モゾモゾ体操(その9)

モゾモゾ体操(その9)

右足踵(かかと)から指先の方向に向く軸を、時計回りにすると、右足関節の内反。

この内反位に決めた足首の下に左足を入れ、しっかり固定します。

ポイントは、母趾球。

特に固定する左足の母趾球。しっかり母趾球を押し込み親指をそらしながら、右足首を固定します。

プロレス技のヘッドロックの足首独り絞めバージョンです。

固定できたら、左手をお尻に敷き、右肘をベッドに立てます。そして、腕を内回ししながら肘をベッドに押し込みます。すると、徐々に連動が首や頭、肩甲骨、腰等々伝わって気持ちよくほぐれてきます。

このモゾモゾ体操は、山元式新頭鍼療法(YNSA)の外果治療点(下肢の痛みや痺れ、カラダの不快な症状を除去します)を刺激しながら、全身連動を促(うなが)します。

非常に効果的な体操です。ただしある程度、膝に負担がかかりますの

「痛かったら、即やめましょう‼️」

モゾモゾ体操(その8)

モゾモゾ体操(その8)

仰向けで、脚をのばして、軽くバレリーナがつま先立ちをするような状態が、足関節の底屈(ていくつ)。

この動きにも負荷は必要ありません。負荷をかけると、腓腹筋が縮みすぎて、こむら返りの原因になることもあるので、無理をしないでください。

気持ちよく底屈(ていくつ)が出来れば、今度は、足をグーしてみましょう。

同時に手もグー。自然と目線も下を向いていきます。目をつぶったままで、目線をおへそまで落とし縮こまった胎児のイメージ。

呼吸法は、①自然呼吸②吐きながら(できれば、鼻から)③吐き切ったら、ゆっくり吸いながら→可能な限り息を吸い、息を止めます→一気に吐きます。

こうなれば、モゾモゾ体操(その7)の背屈(はいくつ)も入れて、手足のグーパーを、一連の流れで行うと、気持ちよくできます。

モゾモゾ体操(その7)

モゾモゾ体操(その7)

足関節の6つ動きで、ポイントは全て母趾球です。

母趾球には、しっかりと種子骨がくっついているので、カラダを支える大切な役割を果たします。これは、ベッドに寝ていても同じことです。

モゾモゾ体操(その5)で紹介した①内旋位からの外旋を誘導するモゾモゾ体操でも、左足先を内側にし、その上に右足の踵(かかと)を乗せた時、左足母趾球に右足の重さが乗るように意識すると、動きがスムーズになります。

さて、今回は足関節の背屈(つま先をスネに近づける動き)。

仰向けで、足を伸ばしたままの状態での動きでは、カラダが大きく連動しないので、足に負荷をかける必要はありません。

モゾモゾ体操(その3)で紹介した踵(かかと)の踏み込みをした後、軽く親趾(おやゆび)をそらすだけで十分です。イメージは、足でパー。

しつこいようですが、足はガニ股にならず、やや内股で。ついでに、手もパーすると、自然と目線も上を向いてカラダ全身が伸びて、気持ちいいですよ。

呼吸法は、自然といつの間にか吸いながらやるようになります。気持ち良く吸い込みながらやってみてください。

決して無理をしないでください。

私自身、色々試行錯誤しながら過度の負荷をかけすぎ、もう少しで「こむら返り」になるところでした。

モゾモゾ体操(その6)

モゾモゾ体操(その6)

足関節を②外旋位(つま先を外側)にして、その親趾(おやゆび)の母趾球に片方の踵(かかと)を乗せます。

左足のつま先が外側からゆっくり内旋する動きを始めると、右足踵(かかと)でその動きを止めます。すると、カラダは連動して内部から動きが生まれます。その動きをゆっくり感じとって心地いい感じがあれば、それを味わっていれば、カラダの歪みが修正されていきます。

これが出来るようになると、今度はワンランクアップの体操。

イラストみたいに、右手をお尻の下に置き、左手前腕を立てて肘でベッドを押し込むようにします(これは、前回の内旋位からの動きと反対の手の動きになります。要注意❗️)。

呼吸は、前回と同じ。

①自然呼吸で行い②吐きながら行い、続けて③吸いながら行い一気に吐く流れを1クールとし、1クール終わったらゆっくりする。

とにかく、無理しないでください。

モゾモゾ体操(その5)

