍼数。

首診

左:腎(1)、膀胱(1)、胆(1)、心包(1)、心(0)、大腸(1)、三焦(1)、脾(1)

右:腎(1)、膀胱(1)、心(0)、大腸(1)、三焦(1)、胃(0)、小腸(1)、肺(1)

(  )内は、圧痛点が無くなった時の置鍼数。

「鍼は、即効性が凄いのう・・・・これを、山元先生が作ったん?」

「そうですよ・・・本当に凄いすよ・・天才です・・・というか、神に近いお方です。」

「・・・もう、足ウラに鍼はいらんのう。」

「いらんですね。」

という事で治療はCさんの言われた通り終了となりました。置鍼をしたままベッドでゆっくりしていただきます。

「今何時?」

「9時40分です。」

「そしたら、もうええわ・・・鍼取ってや。」

という事で、終了。患者さん主導の治療は楽しいです❣️

どうもすみません

愛媛県にも、新型コロナヴィールスの感染患者が出る事態発生。しかも、感染患者の女性は、私が京都出張治療で利用するJR高速バスで移動されていました。高速バスの車内は密閉された空間。トイレ利用などで揺れる車内を移動する時、多くの人は同じ場所をつかんで歩きます。本当に感染しやすい空間です。もし、私が感染した手で、患者さんの治療をしたら・・・・

そのため、毎回楽しみにしている京都出張治療を、残念ながら中止せざるを得なくなりました。京都で予約された皆様、誠に申し訳ございませんでした。4月には青い軽トラで、チンタラチンタラ京都を目指すつもりです。よろしくお願いいたします。

コロナヴィールスで、イベントが軒並み中止となっています。その中で、何とか実施に・・・と思っている方もいます。そんな悩みをお持ちの60才代男性患者Bさんが来院されました。1週間に1度のペースで通院されていますが、先週と本日の診断で、ストレスが如実に現れているのに驚きました。

現在、上腕診の代わりに、合谷診(人差し指と親指の間の触診)の進化系という方法で、腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の状態を診断します。私にとっては、上腕診よりも正確にできる様に思います。最近2回の診断では、大脳、脳幹、小脳

に対応する個所に、顕著な圧痛点がありました。これは明かにストレスによるものだと思います。なぜなら、それ以前の診断では、大脳、脳幹、小脳はあまり圧痛点がないからです。

その治療点は、正中線と生え際が交わる付近です。本日の刺鍼では、そのオデコの上の方がとても硬くて、なかなか鍼が入ってくれませでした・・・・カラダって、本当に正直に出来ているんですね~・・・かつて、超有名落語家の林家三平師匠が、「どうも、すみません!」と言って、右手指先をオデコに軽く触れるポーズで、一世を風靡(ふうび)しました・・・お若い方々・・・ゴメンなさい・・・・丁度あの場所が、治療点です。

林家三平師匠も、ストレスが多くあんなポーズになったのかも・・・?

聞く

2年前から通院され、現在は1ヶ月に1度の来院で、体調管理をされている50才代の女性患者Aさん。花粉症と食事後の胃が重いのが気になります。Aさんには、山元式新頭鍼療法(YNSA)の鍼が良く効きます。1ヶ月に1度の来院ですから、私の治療法が前回とは違っています。何と前回は29本も置鍼していましたが、今回は20本(まだ、まだ多いです・・・)。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):右(右側から治療します)

左:頸椎(1)、胸椎(0)、腰椎(0)

右:脳幹(1)、大脳(1)、小脳(1)

進化系合谷診(上腕診と同じ頸椎~小脳までの診断が可能)

左:腎(1)、膀胱(1)、肝(1)、胆(1)、心包(1)、心(0)

右:大腸(1)、三焦(1)、脾(1)、小腸(1)、肺(0)

(  )内は診断点の圧痛点が無くなる置鍼数。

上記の置鍼ごとに様々な反応があるAさん、くしゃみを始めました。そこで、脳神経の9番(舌咽神経と肺に繋がっています)に対応する頭頂部の治療点に2本置鍼。

「先生、鼻水が止まりました。」

続いて、オデコの感覚点(目、鼻)に4本置鍼。

「息が、しやすくなっています。」

これで、十分です。後は、ベッドでゆっくりしていただくだけです。普段はこのまま眠っておられるのですが、何故だか今回は、会話が弾みます。

「子供を産んでから、体質が変って花粉症になってしまいました・・・花粉症の鼻水は、風邪と違って水っぽい鼻水で、それが溜まってくるんです。」

「今は右の頭がグワングワン響いて効いています。」

20分後、

「右の方が治ってくると・・・今後は、左の方が効いています。」

しばらくして、

「今、落ち着きました。」

このタイミングで治療終了となりました。ベッドの横で患者さんの状態を聞いていくことの大切さを感じました。