YouTube

YouTubeを制作して1年経ちます。これは、私が作っているのではなく有能なAさんが作っているのです。私は、大筋を考えそれらを修正してもらい、短時間で編集してもらっています。幸い徐々に視聴者数が増えて来ています。特に「バネ指を足で治す」は3月26日に制作して、最初の5ヶ月では150回位の視聴回数だったのですが、少しずつ増えてきて、この10日前までは、600回位だったのが一気に2倍の1304回数にまでなりました。

もちろん、何万回、何十万回もの視聴回数のYouTube が世の中には沢山あるので、比較にはなりませんが、コツコツ制作していた身としては嬉しい限りです。それ以上に嬉しいのは、コメント欄にバネ指が治らず、真剣に悩んでおられた方が、この動画でバネ指を治されたとありました。このコメントを読み、やってきたことは間違いなかったとつくづく思いました。

バネ指でお悩みのかた、このYouTubeを参考にしてみてください。それにしても、Aさんには心より感謝いたします。ありがとうAさん!

あぐらをかく

 

「あぐらをかく」とは・・・・

脚を左右に開いた形で、足首を交差させる座り方。男性的な座り方とされる。そこから転じて、堂々と、あるいはずうずうしくも居座っているさまにも用いる。「胡坐をかく」とも書く。

とあり、ずうずうしく努力をしない様を表現した言葉と捉(とら)えられています。これは西洋文化が日本に入ってくる前の言葉で、今の生活様式で「あぐらをかく」の意味あいなら、「テーブルに足を投げ出す」でしょう。そこで、「あぐらをかく」の意味あいではなく、あぐらをかいている状態を想像してして下さい。私は黒澤明の時代劇のシーンが浮かんできます。膝が床についた頭を頂点とした綺麗(きれい)な三角形で安定した状態。これが出来ない人が多くなったのは、やはり畳に座ることが少なくなったせいでしょう。

現在、患者さんに回転式の籐座椅子(高さ35cmくらい)に座ってもらい、私は床であぐらをかいて診断しています。治療時は片膝を立て、もう片方の脚は膝をついた状態で置鍼しています。これだと体重移動が簡単で、丹田に力が入ります。

「先生、1本1本の鍼がずしんと重い感じがする。」

とある患者さんから言われたことがあるのですが、きっと置鍼の姿勢が変わったせいでしょう。紺色の白衣にジーンズと足袋の様な黒い靴下を履いているので、ちょっと忍者風の鍼灸師になっている私ですが、忍者になったつもりで、丹田からエネルギーを送る意識はしています。

あぐらをかくと、足裏やふくらはぎを触ることが出来ます。カラダとの対話は大変大切です。イス生活に慣れた方は、もう一度畳で「あぐらをかく」生活を心がけるのも良いと思います。

ボール+バット=健康器具

 

硬式野球ボール43個を畳に置き、ゴムのホースでボールを囲い込んで、散らばらない様にある程度固定します。そして、中央部に穴の空いたクッションに硬式野球ボール4個置くと、しっかりとした枕になります。ゴムホースに囲われた43個のボール群は、健康ベッド。今日は、もう一つ野球道具を使って新たな方法を見つけました。その野球道具とは・・・・バットです。

バットは先端が太くて握る部分が細くなっています。そのため、畳に直接置くと、畳に対して斜めになってしまいます。ところが、バット中央部の細くなっていくところを、ゴムのホースに置くと、バットのラインが畳と平行になるのです。そこで、頭に置鍼した60才代の男性患者Aさんに、仰向けになって休んでもらいました。

「どうですか・・・感じは?」

「・・・ちょうど、背中やお尻の凝(こ)ったところにボールが当たって気持ちいい・・・・・バットは、ちょうどふくらはぎの疲れたところを刺激して気持ちいい。」

との事で、30分間・・・途中は熟睡されていたようです。この休憩方法は、治療法としても成り立ちそうです。希望される患者さんには、体験して頂こうとと思います。

怪我の功名

牛革の硬球を購入(現在、43個あります)したつもりだったのが、フェイクレザー硬球である事が分かり、患者さんにお売り出来ない事となりました。そこで、この43個を健康器具にすることにしました。色々考えた結果、ホームセンターで大きめのホースとジョイントを購入。

