むずむず脚症候群

「先生、5時間眠れるようになった。ワシにとっては、5時間で十分・・・・足のムズムズもピタッと無いなった・・・ほじゃけん、今日で治療終了してもらえますか?再発したら、また来ます。」

「そりゃあ良かった!お灸が効いたんですね。」

「そうそう、あれが効いた。」

足に見つけた治療点に紫雲膏をたっぷり塗って、その上に大きめのモグサを乗せ火をつけるお灸治療。これは、ほんのりと熱が伝わるか伝わらないか位の刺激ですが、効きます。70才代の男性患者Aさんには、両足に10壮ずつお灸をしたのです。Aさんは、マジックペンで印をつけた治療点にテープを貼りお風呂に入るそうです。そのため1週間経った今日も、青マジックペンの跡がしっかりとあります。薬局で買った「せんねん灸」をここにしているそうです。

お灸の良さは、会話にあります。鍼治療の場合は、鍼を刺入している時に会話は出来ませんが、お灸の場合はお灸をしながら、会話をゆっくりすることが出来ます。またモグサの焼ける香ばしい匂いで落ち着きます。研究熱心なAさんは、色々と質問をしてくれます。

「先生、この鍼というのは、やっぱり中国から来たもんですか?」

「いいや、この鍼は山元式新頭鍼治療いうて、宮崎のお医者さんが作ったもんで、ドイツ、アメリカ、ブラジルではすごく普及してるんですよ。1973年に日本で発表したんですけどね、あまり反響が無かったんです。逆に海外のお医者さんが興味をもち・・・・とくに、ハーバード大学の研究所では、鍼を打って、MRIで脳の変化を資料として残したり・・・医師の国家試験にこの鍼(YNSA)が出たりするんですよ。日本では、2013年にやっと学会を立ち上げて、少しずつ普及している感じです。」

「ハーバード大学いうたら、世界一の大学。」

「そうなんです。その大学の先生が、宮崎まで何回も勉強しに来ているんですよ。」

などと、会話がはずみます。それにしても、山元敏勝先生が日本で発表して40年後にやっと日本で学会が発足・・・・その間に、海外では数十万人の医師がYNSAを研修され、実際に数万人の医師が治療をしているのです。この気の遠くなるような日本の遅れ様に失望してしまいます(日本では、医師が少なく鍼灸師が9割程度です)。

まあ失望ばかりしていても仕方ありません。Aさんのむずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)について「YNSA 症例集医道の日本社」で、私の師匠である加藤直哉先生が記載した個所があるので、明日ご紹介します。

鍼を刺さない鍼

40才代の男性患者Bさん、大きなバルブを回したり、無理な姿勢を取ったりする仕事(職業は聞いていません)をしています。左腕を水平後方に引くと肩(三角筋)に痛みが走るようになって2ヶ月経ちました。2ヶ月間我慢していたのですが、限界を感じて初めて来院されました。問診ではすこぶる健康。無理な姿勢で仕事をした為、肩に負荷がかかり痛みが生じたようです。

「私の鍼は、頭に刺すのですが・・・よろしいですか?」

「・・・・うん?・・・・そう言えば、頭に刺すと言ってたかな?」

奥様に「あじさいの杜鍼灸院」の名刺をお渡しする際、頭に鍼を刺しますとお伝えしたはずです。それを奥様は伝えてくださったのですが、Bさんはうる覚えで来られたのだと思います。

「それって、痛いんですか?」

「はい、結構痛いですよ・・・・でも、よく治ります。」

「・・・・鍼は痛くないと、思っていたのに(Bさんは、松山市内で通っていた鍼灸院がありました)!」

「足に痛くないお灸をすることもできますが・・・・痛くても、治ればいいんですよね・・・」

「・・・・まあ、それはそうですけど・・・」

と、Bさん来院されたのを少し後悔しておられます。そこで、畳部屋に移動して骨盤、鎖骨調整をしている途中、

『Bさんは、痛いのが嫌い・・・・いたって健康。そしたら、臀部の押圧と操体法で治そう!』

と、方針が決まりました。痛い肩が左なので、左を上にして横向き(左側臥位)になってもらいます。Bさんが痛いのは左肩(三角筋)。三角筋に対応するのは、臀部です。どういうことかというと、山元式新頭鍼療法(YNSA)では、おヘソを中心に折り曲げて対応する点が治療点として存在するという考えがあります。つまり、肘=膝、手親指=足親指という考えです。それで、私は三角筋=臀筋と考え臀部の圧痛点を丁寧に押圧することにしました。10分ほど経って、

