長時間座れないピッチャーの続編


腰痛、首痛、右肩痛で長時間座ることができない高校生のピッチャーA君の話の続きです。

座ると痛いので、立ったままで上腕を診断。頭に置鍼している途中で、

「何か、座れそうな気がします。」

とA君。

「じゃあ、膝を診ようか?」

と、上腕ではなく、膝を診ながら頭に置鍼していくにつれ、怖いはずの鍼に慣れてきたA君。今度は首診となり、側頭部に2本置鍼。再び奥のベッドに行き、右を上にして横向きになってもらいます。A君は右肩が痛いので右腰に長めの鍼と、11壮のお灸をします。その結果、

首痛:10→0

肩痛:10→1

腰痛:10→3

となりました。(つづく)

腰痛で座ってられない!

 

高校のエースピッチャーA君。首の中央部が痛く、右肩、腰も痛くて、長時間座ることも出来ない状態で来院。初めての鍼灸治療のため、緊張した面持ちが痛々しい。

話をよく聞くと、授業はクラスメートとは一緒に出来ず、一人だけ別の部屋でリモート学習をしているそうです。その教室だと立ったり座ったりできます。

過緊張のA君には、いきなり鍼は無理と判断し、奥のベッドで操体法をすることにしました。仰向けになってもらうと、骨盤が右に縮んで上がっているので、右脚が短くなっています。

「右足をこうやって、軽く引っ張っりますね。今度は、左の爪先を軽く上げてカカトを軽く踏み込んでください。決して無理しないで・・・何となく気持ちがいい程度でやってみてください。」

などと、言葉の誘導をすると、だいたい2~3回の操法で左右の脚がそろいます。これで、少し慣れてきたので、座椅子がある所に戻ってもらいます。

いつもは、座椅子に座って膝を診断するのですが、長時間座ることが出来ないため、立ったままで上腕診をすることにしました。(つづく)

1日1食

片岡鶴太郎さんが「徹子の部屋」で、玄米に小豆やクルミを入れて朝食にしておられ、1日1食の生活との事でした。私も1日1食ですが、夕食のみです。玄米に黒豆、小豆、ヒジキ、黒胡麻を入れて18:30に炊けるようにセッテイング。朝にセットすると、黒豆も柔らかく美味しくいただけます。

野菜は鉄板のプレートで焼くだけ、あとは、豆腐やアサリ、魚、納豆などで、ワインなどをいただき、最高の時間を過ごすのです。

料理というより、エサ!

カミナリの化石

開業9年となると、色々本が溜まってきます。今回は、患者さんのおススメで、「へんなものみっけ!」というマンガを、当院に置くことにしました。

このマンガは、博物館に関する人々(変な学者先生の生き様)を生き生きと描いています。その中で、第3巻に「雷の化石」という変な題名があったので見てみると、何と本当だったのです。

雷・・・カミナリが、化石になるんです。!

この石は、表面が砂でザラついていて、中は空洞でツヤがあります。

『砂漠や砂浜に一定の条件で雷が落ちると、高温にさらされた砂は瞬時に溶け固まり、雷の経路に沿って天然のガラス管を形成する。つまりこの穴は雷の走り抜けた後なんだ。』

とあり、写真のようにカミナリの姿が石として投影されるのです・・・面白い!

イノシシ

東北地方は、熊が大暴れして本当に大変ですが、興居島は、イノシシが大暴れ。

みかんの里が荒らされています。イノシシは、雑食。ミミズや虫の幼虫を食べるために土を掘って荒らします。特に、石垣に多くいるミミズや幼虫を狙って、「石垣壊し」が日常化しているそうです。

雑食のイノシシは、ミカンを食べます。しかも、皮を上手に口でむいて実を食べるそうです。

このイノシシ対策として、唐辛子を細かく砕いて沢山畑にまいたところ、イノシシが今のところ来ていないそうです。

興居島でも、東北地方と同じように、害獣との知恵比べが行われているのです。

モグサが変!

