チャルル、お家へ

チャルルはなかなか馴染んでくれません。私の猫語、上手く理解してくれません。おまけに、部屋にぶら下がった服を取ろうと横たわった竿(さお)が少しでも揺れると、

「シャー!!!!」

と牙をむきます。チャルルの居座っている戸棚から上は、シャルルのテリトリーなのです。ご機嫌を伺おうとピンクの猫じゃらしで遊ぼうとしても、興味を持ってくれません・・・・仕方がないので、住み分けをしっかりしてお互いを尊重することにしました。

前回は、夜中に起きて来て畳部屋をうろついてくれたのですが、それもしてくれません。ちょっと、私の人間性を気に入っていない・・・・などと思うと、つい落ち込みます。1才の猫に66才叱(しか)られめげる・・・・

まあ、次回までに猫研究をして・・・・楽しく過ごします❣️

YouTube制作(カラダの歪みを取る)

操体法における身体運動の法則に、重心安定の法則というのがあります。重心を安定にするために「足は親指、手は小指」を使いましょうという教えです。これは、相撲部屋に入門すると最初に習うことです。相撲の稽古(けいこ)で行われるすり足、てっぽう(脇を締めて両手のひらを柱にぶつける動作)は「足は親指、手は小指」を実践する基礎練習です。

この大切な法則を、早くから知って体得しているとあらゆるスポーツ、所作、姿勢に役立ちます。とりあえずYouTubeを通して地道に伝えていこうと思います。今回は、「足は親指」をシンプルに使ったカラダの歪み調整の操法をご紹介します。

母趾球のある第一中足骨頭には2つの種子骨があり、第一末節骨の先端は、鍵(かぎ)状になって、これら3点で細長い2等辺三角形を作っています。この二等辺三角形が、大地を力強く蹴(け)る時に効率の良い働きをするのです。これが「足は親指」と言われる所以(ゆえん)です。

YouTubeでは、その親指母趾球の使い方を詳しく説明していますので、興味ある方は、是非ご覧ください。

息苦しさがなくなった

1週間前から息苦しさを感じ、「死を初めて感じた。」とおっしゃる70才代の男性患者Bさん。40才の頃、肺気腫となりお灸で良くなった経験があるため、当院に来られました。Bさんは卓球選手で大学時代は1日8時間の練習をし、30才まで現役選手でした。そのため、猫背になってしまい、肺に負荷がかかったのかも知れません。

初診の治療で、5時間息苦しさがなくなり、二回目で1.5日保ちました。4回目の治療で3日目の本日でも、息苦しさがなくなり顔色も良くなっています。Bさんは、お灸を受けたくて来院されたのですが、頭の鍼と足揉(も)みで、順調に良くなっています。

最近は、上腕診と首診の代わりに膝診と足首診を実施しています。

その理由は、高齢で心臓、肺に障害を持っている患者さんの存在です。首の触診が弱刺激でも、高齢で障害をお持ちの患者さんには、かなりの負荷になります。その点、足首診だと安心して触れることができます。また、足首が痛い患者さんには、その部位の診断点に対応する頭部の治療点に置鍼をすると足首の痛みがなくなることが分かりました。

また、足首診を始めたのは、首診をいくらやっても全く圧痛点が見つからない患者さんの存在があったからです。ピンチはチャンスなんですね。この足首診は当初、まだ半信半疑だったのですが、最近の患者さんの反応と、私自身のカラダを通した感覚で間違いないと思います。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左(左側から始めます)

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(1)、大脳(0)

右:なし

足首診

左:腎(1)、膀胱(1)、心包(0)、心(1)、小腸(1)、肺(1)

右:なし

(  ) 内は置鍼数、(0)は他の置鍼の影響で圧痛点が無くなったことを示します。

この置鍼後は、足揉(も)みをしてゆっくりしてもらいました。週に2回の治療で今後どうなるのか楽しみです。

チャルルが来た

友人夫妻の愛ニャンコ・チャルルがやって来ました。ご主人に抱かれているチャルルの鼻に人差し指を近づけると、チャルルはオデコを近づけてスリスリ。挨拶は完了?・・・・・・ご主人が居なくなって定位置の戸棚の隅にいるチャルルに再び人差し指・・・・すると、「シャー!」と威嚇のポーズ。