モゾモゾ体操(その5)

足の関節の動き方は、6つあります。

膝から足底までの縦軸を内側に回すと、①内旋、外側に回すと②外旋。

内踝(うちくるぶし)から外踝(そとくるぶし)の横軸を上に回すと③背屈、下に回すと、④底屈。

踵(かかと)から指先までの左足前後軸を左に回すと、⑤内反(ないはん)、右に回すと⑥外反(がいはん)

今回は①内旋位から外旋するモゾモゾ体操です。

左足先を可能な限り無理しない程度内側に、その上に右足の踵(かかと)を乗せます。

そして、左足先をゆっくり外側に回そうとするのを、右足踵(かかと)で止めます。

すると、カラダはゆっくり連動して内部から動いてきます。無理せず、心地良い感じを味わいながら呼吸法は、前回説明したように、①自然呼吸②吐きながら(できれば、鼻から)

③吐き切ったら、ゆっくり吸いながら→可能な限り息を吸い、息を止めます→一気に吐きます。

①自然呼吸で行い②吐きながら行い、続けて③吸いながら行い一気に吐く流れを1クールとし、1クール終わったらゆっくりする。

これで十分だと感じたら、反対の足をしましょう。

これができたら、今度は1ランクアップの体操。

イラストのように左手をお尻に入れ、右手の前腕を立てます。立てた前腕の小指側をゆっくりベッドに押し付けて、体幹がスムーズに動くようにします。

心地よく無理せずゆっくりと動きます。

痛かったらやめましょう。

モゾモゾ体操(その4)

モゾモゾ体操(その4)

「足は親指、手は小指」という重心安定の法則を身に付けましょう。日常の動作に力みがなくなります。特に施術家は、常に患者さんと接しているのですから、自ら力んでいると、患者さんにそれが伝わり、患者さんに影響してしまいます。

さてそれでは、何故、足は親指で手は小指なのでしょうか?

写真のガイコツ(トンスケという名前です)は、脱力した状態のカラダの骨組みです。

正中線は頭頂から地球の中心に向かった重力を可視化した線。これを見ると、手の小指と、足の親指が正中線近くに位置しています。

これが、「足は親指、手は小指」と言われる所以(ゆえん)です。

足の親指が正中線の近くにあるため、カラダを支えるのに重要な役割をしています。また、

第1中足骨(親指側)の頭(あたま)に二個の種子骨(イラスト参照)があり、カラダを支える補助となっています。これで、足は親指という意味は、分かると思います。

では、「手は小指」

小指側の中手骨と、尺骨の間に小さな豆や鈎(かぎ)がある豆状骨、有鈎骨(イラスト参照)があります。これらの骨が、しっかりと物をつかむ補助役となります。

そして、小指を握りしめる動作が連動していくと、肘が内側(正中線寄り)に向いていき、脇が閉まってきます。この一連の動きが重心を安定させていく重心安定の法則です。

このことを理解した上で、モゾモゾ体操をしてみましょう。

仰向けになり、手をしっかりと耳の横に付けて、伸びをしましょう。この時、小指側を伸ばすのでしょうか?あるいは、親指側伸ばすのでしょうか?

私は、答えを言いませんので、一度試してみて下さい。

モゾモゾ体操(その3)

今から紹介するのは、最も簡単な体操ですが、ほんの少し足の角度を変えると全く動かなくなります。ちょっとしたコツがあるので、そこだけはマスターしましょう。

朝、仰向けで目が覚めたとしましょう。こんな時、ゆっくり伸びをしたいものです。今回は足の伸びの仕方をお教えします。

ガニ股歩きの人が仰向けになると、足裏が逆ハの字となります。こういう人が、踵(かかと)を押しこんで脚を伸ばそうとしても、伸びません。

・・・・?と思われる方、一度しっかりとしたガニ股で押し込んください。

全然動かないことが分かると思います。

今度は、足裏をハの字にして、踵(かかと)を押しこんでみてください。すると、問題なく踵(かかと)が伸びアキレス腱も伸びてきます。

何故このような結果になるのか?・・・・それは、「足は親指、手は小指」という原則があるからです。足裏がガニ股で足先が開いていると、重心が小指側に向かうため、力が分散してしまい上手く伝わらないのです。しかし、足裏を内股にして親指側を押し込むと力が集中して脚が伸びてきます。

とても、簡単なことですが、非常に大切なことなのです❣️

しっかり、身に付けましょう‼️

モゾモゾ体操(その2)イラスト3枚

今日来院の患者さんから、

「先生のフェイスブックに書いてあった体操、よく分からなかったんですよ!」

と助言がありました。確かに足のツボを載せ、文字で動きを説明するのは、無理があります。そこで、ポイントだけ文字説明で済ませ、あとは、イラストで解説してみます。

 仰向けになって、両膝を立てます。そして左足だけを倒した状態はイメージ出来ますか?