去年乾燥したヨモギをミキサーで撹拌し、4回ほど篩(ふるい)にかけると、良質のモグサができます。市売品と同じくらいのクオリティーとなります。ところが、今日使ったモグサは、どこか人工的な、というか化学製品が焼けた様な臭いがする時があります。

「ちょっと、待って下さい。どうもこのモグサ変!新しく作り直しますね。」

「あれ?私、鼻がいい方なんだけど、全然臭わない。」

「あああ、そちらの方に煙が行ってないからですよ。」

と、言葉を残して2階に行って、別のコメ袋に入った乾燥ヨモギを持ってきました。ヨモギからモグサになるまでは、4~5分です。そして治療再開と、なったのですがなぜ、科学製品焼けた臭いがしたか・・・・理由が、分かりました。これは、ヨモギを乾燥する時、ビニールひもで竿にぶら下げて作った時期があり、その時のビニールひもが、ヨモギに絡まっていたのだと思います。

現在は、大きな3段式乾燥棚に入れているので、その弊害はありません。失敗して色々と分かっていくものだと、つくづく思いました・・・おしまい。

u字工の掃除

昨日は、千葉県幕張にある関東鍼灸専門学校で刺絡治療の研修会(3回目)に参加。私が今までやってきた治療とは、全く違った療法なので、新鮮です。この療法を習得するには、まだまだ時間が必要ですが、謙虚に学び続ければ体得できると思います。

当院を開業して9年、血液の質と流れが向上すれば健康になると理解。その中で、刺絡治療は瘀血の掃除をしているのですから、学ばなくてはなりません。

30年以上、刺絡研究に情熱を注いだ友部和弘先生の講義は圧巻でした。血液の90%は毛細血管にあり、表皮に浮いている様な瘀血を少量取るだけで、カラダ全体に影響を及ぼすことが分かりました。

「U字工に溜まったゴミを取ると、流れが良くなるでしょう!」

納得!

石学敏先生

明日、関東鍼灸専門学校で刺絡治療の研修会に参加いたします。それに先立って、担当の先生から戴いた「石学敏先生の日本での講演と実技」の録音を聴いています。

石学敏(せき・がくびん)先生は、中国現代鍼灸学の巨匠であり、「醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)」という治療法を創始しました。

この方法は、脳卒中(中風)後遺症や痙性対麻痺などの運動麻痺に対して特に効果を上げていることで有名です。

実は、私の患者さんで脳卒中や痙性対麻痺の方がいらっしゃいます。その患者さんに有効ならば、私が施術しなくてはなりません。早速、『石学敏醒脳開竅鍼灸法』東洋学術出版社(日本語訳)を購入しました。

鍼灸師という国家資格を持っている限り、出来る治療は追求します。

夜行バス

 

明日は、夜行バスに乗って千葉県の幕張にある、関東鍼灸専門学校に向かいます。これは、古来からある刺絡治療の研修会に参加する約12時間の長旅となります。自分のカラダに向かい合う良い機会と考え、楽しんでいるのです。そのためにも、一番良い席をとることがポイント。

3列では、左からA.B.Cと縦に1から10番くらいありますが、BとCの通路の方が、AとBの通路より広いのでC列の方が楽です。またCの6番とCの5番の間にトイレがあるので、C6番が一番広く使えるのです

今回は、東京からの帰りは、6Cが取れました!

来月は、松山から東京まで飛行機、それから新幹線を使って仙台。仙台から夜行バスを使って幕張、そこで研修会に行き、夜行バスで松山に帰る強行スケジュール。

これらは、6C席が取れたので大丈夫!

冠状縫合を目安に・・

山元式新頭鍼療法(YNSA)で山元敏勝先生が、一番最初に見つけられた治療点が、オデコの側面にあるC点です。そこからオデコの中央部のA点、B点と展開されたと理解しています。A点は中央部にあり、私にとっては最も広くて見つけるのが難しい治療点でした。ところが、E点は胸椎を整える治療点で、眉毛に沿ってあるで一番簡単に見つけることができました。

そこで、A点もE点のように簡単に見つけられないだろうか?・・・と、考えて2年前に冠状縫合に沿って存在する治療点を見つけました。この発想は、非常に簡単で後頭部にあるラムダ縫合上に治療点が存在するのだから、オデコの上部にある冠状縫合にもあるのでは?・・・というものでした。

幸い、膝診で頚椎1番から仙骨までの診断点を見つけていたので、これを元に冠状縫合上(というか、付近)に見つけました。縫合は、地殻のプレートの様にパワーがぶつかり合っている様なところと考えると、そこに治療点が存在してもおかしくないと思います。

現在では、A点、B点、E点、D点の代わりに、冠状縫合を目安に使っています。