 

友人のツイッターに書いてあるように、目を細めてチャルルの目を見ないようにしたのに・・・・今回チャルル滞在は、4日間あるので、焦(あせ)らず戸棚から降りて来た時にもう一回挨拶をしようと思います・・・と、思いながら指先に鯖水煮の汁をつけて、チャルルに近づいたのですが・・・・・・浅はかな思惑は見抜かれたようです・・・・・・やれやれと、あきらめた途端

「ドスン!」

チャルルが戸棚から、降りて来ました・・・・エサを食べたいようです。そこで、猫語をしゃべり始める私・・・・結構上手(うま)いのです。ちょっと驚くチャルル。

「・・・・・・・」

明日に続く。

ヘチマタワシ

友人にもらった子規庵のヘチマ、水につけて果肉が腐り植物繊維(セルロース)になったので、洗ってクエン酸をいれた水に浸(つ)けています。腐った匂いがなかなか取れないので、明日の朝まで浸(つ)けてみようと思っていたのですが、漂白剤を使用すると、きれいで無臭になりそうです。友人は水に浸(つ)けず乾燥したままで、きれいなヘチマタワシを作ったそうです。どうやら、友人の方法が合理的で賢明な様です。

 

私はこのヘチマを筋膜のサンプルとして、使用するつもりです。実際には筋膜は主にコラーゲンというタンパク質の一種で、ヘチマタワシは、セルロースという植物繊維で炭水化物の一種。全く違う成分ですが、それは動物と植物の違いだけで、構造的には同じように感じるので、説明出来ると思っています。

何度読んでもよく分からない「アナトミー・トレイン 徒手運動療法のための筋筋膜経線」で、唯一わかりやすい絵が下記。

筋筋膜の状態が最もよく分かります。これがヘチマタワシに対応する様に思います。絵の様に筋筋膜がカラダを支えているのです。骨はそれに付随していると考えたほうがいいと思います。それを、ヘチマタワシが表現しているので、患者さんに是非とも実感していただきたいと思います。

オーロラ

松山でも粉雪がちらつく今年1番寒い日でした。

こんな時、なぜか21年前のアメリカ、ペンシルベニア州ステートカレッジにいる私を想い出しました。離婚してまもなく、イタリアンレストランの皿洗いとして働いていました。日中でもマイナス以下の気温。泣けなしの金をはたいて若造から買ったおんぼろアメリカ車は、直ぐに道路の中央でエンスト。廃車を余儀なくされました。あの車に乗り続けていたら、いつ爆発してもおかしくなかった・・・・・あの頃が私の人生で最も暗い時期だと思います。

あの頃の私は「世界一の皿洗いになる」という「から元気」で生きるしかなかったのです。そこでは、無駄のない効率的な動きを追求しました。最も効率の良い地下足袋を吐きクイックモーションであっという間に山積みの皿を片付ける私は「忍者」と呼ばれていました。人気レストランだったため夕方の調理場は皿が山積み。そこへ、遅番のヒロ(私)がやって来ると、

「マイヒローがやって来た!」

この言葉に後押しされて、「忍者ヒロ」は、とにかく凄まじい働きをしたのです。

ある日、アルバニアから来たおっさんが、全く働かないので、

「ええか、料理人はアーティストで、作り出された作品を運ぶウェイター・ウェイトレスは女優であり男優なんだ!それをきっちりサポートするのが、我々皿洗いの仕事なんだ!このボケが、お前何しとるんじゃ!ここは資本主義の世界じゃ、アルバニアみたいな共産主義と違うんじゃ!」

もうほとんどやけっぱち。翌日には、おっさんはいなくなっていました。

夜中の2時ごろまで、段ボールの箱を壊し続けゴミ箱に入れる作業が続きます。アメリカの段ボールは、日本の段ボールの3倍も4倍も硬く重いのです。なかなか壊れない。あの時の寒さが人生で1番のものでした。ふと今日の寒さで、当時を思い出してしまいました。

