近畿地方から4日間の通院2

 

3日目、Aさんはまだ腰に痛みと、右側屈をすると、左骨盤痛みがあります。Aさんにベッドで仰向けになってもらうと、左脚が極端に内旋しています。そこで左太ももの筋膜はがし。

「これで右側に傾けると、どうですか?」

「・・・・・・痛くないです。」

どうやら左太ももの内転筋が縮んで、骨盤を引っ張っていたようです。その後、左胸郭、左前腕のコリをほぐし、足ウラの圧痛点に軽く触れる操法で終了。

4日目、初日はほぼ前屈が出来なかったのですが、今は簡単に前屈出来ます。Aさんには仰向けになってもらいます。やはり、左胸郭が気になるので軽く押圧。つぎに左右の前腕を軽く押圧。まだ、右側屈すると左骨盤に痛みが残ります。そこで、ベッドの短い側に左を上にして横向きになってもらいます。するとAさんの頭はベッドの外に出ます。軽くAさんの左脚を保持して軽く脚を上げるような操法をしてもらいます。

「これで、どうですか?」

「・・・・・・痛くない。」

となり、4日間の治療は無事終了となりました。めでたし、めでたし!

近畿地方から4日間の通院

近畿地方から4日連続で来院された女性患者Aさん。去年の12月、ギックリ腰になってしまい病院では、スーパートラックという機器で脊柱を牽引する治療をしていました。牽引中は気持ちいいのですが、なかなか結果が出ないので遠方から来られることになりました。

Aさんの初日。確かに前屈がほぼ出来ないい状態で、後屈も少し倒すだけで痛みがでます。そこで、基本の膝診、首診で頭に6本置鍼。両耳ウラに1本ずつ、後頭部に1本の合計9本を置鍼しました。

「これで、前屈はどうですか?」

「・・・・・出来ます!」

Aさん、スムーズに前に屈(かが)めました。後屈はまだ痛みがありますが可動域はひろがりました。

2日目、ベッドに仰向けになってもらいます。左胸部が凝(こ)っているので押圧。次に左右の前腕のコリを押圧で取り、右太ももの外側を筋膜はがし。今度は仰向けのまま両膝を立てて左右に倒し、ひっかかりがある側に両下肢を倒します。そしてスムーズに倒れる側に戻してもらいますが、実際には私が軽く保持。すると、Aさんが勝手に連動して気持ちいい動きを見つけていきます。

これで、後屈時の痛みも軽くなってきました。後は、鍼3本、お灸壮で終了。

後屈の痛みがなくなりました。(つづく)

 

成長する彫刻

 

私の大学での卒業作品が、大理石で「石の顔」。

それを、実家の庭で置いてもらって48年。すると写真のようにコケが付いてきて面白い彫刻になっていました。

積み木を芸術活動にしていた私には、現存する立体作品はこれしかありません。置いてもらった家族に感謝しかありません。

ありがとうございます。

なぜ人のカラダを診るようになった?2

 

人のカラダを診る2

断食から、食べない健康法を体験し、私は大学で彫刻を専攻しました。元々立体作品には自信がなかった私が、彫刻を選んだのは、先生(彫刻家:晝間弘先生)が魅力的だったからです。そして卒業論文では、ヴィジュアルの世界が先行する近未来では、触覚的芸術の重要性が不可欠であると書きました。その思いの行きつくところが、鍼灸であり操体法になると思います。

そのため、患者さんに触れことで、あるいは触れる以前の波動に触れることで患者さんのカラダが訴えていることを知るという行為を芸術と思うようにしています。

まあ~こじつけですけど!

なぜ人のカラダを診るようになったのか?

私が、人のカラダを診る仕事になっていく過程を、書いてみます。

小学生の頃は、外で遊ぶのが大好きで元気な子だったのですが、夕方になると、お腹が痛くなることがありました。そんな時、父親が私の腰背部を指圧して治してくれていたのです。クスリで治すのではなく、指圧を受けて気持ちよく治るという体験をしたのが原体験になりました。

中学生になると、勉強して良い点数を取るのに興味を持ちました。そのためなのか、胃腸の調子が悪く便秘と下痢を繰り返す日々でした。そこで、医師から「甘い物をたべるな!」と指導があり、その後体調が整っていき、結局、25才になるまで一切甘い物を食べませんでした。

この体験で、カラダと食べ物の関係性を身にしみて知りました。そのため、沖正広先生の主催する「沖ヨガ道場」に、20才で体験入門し30才の時、1週間の断食をしました。この期間に肉体労働をしても全く疲れないことに驚き、睡眠時間が4時間程度でも、朝の目覚めがスッキリして爽やかだったことに、驚きました。

この感覚を今なお覚えているので、1日1食が当たり前の生活になっています。人のカラダを診る前に、自分のカラダを整えるここからまず、スタート。  (つづく)

YNSA と操体法の融合?

山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の融合?

昨日のFacebookで紹介した60才代の男性患者Bさん、左膝が痛くて引きずりながら歩いて来院されました。左右の肘を押圧するだけで左膝痛が無くなったのですが、これには山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の融合だったのかもしれません。

YNSAでは、肘は同側の膝の治療点として習いました。操体法では、膝を悪化すると対角(左膝ならば右肘)に負荷がかかるので、対角の肘から治療するとなります。その後、時間の経過とともに、右膝→左肘と治療する個所を移すようになります。

先日のBさんは、仰臥位になった状態をYNSA、操体法の色メガネを掛けないで、透明な目で見ました。すると気になるのが右胸郭。そこで、押圧すると今度は右肘が気になり押圧・・・・すると、今度気になるのが左肘、そして押圧。

という経過がありました。よくよく考えてみると、やはり操体法の治療法の通り左膝の負荷が、右の体幹に影響を与えていたのかもしれません。そして、対角の右肘がゆるむと、同側の左肘の負荷が表れてきたのかもしれません。今後とも、左右の肘膝の関係をしっかり検証していこうと思います。

嘘のようです!