写真の様に、硬球を自由に動かせる事が出来る広さをホースで確保しました。そして、ゆっくりと仰向けになってみました。すると、思った通り気持ちがいいのです。カラダが勝手に動いたり、手で意識的に硬球を動かしたりして、気持ちのいいポジションを見つけます。

長時間仰向けになっていても、気持ちがいいので大丈夫・・・・というか、眠ってしまいそう。週1回通院されている80才代の女性患者Aさんが、右耳外耳炎で急遽(きゅうきょ)来院され、右耳周辺に4本置鍼しました。そこで、早速、左を下にして横向きになってもらいました。

「先生、これ気持ちいい・・・・これ、いいわ・・・・・眠ってしまいそう・・・」

私と同じ感覚の様です。

「どのくらいの時間保(も)ちそうですか?」

「・・・・10分くらいは、全然平気。」

「そしたら、OKグーグル、タイマー10分お願いします。」

「はい、10分ですね・・・では、スタート。」

という事で、10分ゆっくりしていただきました。横になったAさんと世間話をしていると、あっという間に10分が過ぎました。次回来られた時に、その後経過を教えていただく事を約束して、Aさん、ルンルン気分で帰られました。

硬球操体法

(どれがフェイクでしょう?)

硬球操体法

野球の硬式ボールを使って、患者さんにセルフケアをしてもらっています。これが、随分好評です。核、マントル、地殻で構成される地球と相似形をしている硬式ボールは、自然素材でしかも野球選手が最も握りやすい大きさになっているのですから、健康グッズとして最高です。とくに108ある縫い目が2~3mmの高さで曲線に配列されており、ツボ押しとして非常に効果的です。

「先生、硬球であちこち痛いところを、ほぐして何とかやれとる。これは、効くなあ・・・・ほじゃけど、先生こんな事しとったら、儲(もう)けにならんじゃろ。」

「ええんよ・・・・カラダに向かいあうきっかけになったら、それで良えんよ。」

 

当院では、硬式ボールを患者さんにお売りする様にしています。ところが、仕入れた硬式ボール、良く調べてみると「フェイクレザー」つまり、ニセ皮でした!道理で安いはずです。そこで、急きょ牛革の硬式ボールを仕入れ直して、今日から買っていただいた患者さんに、本物のボールを買って頂いた個数だけお渡しするようにしています。

手にとった感触が違いますし、年期が経つと益々ニセ者と、本物の輝きが違ってくるはずです。本物は使えば使うほどしっくりとした色合いになっていくはずです。患者さんには、ニセ物と本物を使ってもらい、その差を感じてもらいたいと思います。とにかく、治療以前にセルフケアが大切なのです!

硬球って?

硬球を使用してセルフケアというのを、提案しているのですが・・・・そもそも、硬球とはどんなものなのか、ほとんどの人は分かっていません。

硬球とは・・・・・・コルクの芯をゴムで覆い、それを細い毛糸でしっかりしばり続け、本来の大きさの3/4くらいの大きさにしたものに、綿の糸をしっかりコルクの芯に伝わる様に巻き込んで原型を作り、牛革でしっかりと覆い赤糸で縫った3トンの衝撃にも耐え得るボールです。

ここで注目するのは、①全て自然素材②製造過程で硬球の芯に力を集約した塊を形成していることです。ここが、テニスボール、ゴルフボール、ソフトボール、軟式野球ボールと違うところです。

この硬球こそ、身近な健康器具なのです。その理由は、コルクの芯に向けて圧力を掛けて制作したため、硬球を手にした時、自然と芯を感じることが出来き、その芯を感じ動くと自然な動きになるからです。

製造過程が全て芯のまた芯に集中しているという硬球・・・・3トンの衝撃に耐える力がある・・・・納得出来ます。

 

