変形性股関節症の女性

昨年7月から1ヶ月に3~4回のペースで来院の50才代女性Aさん。

病院では、変形性股関節症(右の骨が数ミリ削れている)と診断されました。

右の靴下がはけず、階段を上る時は、右足が外を向いてしまいます。来院初日は、右足を引きずっておられました。職場でも、

「どしたん、その歩き方‼️」

と、いつも言われていたそうです。そんなAさん、本日で17回目。年賀はがきには

「朝、タイムカードまで、猛ダッシュで走れるようになった事が、何より嬉しいです」

と書いてくださいました。

さて、本日の治療。

それでも右股関節痛が点として残っています。そこで、天城流股関節に効く手技より4ヶ所

プラス右膝内側、合計5カ所を鍼と灸で治療しました。

具体的には、

⑴右鎖骨下の圧痛点

⑵右肘内側周辺の圧痛点

⑶右内踝の圧痛点

⑷右膝後部の圧痛点

⑸右膝内側の圧痛点

結果、痛みはなくなりました。ただ、これが継続するとは思いません。次回報告していただくことに致します。

       

60才代のアクティブな男性の積み木療法続報の続報

60才代のアクティブな男性の積み木療法続報の続報

冬到来で、スキーの準備に忙しいAさん。

ベッドで仰向けになるや否や、足ウラを合わせて股関節に近づけ、開脚を始めました。

「先生、股関節を伸ばしたい❣️」

「どうぞ、どうぞ」

ということで、しばらくAさんの自力自療に委ねます。ベッドは40℃の遠赤外線で暖かくしています。冬場でも、のびのびと動ける条件では、あると思います。

Aさんは、運動神経、感覚神経ともに優れ、しかも言語能力に長けているので、ご自身の感覚や動きを客観的に表現してくれます。

『今日は、何もしない方がいい!』

と感じたので、膝の上に大きめのクスノキを置き、重さを感じてもらう事にしました。

「どうですか?」

「重さが、丁度いい❣️」

一見重そうに見えるクスノキですが、程よい重さで、無意識のうちにカラダが重心を探すようです(積み木をつむ時の感覚です)。

「全体的に、うっすら、うっすらハゲている感じ。最近、玄米食を始めたので、いい循環に なってるのかな~~」

「カタツムリ?みたいに、効いていきよる。頬から、目の周りがお酒を飲んだみたいに、

ホワホワしとる。」

今度は、Aさんの手が気になります。

手が伸びをしたいように感じたので、薄めの積み木を持ってもらいました。

「丁度いい重さで、手が伸びよる。丹田あたりも伸びていく感じ。」

「言葉がより鮮明になってくる。眠っているのと、起きているのとの中間。こんな時は、語学の勉強にいいのかな~~」

院内は、Aさんの大好きなポルトガル語のボサノバが流れているため、言葉に反応されたようです。

今度は、Aさん。突然、口を開けたり手をグルグル回したり(これは、ご本人の意思で!)

しばらくすると、私に強烈な睡魔が・・・

どうしようもないので、 ベッドから距離を置きました。すると、睡魔が取れました。

『これは、面白い?』

と思い、ベッドに近づくと、再び睡魔が ・・・

一体何なんでしょう?

これ以上書くと、オカルトの世界に思われそうなので、やめますが、面白い体験でした。

長時間、股関節を開いていたので、今度は閉じて、太ももの外側にクスノキを置きユックリしてもらいました。

「そのところにあって欲しいという感じで・・・いい感じ❣️」

時間も来たので、終了としました。

結局、 私は何もしない治療・・・40年前、積み木活動を始め、最初はしゃかりきになって、作品を作り上げていたのが、だんだん、子供たちに作ってもらう作品に移行。最後は、場を提供するだけの作品になり、私自身は、何も表現しないで、参加者が自由に表現する作品となって行きました・・・・これは、今回の治療と同じ。