極貧の生活をしながら車がないため、タクシーでアパートに帰っていました。タクシーの運転手が、

「今日はオーロラが見えたよ。」

というのが今でも心に焼き付いています。そして、私の心の中ではきれいなオーロラは夜空を舞い輝いていました。

寝たままで肩こりを取る

新年早々、フェイスブックの書き方を変えていきます。今までは書いた記事を、フェイスブック、インスタグラム、ホームページに同じように貼っていたのですが、もっと効率よくホームページを利用していただけるように、フェイスブックやインスタグラムからホームページに移動するシステムに変更します。最初は、このやり方に慣れないと思いますが(特に私・・・・)少しずつ慣れていくと思います。よろしくお願いいたします。

本日は、新年になって(3日間)2名の患者さんに治療として行ったセルフケアをご紹介します。肩こりは様々な理由があって起こる肩周辺の筋緊張。その時多く人々は、直接肩を叩いたり、揉(も)んだりします・・・・その結果、余計に肩が痛くなった経験をされた方はいませんか?

肩こりで炎症しているのに、強刺激を与えることで、火に油を注ぐ結果を招くことは、結構多いと思います。そんな体験をされた方には、ピッタリのセルフケアです。今回は、以前にも紹介した「寝ながら出来る腰痛改善」と同じコンセプトです。前回は、肩甲骨と骨盤が体幹を通して上肢と下肢の動きの起点となる個所で、この2カ所が筋膜を通して絡(から)んだ筋膜の綱引きをしていることを説明しました。そのため、肩甲骨の絡(から)んだ筋膜を緩めると、必然的に骨盤の絡(から)んだ筋膜が緩んでいきます。このことによって、腰痛が改善されるのです。

今回は、その逆になります。つまり、肩こりの原因となることの多い肩甲骨筋膜の絡(から)みを、骨盤筋膜の緩みで取る事例となります。前回との違いは使った道具、硬式テニスボールです。正直いうと、前回使用したゴルフボールよりやや小さな陶石の方が、やりやすいのです。なぜなら陶石は硬いため、圧痛点をピンポイントで容易に見つけられるからです。今回は弾力のあるテニスボールを使ってセルフケアをしています。そのやり方を是非ともご覧ください。ちょっとだけ、即興アートのような時間が流れています。お楽しみに❣️

相棒

何を思ったか急に模様替えをしたくなりました。多分、新年を迎えたので、気分転換をしたくなったのでしょう。追われて仕事をしていると、ついついあらゆることに慣れてしまいます。そこでちょっと立ち止まり、無駄な空間は無いものかと考えてみました。するとあるものです。もう使われていない弟が作った移動式の棚。これが更衣室に意味なく置かれていました。

それを待合室兼治療室に移動。以前ここで使っていたものなのですが、やはり合理的で非常に効率の良いものと再認識したので、再アレンジ・・・・・ついでに、私の仕事道具を紹介いたします。

①治療直前に、鍼を取り出して刺す包帯入れ容器(常にアルコール消毒をしています)

②弱酸性次亜塩素酸水溶液に浸(ひたさ)れた脱脂綿をいれた容器(置鍼する患者さんの治療点を消毒をします)

③抜刺(ばっし=鍼を抜く)後の鍼を置くシャーレ

④脱脂綿を置くシャーレとピンセット

⑤鍼(直径0.25mm×30mm)

⑥パイオネックス(直径0.15×0.6mm)円皮鍼

⑦手指消毒用アルコール

⑧バイオマット(紫水晶を敷き詰めたマット、遠赤外線の効果で暖かく、電磁波もカットしています)

⑨友人にいただいた室内用草履(ぞうり)、非常に快適で、歩くたびに床掃除をしてくれます。

⑩患者さんが座(すわ)る治療用イス

以上が、治療時の相棒なのです。松山市でもコロナ患者が増えてきています。こちらで出来る範囲の消毒、タオルの洗濯はこまめにしており、必ず乾燥機で70℃の熱風を長時間当てています。また、大量の洗濯物のため、長時間の乾燥でも湿気ているので、天日干しをします。コロナヴィールスに関する資料が下記にあります。