硬球操体法

鍼(はり)が怖いので、操体法で治療してくださいとか、何となく今日は操体法で・・・とか、注文をされる患者さんもおられます。そんな時、硬式ボールを使用して操体法をする事があります。また、置鍼をして、30分間ゆっくり過ごしてもらう時、硬式ボールを使ったセルフケアのYouTubeを見てもらう事があります。

このYouTubeを見た後、硬式ボールを2個1000円で買っていただいた30才代の女性患者Cさん、来院するや否や、

「先生、昨日薬を飲まないで初めて眠ることができた!・・・やっぱり、硬式ボールはテニスボールなどと全然違う、重さがあるのでカラダにいい感じで伝わってくる。」

1年以上不眠に悩んでいたCさん、硬式ボール2個を背中に当てて、仰向けになっていたら眠気がきて、熟睡できたそうです。

「背骨から自律神経が出ているので、副交感神経が整ってきたんだと思います・・・・良かったですね。それは、本当に良かった!」

半年前から通院されているCさん、初診では「眠り方が分からない。」と悩んでおられたのですが、薬を使わず硬式ボール2個で熟睡出来たことは、画期的です。そこで改めてCさんの行った背中への硬式ボール2個操体法をやってみました。私には、ちょっと刺激的過ぎ・・・・そこで、硬式ボール4個を背中に仰向けになってみました。私には、これがピッタリです。次回Cさんに硬式ボール4個を提案してみようと思います。そして、「硬球操体法」と命名しましょう。

硬式ボールで治療

50才代の女性患者Aさん、左の腰痛で来院されました。

「操体法で治してください。」

ということで、久しぶりに鍼を使用しない治療を行いました。最近は野球の硬式ボールを使ったセルフケアの指導をしているので、Aさんにはセルフケアをしながらの治療をすることにしました。当院には中央部に畳部屋があるので、施術は寝っ転がって行います。Aさんの圧痛点は左腸骨の大臀筋にあります。この大臀筋に対応するのは、肩甲骨の棘下筋という大きな筋肉です。

 

大臀筋の筋膜と棘下筋の筋膜が絡(から)みあって綱引き状態になっているので、棘下筋の筋膜をゆるめると、大臀筋の筋膜がゆるみ、腰痛が取れるはずです。仰向きになったAさんに両膝を立ててもらい左右にゆっくり膝を倒してもらいます。すると、右側に倒すと左の腰に痛みがあります。そこで、左の肩甲骨の圧痛点に硬式ボールを当て、Aさんには仰向きになってもらい、ゆっくり動きながら痛気持ち良さを味わってもらいます。これだけで、かなり左腰の痛みが無くなってきました。仰向けになって両膝を倒しても痛みが無くなってきました。

今度は、Aさんに座ってもらい、硬式ボールを左肩甲骨棘下筋に当て私が、ゆっくりゴロゴロと押圧。

「痛い・・・・・・」

Aさんは、ニコニコ顔で叫んでいます。これも、効果があったようで、左腰の痛みが一部分に残っているだけになりました。そこで、左コメカミ付近の腰痛治療点に硬式ボールを当て横向きになってもらい1分間休んでもらいます。次は仰向きになってもらい後頭部の腰痛治療点に硬式ボールをあてがってゆっくりしてもらいます。

「先生、これ効く・・・・・」

気持ち良さそうにAさんが寝そべっているので、しばらくそのままの状態になってもらいます。

「先生、もう良いみたい。」

ということで、治療は終了となりました。ほとんどAさんによるセルフケアの時間でした。

静電気

今から20年ほど前、操体法を東京の三浦寛先生から、学びました。警備員生活をしながら三浦先生の施術を見学し、セミナーに参加しながら学んでいました。当時の施術は「皮膚に問いかける」という不思議なものでした。患者さんの訴える症状と歪みを診断しながら、圧痛点を探し指先をその圧痛点に軽く触れるだけの施術でした。

