アメリカ事情

私が出張治療に伺っている家族の中に、アメリカ生活が長い方がおられます。その方と話をしていると、アメリカの今がよく分かります。20年前にアメリカのペンシルベニアにいた私ですが、どうやらこの20年でアメリカも随分、進化(変化?)しているようです。アメリカでは、ペットの幼稚園、ペットの学校が流行(はや)っているそうです。

ペットの幼稚園というのは、子犬だけ集まる幼稚園に預け、ご主人は仕事に行き夕方お迎え。子犬はその間に子犬社会に揉(も)まれ、勉強します。また、成犬にはやはり学校があり、勉強をするようです。ペットを我が子のように扱っていると確かに学習させたいと思うのが親心。そこで、その気にさせる新商売のようです。また、散歩を犬1匹、1時間で約3000円・・・5匹一度に散歩すれば15000円・・・これも流行(はや)っているそうです。

また、ペット専門の弁護士までいて、ご主人が亡くなった時、誰がペットを世話するのか・・・あるいは、遺産相続に関しても色々あるのでは・・・・

契約社会のアメリカならではの進化なのでしょう・・・日本もこのようになっていくのでしょうか・・・

ツバメ

ツバメが去年に引き続いて、今年もやって来ました。4羽のヒナが孵(かえ)り時折にぎやかに鳴いています。患者さんにとっても窓の外から聞こえる小鳥の声は心地よいようです。

「ここは、小鳥の声が聞こえて、気持ちいい。」

ベッドで術後ゆっくりし、置き上がりながら患者さんがおっしゃいました。駐車場の一部を畑にし、ガレージにはツバメのヒナ。なかなか素敵な空間になりつつあります。緑のカーテンを期待してゴーヤを窓の外のプランターに植えたのですが、これが育つのが楽しみです。

友人に指摘されたので、今日はツバメのフンをしっかり洗って綺麗にしました。このフンを嫌ってツバメの巣を壊したい人がおられますが、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」があり、これによってツバメなどの野鳥は守られており都道府県知事の許可がなければ卵やヒナがいる巣を壊す事は違法になり、これに違反した場合1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられるそうです。

巣立ってツバメがいなくなった巣は、壊してもいいようですが、害虫を駆除してくれるツバメの生活はしっかり法的に守られているのです。また、鳥インフルエンザがツバメから人にうつる事はないそうです。鳥インフルエンザウィルスは、フンなどで体外に出された場合、他の鳥に感染しなければ速やかに感染性を失い、また日光や高温に弱いそうです。もし、渡ってきた時にツバメがウィルスを持っていたとしても、他の鳥に伝染する機会がないまま、体の中に抗体ができてウィルスも消滅していくと考えられるそうです。

やはり、ツバメは幸運を運んで南の島からやって来るのです。

最近のモモ(メス猫生後7〜8ヶ月)

やっとモモが私を見ても、逃げなくなりつつあります。相変わらず気位が高いお嬢様ではありますが、下僕である私に、話しかけてくれるようになりました。それより、台所、6畳間、押し入れと風呂場だけの空間を気に入り、のんびりと過ごし始めたのが何よりです。

猫タワーも大好き、押し入れはもっと好き。蚊を見つけると一気にハンターに豹変し、両手で拝み取り。突然壁に這いあがろうとするは・・・・全力で走り回り、壁を壊すは・・・そろそろ、親として躾(しつ)けをする時期になってきたようです。食事運びとトイレ掃除係りの下僕から親へという壮大な転換をどうするか・・・もう、遊ぶしかないようです・・・・というか、やっと遊んでくれそうです。

最近買ったピンク猫様の猫じゃらし風オモチャを、気にいっている様でしばらく、遊べそうです。

それから生後7~8ヶ月のメス猫は、発情期の前、子宮関連の病気を防ぐために、不妊手術をした方が良いようです。患者さんお勧めの獣医さんに連絡をとって、早めに手術をします。月に1度程度お預かりしているチャルルが来ても、手術さえしていれば同じ空間で過ごせるので、良い関係が作れそうです。

セキセイインコのキーとボーは、隣の部屋に引っ越ししてもらいました。猛烈なエネルギーのモモとの共存はあきらめ、共に平和な空間を享受できるようと配慮したのです・・・やれやれ