・消毒用アルコール(70~80%濃度)による消毒が有効である。

・0.05~0.1%次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効である。

・70度以上の温度で死滅する。

・紫外線に弱い

良い情報があれば、積極的に活用していきたいと思っています。

# 操体法

# YNSA 

# 鍼灸

あじさいの杜鍼灸院について

高知女性

あけましておめでとうございます。

 

この三日間は、寝正月と決め込んで万年床生活を送りました。酒を飲みつつ、箱根駅伝、大学ラグビー、高校サッカーを見ながらいつの間にか時が過ぎ・・・・・「ポツンと一軒家・3時間スペシャル」。熊本県、埼玉県、高知県とそれぞれ素敵な一軒家の紹介がありましたが、その中でも高知県の浅見幸惠(あさみこうえ)さん、88才のおばあちゃん、素敵でした。5人の子供を育てるため、旦那さんは関西方面に出稼ぎ、ご自身は土木仕事をしながら、夜裸電球の元で野菜作り。

山の頂きにある家から、5人の子供達のため水量の多い下の家に引越し。成長した子供達(大工さん)は両親のために元の山の頂きに、新築の家を。ところが、旦那さんは、その2ヶ月後に亡くなり、息子さん3人も亡くなります。残った娘さんは高知市内と静岡県に嫁いでいます。いつも、頻回に実家へ帰り連絡も良くとっているのですが、3日間だけ連絡を取れなかった・・・・その間、幸惠さんは脳梗塞で倒れていたのです。3日間倒れていたにも拘(かかわ)らず、奇跡的に後遺症はありません。

とにかく、その自給自足ぶりが自然で楽しそうなんです。また、たった一軒の幸惠さん家に通じる道の補修工事に、地域の人が総出。まさしく、日本で消えゆく結(ゆい)が現存していたのです。

これは、地域の方々が、幸惠さんの逞(たくま)しい人生と、優しい人柄を知っての行動。こんな素敵な地域が、限界集落になっている現実をどう考えていけば・・・・・私で出来ることは・・・・

などと思いつつ、ふと私の人生で最初の「カルチャーショック」が頭をよぎりました。

あれは、私が中学2年生。父親が運転免許を取り、初めて高知市の朝市に行ったとき、とても逞(たくま)しいたくさんの女性が、威勢の良い大声で喋り続けているのです。

「こんな女の人がいる・・・・・何なん・・・これ?」

もう、私はショックで、帰る車の中は無言・・・・

あの時の高知女性の逞(たくま)しさが、幸惠さんそのものだったようです。険しい山と大海原の太平洋を見て育った高知女性と優しい石鎚山に守られ、穏やかな瀬戸内に育った愛媛女性は、どうやら違いがあるように感じたのです・・・

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あじさいの杜鍼灸院について

仕事納め

本日で仕事納め。今年の2月23日に山元式新頭鍼療法(YNSA)の上級セミナー2の研修を終えて、本格的にYNSAのみの治療を始めました。少し余裕が出来てからは、積極的に操体法も取り入れ現在は、YouTubeにて操体法を中心のセルフケアシリーズを始めました。

来年は、セルフケアシリーズを合計100本以上作ることを目指します。思えば、この年になるまで、目標を立てて年を過ごしたのは、大学受験と鍼灸師国家試験のある時のみでした。来年は、「セルフケアシリーズを100本」目標にします。少し人生がかわるかもしれません。

私の人生は浅く薄っぺらいものです。全てに置いて中途半端。操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)は何とか人様に指導が出来るように勉強していこうと思います。

たった今、最後の患者さんの治療を終えたところです。今日は、これからこの治療院で友人達の音楽練習が始まります。全く音楽が出来ない私は、場を提供するだけです。そのあと、どこかの会場で突撃コンサートをするらしいので、お付き合いします。

それでは、皆様良い年をお迎え下さい。1月4日から、ボチボチ書いていきます。

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