60才代の男性患者Bさん、1週間ほど前から、左膝が痛くなり、昨日痛さをこらえて歩いたため一層悪化してしまいました。

「そうしたら、奥のベッドで仰向けになってもらいましょうか?」

Bさんは左膝を伸ばしたままでないと歩けない状態です。ゆっくりと仰向けになってもらうと右肩と右前腕に硬さを感じます。この2カ所を軽く押圧すること4~5分。すると右側の胸部がゆるみましたが、左上肢の硬さが見えてきました。今度は左肘を軽く押圧しながら触れるだけの操法を7~8分。

「さあ~これで歩いてみてください・・・・どうですか?」

「・・・・・・歩ける・・どしたんじゃろ、あんまり痛ない。」

「そしたら、もう少しやりましょう。」

再び仰向けになってもらい、足に見つけた治療点2カ所を軽くふれるだけの操法を5~6分。さらに痛みがなくなりました。最後は、座椅子に座っていただき、左膝診をして、頭に3本置鍼して終了。

何とBさんは両膝をついて、テーブルに置いた署名用用紙に名前と住所を書いてくださいました・・・・あれだけ痛がっていた膝が・・・嘘のようです!

国宝を治療家として観る

「国宝を、鍼灸師としてどう観ました?」

「うん?・・・ちょっと鍼灸師としては観てなかった・・・」

「野口晴哉先生(野口整体の創始者)の弟子が映画を観に行った時、野口先生が整体師としてどのように観たのか?と、質問したそうです。」

と、患者さんから言われました。鋭い質問を受けタジタジとなったのですが、それからしばらく経ち、改めて国宝を鍼灸師としてあるいは、施術者としてどうとらえたのか考えてみました。

国宝の映画で印象に残ったシーンの1つが、田中泯さんの白塗りのゴツゴツした手。本来なら歌舞伎役者の手はあれほどゴツゴツしていません。田中泯さんは女形を演じて声は女性の声になっているのですが、山奥で農作業をしていた手が田中泯さんの生き様をさらしているため、異様な迫力で迫ってきました。

手が生き様を表現していることを改めて思い知ることになりました。施術者は手で触れて患者の状態を探ります。また、頭皮に触れないで患者さんの波動を感じ取るセンサーにもなります。触れるだけで治療をするときもあります。そんな機能的な手は、生き様そのものとなるのです。

国宝を治療家として観ると、田中泯さん演じる女形の手が奇抜、異様な「歌舞伎」そのものであった・・・・と、言うことになるようです。

肩の痛みを大腰筋で取る②

山元式新頭療法(YNSA)でヘソを中心にして左膝ならば、左肘。右足親指ならば、右手親指が治療点となります。この治療法則を理解してからは、全ての筋肉には上下で対応する筋肉があるのではないかという考えで治療点を探っています。昨日紹介したガッチリとした体躯(168cm、90kg)のAさん、右肘を引くと右大胸筋の上に痛みが出るそうです。この大胸筋の上部に対応するのが、右大腰筋ではないかと推測しmています。

つまり右大腰筋がゆるむと、右大胸筋の上側がゆるむのではないかという推測です。操体法では、「快高圧」という今昭宏先生が考案された操法があります。これは、狙った筋肉を最大限に伸ばして、屈伸してもらい、その筋肉をそのまま保持することで、その筋肉に圧が加わり血流も良くなり筋肉がゆるむ操法。

Aさんに大腰筋狙いで行いました。結果、右肘を引いた時の右大胸筋の痛みが、

10→2~3となりました。次回の施術でも同様にしてみるつもりです。

肩の痛みを大腰筋で取る①

140才代の男性患者Aさん、初めての来院です。重い物を運ぶことが多いため、ガッチリとした体躯(168cm、90kg)をされています。1ヶ月前、朝起きて肘を後ろに引くと肩の前から胸にかけて痛みがありました。その痛みが今も続いています。そこで、ベッドに仰向けになってもらいます。

確かに右肩と右前腕部が固まっている感じで、右脚が2cmほど短くなっています。そこで、右肩、右前腕部を「痛気持ちいい程度」で押圧すること、3~4分。これだけで、左右の脚がそろい、骨盤が整います。今度は、右肩を上にして横向きになってもらいます。

「下の脚をまっすぐにして、上の脚を90度に曲げてもらってよろしいですか?」

と、右臀部が安定した状態を作ってもらいます。主要なツボを押しながら太ももの外側(腸脛靱帯)を押圧・・・・・?普通なら、必ず痛がる個所。

「どうですか?痛いですか?」

「いいや、全く痛くないです。」

「えっ!・・・そうですか・・全く痛くない?」

「はい。」

多くの患者さんが痛がる個所なのに、全く痛くない。これは、Aさんが普段取っている体勢と動きに関係があると思います。重い物を運ぶ時「足は親指、手は小指」という重心安定の法則で動いていますが、長時間反復すると、「過ぎたるは及ばざるがごとし」大腿部内側に圧力がかかり過ぎているのだと思います。そこで仰向きになってもらいます。

「ここ(大腿部内側)は、どうですか?」

「痛い!」

やはり、ポイントは大腿部内側。特に大きな大腰筋が関係しているはずです。Aさんは、肩の三角筋の前側から大胸筋にかけてに痛みがあるので、その治療個所は、体幹と太ももをつなぐ「大腰筋」と推測します。(つづく)