 

本日5月14日は、50年前に、大横綱・大鵬が引退。その20年後の5月14日は、同じく大横綱・千代の富士が引退した日だそうです。奇(く)しくも初代貴乃花、二代目貴乃花に敗れ引導を渡されました。人の縁とは不思議なものです。多かれ少なかれ全ての人々に、そのような巡り合わせがあると思います。

私の母親が女学校に通っている時、毎朝お迎えに来てくれる大親友Nさんがいました。母親はNさんのことを、事あるごとに話してくれます。そのNさんの娘さん(Hさんと呼びましょう)が、私と同じ高校、大学を卒業して東京生活をお互い過ごしたあと、ほぼ同時期に愛媛松山に戻り、ひょんな事で縁ができ、ネコの世話をしたり・・・ネコを育てるきっかけが出来たり・・・・昨年の愛媛県立美術館でTSUMIKI 2020 in Matsuyama を企画してもらい作品を作ったり、Hさんご夫婦の音楽活動に参加したり・・・

いつの間にか、最も親しくしているご夫婦となりました。これは、やはり母親の代からのご縁が今の関係を作ってくれたのだと思います。今日も、Hさんご夫婦のお誘いで、大学の先輩にあたる方の訪問が出来ました。この方は、スポーツ医学を大学で教えておられたドクター。現在は、オリーブの成分に興味をお持ちで、庭先で育ったオリーブの葉を煎じて飲んおられます。

私も頂いたオリーブの葉を電気ポットに入れ、色が出てくるまで何度も何度も沸かし、飲んでみました。甘く優しい味です・・・・これは、きっとカラダに良い!

私がスペインで、オリーブしか生えていな赤土丸出しの山を見た時、『なんて貧相な環境なんだ!』と絶句したのですが、逆の発想では、『オリーブは、こんな過酷な環境でも生き延びられる優れた植物だ!』となります。先輩ドクターはそこに目をつけられたのです・・・素晴らしい!

そこでオリーブを調べてみると、スウェーデンには樹齢1万年になるオリーブの樹があります。地中海には樹齢2000年のオリーブがあり、とてつもないパワーがあるように思います。しばらく、このオリーブ茶を飲んでみようっと!

畑のお話

昨日の夕方、近所のホームセンターに立ち寄ると、何と元気のいいサツマイモの茎がまだ残っていました。そこで、早速500円で10本(ちょっと高い)購入しました。薄暗い中、しっかり水をやって植え付けたのですが・・・・すっかり萎(な)えています。インターネットで調べてみると、サツマイモは、萎えやすいようです。植え付けてからの水やりが大事になってくるようです。風呂の水をしっかり畑に移動しようと思います。

昨日は、ミニトマトの苗木を3本植えました。これらは、今のところ元気。ついでに患者さんから去年頂いた竹で支柱を作りました。竹は切る時期を間違うとすぐ腐ってしまいます。農業従事者の患者さんから頂いた竹は、やはり頑丈です。私が京都・美山町に住んでいる頃は、2月が1番いい時期だと聞きましたが、雪が1m以上も積もるところなので・・・・大変です。

畑には、友人からもらった青紫の綺麗な花が咲いているのです・・・・これは、ニゲラ。たくさん頂いた中で、やっと一本咲きました。種が出来れば、秋に蒔(ま)けばいいようです。さて、わからないのが、ニゲラの奥に植っている葉っぱ。何を一体植えたの・・・・・この植物が何なのか分かるまでは、育ててみようと思います・・・認知症がちょっとチラツキつつ・・・

患者さんとの会話

最近の治療時間は、30分以内で終了することが多く、その後は患者さんとのおしゃべりが多くなります。勿論、患者さんに必要なセルフケアのYouTube (あじさいの杜鍼灸院制作)を見てもらい、その講義を詳しくする時もよくあります。しかし、毎週来院されている患者さんとは世間話になっていくのがごく自然です。漁業組合に所属しているAさんからは、普段聞くことのない話を伺うことがあります。ある時、東京の築地に行き、寿司屋での出来事。

「ワシは、愛媛から来たんじゃが・・・そこより、美味いもん出してくださいや。」

「・・・・・それは、勘弁してください・・・ありません。」

と、ご主人は白旗を掲げたそうです。Aさんによると、築地に揚がる8割の魚は瀬戸内海のもので、鮮度で愛媛には全く勝てないそうです。そうなんです・・・・愛媛松山に帰って来て、その日に揚げた新鮮魚を、当たり前にスーパーで目にする日常って、やはり凄いです。しかも、安い!