患者さんは気持ち良さそうに、ベッドで眠り、三浦先生もコクリコクリと舟をこぎ、それを見ている私も急に眠気に襲われ、眠ってしまう・・・そんな、施術でした。結果、患者さんの歪みが取れてくるのですから・・・・驚きでした。そして、

「これは三浦先生だから出来ることで、俺には無理だ。」

と、諦(あきら)めていました。ところが、セミナーに参加し基礎から学び応用編である「皮膚に問いかける」技術をある程度身につけると、いつの間にか、指先を触れる施術で患者さんの歪みが取れていくのが実感できるようになりました。何故この指先による「お手当」で患者さんのカラダに変化が起きるのか・・・・・よく分かりません。

私は、理数系の頭を持ち合わせていないので、そのメカニズムを説明できません。ただ、静電気のような電気の流れが生じているのでは・・・・と感じます。そこで、静電気に関するかんたんな説明があったので、下記に記載します。

『静電気とは、物体の電気のバランスが崩れている状態、もしくは、バランスを崩している電気そのもののこと。

そこで、まず基本として押さえておきたいのが、物体は+と-の電気をそれぞれ同じだけ持っていて、電気のバランスがちょうどいい具合になっていること。+を多く持ってるわけでもないし、-を多く持ってるわけでもない。

しかし、異なる物体同士がこすったりなどして接触すると、この衝突によって、ある物体の「-の電気」が他の物体にうつっちまうことがあるんだ。その結果、-の電気を取られた物体の電気のバランスは、マイナスの電気が減って+が多くなってるね???逆に、-の電気をぶんどってしまった物体は、マイナスの電気が多くなってる。

つまり、両者ともに接触することで電気のバランスを崩してしまったんだ。で、この電気のバランスを崩れた状態のことを「静電気」と言ったり、もしくは、このバランスを崩している電気自体を静電気と呼ぶこともある。

たとえば、+が多い物体だったら+の電気、-が多い物体だったらマイナスの電気が静電気ってことね。』

とあります。バランスを崩した状態にある時のマイナスの静電気の移動をイメージすると何となく分かる気がします。スマホやタブレットで指先操作するのは、画面上のマイナスの電気が指先で吸収され電流を起こすので機能するそうです。

ということは、患者さんの訴える圧痛点は、バランスを崩している顕著な個所のため、指先で触れることにより、お互いの皮膚を通してバランスを取る現象が起こるのかも知れません。今回は、この指先を触れる操法のYouTubeを制作しました。非常に短くまとめているので見やすいと思います。

 

 

 

ホンマでっかTV


YouTubeを作りました。

7年前の「ホンマでっかTV」で山元式新頭鍼療法(YNSA)の簡単な紹介ですら、出演者の反応がすごかったので、今回はYNSAの診断方法と操体法を融合してみました。

「ホンマでっかTV」では、上腕診で脳幹の状態を診断し、圧痛点がある出演者を、病気にかかりやすい人として、ちょっとだけ脅(おど)かしていました。脳幹は、下記の『 』内にある説明にあるように、生命の維持に関与している大切な部位です。その状態を把握する方法は上腕二頭筋の中央部を押圧し、圧痛があるかどうかを診断します。圧痛があると、脳幹の状態が良くないことになります。

それでは、どのようにしてその圧痛を取っていくのでしょう?

興味ある方は、YouTubeをご覧ください。

『脳の幹をなす部分という意味で,一般に間脳,中脳,脳橋,延髄で構成されている。脳幹には,左右の大脳半球と脊髄を結ぶ上行性および下行性連絡路,多数の脳神経核,生存のための基礎的反射中枢の多く (血圧,心拍,呼吸,姿勢などの反射) が存在する。さらに,意識の適正な持続に関与する網様体が脳幹の全レベルに存在する。そのため,この部に直接的障害 (脳幹部腫瘍や血管性病変) とか,間接的障害 (遠隔病変部の圧迫による脳かんとんなど) があると,意識障害を起し,生命に直接危険が及ぶ。脳幹に不可逆性の機能喪失が起ると,大脳もその機能を保持できなくなる。イギリスではこの脳幹死をもって人間の死としている。』