この倒した左足の内踝(うちくるぶし)から、膝の内側に脛骨(けいこつ)という大きな骨があります。

この脛骨(けいこつ)を右足の踵(かかと)でゆっくり踏みつける体操です。

ついでに、左手をお尻の下に敷くと、左肩甲骨から左指にかけて、圧力がかかり一石二鳥となります。

また、踵(かかと)以外の土踏まず、親指などで踏み込むと、バリエーションが増えます。

モゾモゾ体操(その2)

肘から指先にかけて、重要なツボがあるように、肘から足先にかけて、重要なツボがたくさんあります。特に足首の周辺は、最も大切なツボの密集地です。

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、外果治療点という新たなツボに、下肢の痛みや痺(しび)れなどのカラダの不快な症状を取る効果を見出しています。

今回はその大切なツボを刺激しながら、肘から指先までのツボも刺激するモゾモゾ体操。

仰向けになり、両膝を立てます。モゾモゾ体操(その1)と全く同じ姿勢です。両手はお尻の下敷きになったまま、片方の足だけを、敷き布団の上に倒します。そうすると足首やフクラハギを敷き布団の上に置くことになります。

その置かれた足首に突っ立った片方の踵(かかと)を置きます。あとは、踵(かかと)で足首を踏み込むだけです。

例えば、踏み込む足が左足の踵(かかと)ならば、右足首に圧力がかかっていき、大切なツボの刺激になります。また、体重が徐々に右側にかかってくるため、右肩から右手首にかけて心地よい刺激となっていきます。

呼吸法は、モゾモゾ体操(その1)と同じ。最初は自然呼吸→鼻から吐きながら→鼻から吸いながら、息を止めて一気に吐く

これが基本形で、踏み込む足をつま先、土踏まず等、変えたり、踏み込む位置をフクラハギ、太ももと変える事で、様々バリエーションが生まれます(^ ^)

モゾモゾ体操(その1)

モゾモゾ体操(その1)

操体法の創始者、橋本敬三先生は、90才の時大腿骨骨折のため、寝たっきりの生活を亡くなられる95才までされたと伺っています。しかし、先生の背中は床ずれする事なく、綺麗なままだったそうです。

生を受けた以上、誰しも迎える死。

全ての人が辿る道ですが、気持ち良く迎えたいものです。橋本敬三先生は、ベッドの中で、気持ち良く操体法をされていたのだと思います。それで綺麗な背中でおられたのだと思います。

そこで、私が90才を迎え、ベッド生活を余儀なくされたと仮定した時のモゾモゾ体操を作ってみようと思います。

イラストのように、肘から指先まで赤色の大切なツボ(要穴と言います)が、沢山あります。あと、こんなに要穴(ようけつ)があるのは、膝から足先にかけてのみです。
今回は、肘から指先までの要穴に、刺激を与えつつ気持ちよくカラダをねじる体操。

仰向けになり、両膝を立て、両手をお尻の下に敷き込みます。それでゆっくりゆっくり膝を倒します。ただそれだけ。

ゆっくり体重をかけるので、手首のツボにはいい感じで圧がかかります。呼吸は、ゆっくり動いている間は、出来るだけ鼻から吐きます。

可能なだけ倒した後は、今度は吸いながら倒します。そうすると、稼働域がもう少し広がります。限界まで吸って、あとは一気に吐けば、ワンセット終了。気持ちが良ければ、何回もしても構いません

また、両膝を倒し体重がかかってない方のフリーな手は、両膝と対角になるように、伸び伸びと伸ばしてみるのもいいですね。

ただし、これは掛け布団と敷き布団とに間が出来るので、冬場には不向きです。
まずは、こんな簡単なことからモゾモゾ体操スタート。