瀬戸内海は、日本海や太平洋からの潮が、複雑な地形の中を流れ、鳴門の渦潮まで生み出しています。そのため、豊富な種類の身がしまった魚が取れるのです。東京生活を終えて、地元松山に帰った時のスーパーで見る魚の鮮度と安さに逆カルチャーショックを受けたのは、真新しい記憶です。

今まで、数十ヶ所に住んできた私ですが、客観的に見ても非常に住みやすいのが松山だと思います。リモートワークが出来る方、居住を松山に考えてみてはいかがでしょう?

観葉植物

 

平成28年の開院に際して、操体法の師匠・今昭宏先生と高校野球部の先輩から頂いた観葉植物が、元気に育っています。今昭宏先生から頂いた植物5種類は、上手に共存しています。やや赤っぽい葉っぱの植物(アカと呼びましょう)が、表現力豊か。水が欲しくなると、一気に萎(な)え、水を与えると、翌日元気にシャキッとするのです。他の植物は全く変わりはないのですが、きっとアカに感謝していると思います。

野球部先輩から頂いたのは、アンスリウムというコロンビア原産の植物です。この植物は木に寄生して成長するので、あまり水を必要としなく、また木漏れ日が好きなのです。1か月以上水をやらなくても平気です。こんなに、世話のかからない植物は初めてです。それでいて、徐々に成長し2株に分けるようになりました。これらの植物のおかげで、院内の空気がキレイな気がします。肺に疾患がある患者さんは、

「先生、ここに入ったら息がしやすい!」

と何度も言ってくれます。先日は、生後3か月の赤ちゃん連れのご夫婦がこられましたが、

「ここは、空気がキレイなのか、子供が気持ち良く寝てくれます。」

とおっしゃっていました。それで、先日の「母の日」にはアンスリウムを送りました。玄関あたりの木漏れ日に近い環境に置くといいのかな・・・まあ~母親に決めてもらいましょう。

それから、院内では患者さんの好きな音楽をいつも流しているのですが(OK グーグル井上陽水の曲お願いします・・・というように)、この音楽が植物にもいい影響を与えているのかも知れません。いずれにしても、治療には環境がとても大切なことを、つくづく感じています。

友近ママのラジオ番組

愛媛出身のお笑いタレント・友近のお母さんが持っているラジオ番組「友近ママの魔法の引き出し」という人気番組が毎週土曜日19:00~20:30に南海放送であります。今年度になって新たなコーナーが出来、それに先日、白石の鼻巨石群調査委員会の主任研究員の篠澤邦彦さんが出演されました。友近ママのポンポンとついてくる質問に、軽妙な回答をされていました。誰よりも詳しく研究されている「白石の鼻」の第一人者には、風格が漂っていました。

フェイスブックには、英文の論文も掲載されています。案外、海外で注目されて逆輸入した方、日本では流行(はや)るかもしれません。海に浮かぶ巨石群というのは、世界的に見ても非常に貴重で、1ヶ月半前の春分の日に見た海面に泳ぐオレンジ色の龍は、世界でもここだけしか見れないのかも知れません。

いまだに、この巨石群は自然の造形だといいはる学者と200%人工物である主張する学者がいるのですが、私は現場に行き、明らかに人工物だと感じました。

今後の白石の鼻巨石群の展開・・・・楽しみです!