なるほど、同じコンセプト・・・・・・灯(あかり)が見えてきたような気がします。

ギックリ腰2日目

ギックリ腰の60才代の男性Aさん、昨日に続いて来院されました。

まだ、前屈するのが怖いそうです。歩く時には痛みは感じないのですが、腰に張りを感じるそうです。確かに、骨盤の上が張っています。

天城流では、ギックリ腰の要因に、ふくらはぎのコリを上げています。昨日は、ふくらはぎを診たつもりでしたが、見落としがあったようです。

ふくらはぎのコリに鍼を刺していきます。今度は仰向けで、太ももの圧痛点に鍼を刺し、お灸もします。

それでも、骨盤の上の張りが気になります。こういう時は、ウラ側の股関節。

押すと、

「痛った‼️‼️」

どうやら、股関節が縮んで、腰が張っているようです。股関節を押圧したり、反らしたり。

かなり緩んできました。

「どうですか?」

「軽くなった、前屈も出来る」

股関節のストレッチ方法などをお教えして、年明けに、もう一度来院していただく事にしました。次回で、完治しますように!

ギックリ腰

10日前にギックリ腰となり、無理して会社に通い、やっと本日、来院の60才代の男性患者Aさん。遠距離(大阪在住)にもかかわらず、月に2回くらいの通院を、2年間続けておられます。

前かがみするのが、怖いそうです。骨盤の上が硬く強(こわ)ばっています。

一番楽な横向きから、始めます。

右太ももの内側の圧痛点に鍼を6本、右ふくらはぎに1本置き鍼をして、15分。ユックリ起き上がってもらいます。

「左がまだ痛い。」

「そしたら、仰向けで寝てもらいますね~」

今度は、左太もも内側の圧痛点に鍼を刺していきます。今度は、刺しては、抜く施術にしました。

「今度は、どうですか?」

「あれ?右が張ってる。」

「では、うつ伏せになってもらっていいですか?」

両膝のウラにある圧痛点に鍼を刺します。横向きになっている時には、見つからなかった圧痛点がうつ伏せでは、はっきり分かります。

「はい、それでは起きてみて下さい」

「う~~ん、随分いい。軽くなった。」

歩く姿が、普通になりました。太もも9割、ふくらはぎ1割の治療で腰には一切触れていません。これは、天城流の腰痛に対する筋膜剥がしの箇所を、鍼治療したものです。

明日の大晦日、もう1日来院されれば、ほぼ完治すると思います。

クスノキの瘤(こぶ)でゆする

10ヶ月ほど前から、ほぼ毎週、通院されている30才代男性Aさん。最近は、体調管理を目的としておられます。

先週からの風邪がまだ治らず、頭がボ~っとしているそうです。

背中を触ると、左の肩甲骨から腰にかけて、硬い棒のような張りがあります。

お腹を触る(腹診)と、やはり、「肺に対応するところ」にコリがあります。

肺経は、お腹から胸を通り、親指まで 流れています。その流れを緩めると、お腹の「肺に対応するところ」が緩みます。

お腹が緩んでくると、表裏一体ですから、そのウラに当たる腰も緩んできます。

今回は、クスノキの瘤(こぶ)を使います。よく使う6種類の瘤を見定めて、適当と思われる瘤をAさんの左前腕に置き、ゆすります。

「痛くないですか?」

「気持ちいいです~~」

こんな感じで、お腹を再びチェック。

表面がゆるみましたが、押されると腰に響くそうです。そこで、作戦を変更。

左大腿内側に、瘤を置き、ゆすります。ある程度ゆるんだ後に、鍼を刺し、もっとゆるめます。今度は、膝下に瘤を置いてゆすります。

これらの施術の間、Aさんの手の平にはクスノキの瘤を置き、常に触れてもらっています。

こんな感じで、右側もゆすります。

「Aさん、ユックリと起きてみてください~」

Aさんの背中を触ってビックリ。

「Aさん、背中、ユルユルです~~」

「・・・あ~・・手に木の香りがかすかに残っていて、気持ちいいです。」

クスノキの瘤、手技の一つになってきました。

何が効いたのかな?