野菜作り

近くのホームセンターで買ったゴーヤの苗木は、接木でした。自然農法で有名な福岡正信さんの弟子である患者さんご夫婦が、治療前に私の畑とプランターを見(診?)てくれます。まず、プランターのゴーヤを見て、

「これは、接木の葉っぱじゃけん取らんといかんわい。」

「あっっそうなんですか・・・」

「それと、新しい葉っぱが5枚くらいになったら、芯になっとる茎を取って・・・そしたら、脇芽が出てきて、横に伸びてくるけん。」

「なるほど、ありがとうございます・・・・畑の麦は、どうしたらええんでしょう?」

「あれは、刈って植えた苗の横に敷いたら、雨降った時、土のはね返りがこんようになる。」

「分かりました。」

こんな調子で、色々教えてもらうのです。畑一面に麦を植えたのですが、冬場ほとんど陽が当たらないので、ごく一部の僅かに陽が当たるところだけにほんの少し生えただけです。それでも有効利用します。

先日は、友人からキャベツの苗をもらい、植え付けをしたのですが、案の定、アオムシに食べられ始めました。友人からは防虫ネットを勧められたのですが、毎日アオムシを潰すことを日課にしてみると、どうなるのか・・・・・ちょっと面白いので、テストします・・・・失敗したら、友人に分けていただきます(虫が良すぎ・・)。

そろそろ、サツマイモを植える予定です。近くのホームセンターに朝早く行って、いい茎を狙うのが仕事。夕方に行くと、とっくに売り切れています。今週木曜日が空いているので、「サツマイモ」と予定をいれました。楽しみです!

クスノキチップで草が生えない⁉︎

あじさいの杜鍼灸院の駐車場は、弟の提案でクスノキのチップを敷き詰めました。夏場は涼しくなり、春から夏にかけての今頃、草が生えてこないことに気づきました。そこで、思い出したのは、私の母校、東谷小学校校庭の大きなクスノキ4本。遊具、砂場、相撲場などがあるところに4本の巨大なクスノキの枝が、巨大な屋根を作って子供達を守ってくれました。

授業の合間の10分間の休み時間、子供達は吸い込まれるようにクスノキの周りに集まり、遊び回るのです。あの場面を思い出すと・・・・クスノキの香りが気持ち良く、草が全く生えていなかった。

私の記憶が曖昧(あいまい)かもしれないのですが、やはり、草は生えてなかったと思います。

クスノキの根っこは、地上に生えているサイズで地下で巨木を支えています。ということは、クスノキの根っこから草が生えない成分が出ているという仮説が生まれても不思議ではありません。そこで、ウイキペディアで調べてみました。

『かつては、木部を採集して樟木(しょうぼく)と呼び、樟脳を採取していた。現代では、自然保護の観点から枝葉を採集して、水蒸気蒸留して粗製の精油を採取している。この精油のことを「取り下ろし油」といい、さらに精製してできる精製樟脳がカンフル(カンファー)である。カンフルを採取した残りの油を樟脳油と呼び、これから防虫剤である片脳油(へんのうゆ)が分離された。またプラスチックの前身であるセルロイドの原料としても用いられた。

古くからクスノキ葉や煙は防虫剤、鎮痛剤として用いられ、作業の際にクスノキを携帯していたという記録もある。樟脳には防虫効果があり、衣類の防虫剤として箪笥に入れられた。また、材は耐朽性が高く、その防虫効果や巨材が得られるという長所から、家具や飛鳥時代の仏像にも使われていた。仏像の材具として、日本では最初にクスノキが使われている。江戸時代には、夏に夕暮れ時にクスノキの葉を焚いて、蚊遣りとしたほか、その煙に包まれて「自然養生にも良きよしと言えり」といった記録が残されている。

薬用

木部に精油が約1%含まれており、有効成分は主にカンフル50 - 60%であるほか、シネオール約6%、ピネン、カンフェン、フェランドレン、ディペンテンなどである。葉にも精油約1%を含み、精油成分はカンフル約50%、サフロール約30%、α-ピネンなどである。

粗製樟脳から精製して得られるカンフルは、強心剤として注射薬に使われるほか、神経痛や打撲に用いる軟膏、チンキ、歯科用フェノールカンフルなど製薬原料として重要である。

民間療法では、疲労回復、肩こり、腰痛、神経痛、リウマチなどの痛みを和らげるために、陰干しにした葉を布袋に入れて、浴湯料として風呂に入れる使い方が知られている。また、1日量1 - 3グラムの木部(樟木)を400 ccの水に入れて30分ほど煎じ、3回に分けて服用する用法が知られる。ただし、妊婦への服用は禁忌とされる。』

とあるように、虫よけや薬としても使われていたのだから、草も生えてこないのだろうと推測できます。