70才後半の男性患者Cさん。

下肢静脈瘤、脊柱管狭窄症。今年2月頃から、歩行がギクシャクし始め、足底が1cmくらいの厚みで痺れています。

約1ヶ月の治療で、痺れはなくなりましたが、2~3日前からの寒さで、足底が痛くなりました。

私としては、痛みが素直に出ているので、少し安心しています。天城流では、足底の痛みを、ふくらはぎ内側の筋膜剥がしで治療します。ところがCさん、ふくらはぎ内側に痛みが余りありません。

『そしたら、積み木療法でやってみるか!』

Cさんは、どんな姿勢でも、動いていても足底に痛みを感じます。仰向きになってもらい、両膝を立てて、ゆっくり左右に倒してもらいます。その際、クスノキの輪切りに痛い足底を乗せ、ゆっくり倒してもらいます。あまり痛みを感じないそうです。

『アレ?もう効いているの?いや、そんな事はない!』

今度は、イボイボだらけの瘤クスノキ(通称:ゴジラ)に足底を乗せます。

「小指が痛い。」とCさん。

「そしたら、別のクスノキ置きますね~~」

「あっ、それは大丈夫です~~」

手が縮んでいるように見えたので、クスノキの木っ端を軽く握ってもらい、ベットの外に腕を投げ出してもらいます。

再び、イボイボのゴジラを足底に敷いてみました。

「小指の根元だけが痛い!」

「そしたら、足の根元の甲の部分にお灸しましょう。」という事で、お灸をする事5分。

「もう痛くないです~」

「そしたら、ベットを下ろしますね~・・・・じゃ~~ユックリ降りて、歩いてみてください。」

「痛くない!?」

さて、何がいつどこで効いたのでしょう?あまりよく分からないまま、治療終了。

カンフル剤って、樟脳剤⁉️

カンフル剤って、樟脳剤⁉️

階段を降りる時、膝が痛いという50才代の女性Cさん。

鋭い感覚とおおらかさを合わせ持った素敵な方です。

仰向けになったまま、手のひらにクスノキの瘤(こぶ)を置き、施術中は触れていただきます。途中からは、足底にも。

「アレ?、私こういう施術うけてる時、いつもは目をつむっているのに、ここでは、何か見てる・・・・ガイコツ・・・かわいい❤️」

「・・・あの~、以前、ある患者さんに、『先生、開業する時は、天井が飽きないようにしてよ!患者は、天井ばっかり見てるんだから。』って、言われたんですよ・・・それで、大工さんに、節の多い杉板を天井にお願いしたんですよ。」

「なるほど・・・」

などと言いながら、施術終了。

「先生、手のひら、汗かいてる❣️私、普段汗かかなタイプなのに・・・足のウラも汗❣️」

「そうでしょ!私も、これに触れ続けてたら、手のひらが熱くなるんですよ❣️」

という訳で、改めてクスノキについて調べてみました。

クスノキのの樹皮を除いた材を樟木(しょうぼく、Camphorae Lignum)と呼び、中国の民間では1日5~10グラムを煎じて、胃痛、脚気による関節痛、痛風に用いている。

日本では主としてカンフル(樟脳、Camphora , (英)camphor )の原料にする。

私が使っている積み木も、樹皮を取った樟木(しょうぼく )です。つまり、この積み木を煎じると、胃痛、関節痛、痛風に効くことになります。

カンフル=樟脳なので、カンフル剤とは、樟脳剤のことなのです❣️

カンフルは局所刺激作用があり、軟膏に配合されて神経痛、打撲、しもやけその他の皮膚病によく使われ、また強い強心作用を示し、注射剤の形で呼吸、血管、心臓の興奮薬として心臓衰弱などに用いた。

とあります。

触れていて、熱を感じたのは、このカンフル(樟脳)の作用だったのです。そうすると、Cさんが、仰向けになっても目をつむらなかったのは、杉板の節だらけの天井が面白いと感じたのではなく、カンフル(樟脳)のせいだったようです。

クスノキとは、クスリの木が由来という説もあり、四国ではクスノキの御神木が、数多くあるのも、うなずけます。ましてや、傷を負って出来たクスノキの瘤(こぶ)は、パワーが充満しています。

面白いですね~~もっと、展開出来そうです~

足の冷え

足の冷え

この10日間くらいで、急に冬到来。

ほとんどの患者さんの足底は、冷えています。体調を崩している方もいらっしゃいます。

木火土金水の五行で冬=水。

陰陽で、カラダを見ると、足底は陰。しかも、腎経(五行の水)の始まりが足底にある湧泉(ゆうせん)というツボからです。

解剖学的に考えると、足底には、薄ぺらい屈筋がスルメの様にこびりついていますが、ふくらはぎ、太ももの様にタップリ血液をため込んでいません。そのため、冷えやすいのです。

どう考えても、冬は足底が冷えます。

そのため、ここ10日間、足へのお灸の割合が増えています。この時、足底をクスノキの瘤(こぶ)に置くと、効果があるようです。

五行で考えると、火(お灸)の親は、 木(クスノキの瘤)なので、相性が非常にいいのです。

木を擦(こす)り続けると、火が生じます。ですから、火の親は木となるのです。

まあ~、屁理屈かも知れませんが、そんな事を感じながら施術しています。

写真は、お灸をした後の様子。

60才代男性の積み木療法続報

60才代のアクティブな男性の積み木療法続報

先日、鹿島(かしま)という1周1・5 km、中央部には100mほどの山がある島に行き、てっぺんまで登ったAさん。

太ももの外側がお疲れだそうです。仰向けになってもらい、腹診。

脾経、肝経、腎経が張っています。これら3つのツボの流れは、全て足にあり、親指付近から流れ始めます。

そこで、クスノキの瘤(こぶ)が足底に触れる様に置き、足の甲をタオルの上から、ユックリ押す事にしました。

「先生、気持ちいい~~、天国じゃ、天使に会うた❗️」

施術者を乗せることの上手なAさん。単純な私はすっかりいい気になり、指圧のサービス。

それに合わせて、Aさんは、流れるように喋ります。

「ペラペラペラ・・・」例の如く、実況中継。

しかし、今回は、私が手技をしている関係で、それらの言葉を書き写すことが出来ません。耳から筒抜けです。情け無い。

Aさんに横向きになってもらい、張りのある太ももの下にゴジラの足様積み木(通称:ゴジ足)

を置き、太ももの上の部分をゴジラ積み木(通称:ゴジラ)で軽く叩きます。

「先生、サンドウィッチじゃ、効く~~」

その後は、「ペラペラペラ」耳から筒抜け、で治療終了。

「先生、今日はワイン飲んだようじゃ。」

ニコニコ顔で帰るAさん。しばらくして、Aさんから電話がありました。

「先生、近くに飯岡神社⛩があるから、行ったらええ。御神木が大きなクスノキで、パワースポットになっとる。」

行ってみると、総代さんがしめ縄作りをしており、お話を伺っているうちに、クスノキを譲って頂くことになりました。この近くにある清水八幡神社でも、大きなクスノキがあり、頂けることになりました。

クスノキコレクターの始まり、始まり❣️

ゴジラの快進撃

身長180cm以上、体重80kg以上の50才代の男性Aさん。

右手首と左の踵(かかと)それに、腰痛。

どこから始めよう?

そうです、いつもの様に腹診から始めます。

おへその周りを軽く押して、「一番痛いところの経絡の要穴(大切なツボ)に鍼」が定番なのですが、今回は、ゴジラとゴジラ足(クスノキのイボイボ積み木)を、ベットに置き、その上にAさんのふくらはぎ。

「チョット痛いけど、効いてる感じです~~」

『うん~~、これは、効いたかも?』と、内心ニヤリ。

硬かったお腹を押してみました。

「アレッ、柔らかい!不思議‼️」

思わずAさんが叫びました。私もこれには、ビックリ‼️

ついでに、足を揺すってみました。

「効きますね~~」

これに気を良くした私は、引き出しにしまっている「ゴジラ様チョット大きい積み木」を次々出してベットは、ゴジラだらけ。お腹の上には、ゴジラの2段重ね。

「重くないですか?」

「ぜんぜん大丈夫です、効いてます。」

これを機に、Aさんの体重をお借りして、効きそうな箇所にゴジラ大作戦。

「効く~~」

揺すったり、押したりもう何でもあり。

その結果、Aさん、

「クスノキは効きますね~~」

ニコニコ顔で帰られました*\(^o^)/*