「どうです?」

「・・・・あれ?結構・・・いい。」

「そうでしょう!・・・そしたら、軽く触れるだけにしますね。私が、鍼灸師になる前は、これで治していたんです・・・・(しばらく時間が経って)・・今、どうですか?」

「・・・・マジで?すごっ・・・痛ない!」

「もう少し、痛いところ探しますね。」

「・・・痛い!そこ(臀部)痛いです。」

「・・・・・軽く触れますね・・・(しばらく経って)・・・どうですか?」

「・・・痛ない、ちょっと違和感があるくらい。」

「来られた時が10の痛みだとしたら今はどのくらいですか?」

「1です。」

痛みが再発したら、来院する事をお伝えしし終了となりました。

 

長寿と血圧

 

森下敬一先生著書「血液をきれいにして、病気をふせぐ、治す」に長寿者と血圧の関係が書かれていますので、ご紹介します。

『高い血圧でも破れない血管を

一般に、長寿者は血圧が高いのです。1976年にグルジアの超長寿者5~6人の血圧を測ったことがあります。御年152才の長老のほか、130代後半の“若手”でしたが、血圧の上は340から350ほどでした。彼らは皆、ぶどうの蒸留酒・チャチャを飲みながら葉巻を吸うのが日常の習慣でした。それでも病気をせずに長寿なのです。ちなみに、酒のつまみに、薬草と岩塩などから作られる香辛料のアジーカでした。

血圧は高いとして、それがもし不摂生や悪い食生活の結果としての高血圧なら生活を改める必要がありますが、人間はそもそも歳を重ねるとともに血圧が高くなっていくものなのです。したがって、若い時より高血圧になっていても、それに体が適応できていれば充分に長生きすることができるのできます。

グルジアの長寿者をはじめ長生きするような人々の血管には、もともと弾力性があります。血圧には個人差があるわけで、「200まで生きるにはそれぐらいの高い血圧が必要なのだ」などと長老は語っていました。高い血圧でも血管が破れないような弾力性が、100才を超える長寿を支えているともいえます。』

血圧が340~350で平気なのですね!これを読んで非常に気楽になりました。毎日ゴム巻きを両脚にして1ヶ月で、10才血管年齢が若返った私。これを続けることが、弾力性のある血管作りの秘訣だと信じてやります!

肝臓は何故再生する?

 

山元式新頭鍼療法(YNSA)創始者・山元敏勝先生の著書「あきらめなければ、痛みも麻痺も必ず治る!」から、科学が証明した、針の6つの効果の最後、自己治癒力について説明いたします。

『6、自己治癒力を高める

針は、人間がもともと持っている、病気を治す力を高めます。人間の体には「自己治癒力」という働きがあります。文字のとおり、人間は、自分で自分の体を治療して、治す力を持っているのです。いまお話しした敵と戦って体を守る免疫も、この自己治癒力のひとつです。体は切ったり転んだりして傷ができても、もとの状態にもどります。傷によって細胞が壊れても、細胞が再生して元の状態に戻るのです。また、風邪をひいたときでも暖かくして寝ていれば、薬など飲まなくても治ってしまいます。

骨が折れても、周りを固定して動かないようにすることで、骨が折れた部分はつながり、元の状態に近い形に回復します。トカゲが、敵から逃げるために自分でしっぽを切っても、元の状態に戻る事はよく知られています。実は、人間の内臓にも、そのような働きがあるのです。人間の肝臓は、切除しても元の形に再生します。仮に肝臓全体の80%を切除してしまっても、数ヶ月後には元の形に戻るものです。

人間の体にはこのように、かかってしまった病気や傷を自分自身で治す働きがあります。針には、この自己治癒力を高める働きがあるのです。このように針が持つ効果についてお話しすると、人間の体には、いかに自分の体を守り、元気を保つための働きがあるのかが、お分かりいただけると思います。針には、この人間がもともと持っている力を引き出し、強める働きがあるのです。』

山元敏勝先生が、肝臓の再生能力について説明されています。肝臓を80%取っても再生する!その理由をご存じでしょうか?それは、血液が小腸で出来るからです。小腸まで食べ物が行くとモネラという物質に変わります。このモネラが小腸の絨毛をで吸収されると赤血球になります。その大量の赤血球達が門脈を通って肝臓にいくのです。そこで、20%になってしまった肝臓を補うために、赤血球が肝細胞に同化し、数ヶ月で再生するのです。この事をしっかり理解しておいてください。

免疫力アップ

(だんご状になっているのは、私の赤血球です。赤血球に囲まれた白い細胞が白血球。この後、しじみ、乳酸菌、アロエ、キダチアロエ、酵素を飲み、大沼先生の施術を5〜6分受けると、赤血球がサラサラになり皆さんから拍手をいただきました・・・残念ながら、この動画は重すぎて載せられませんでしたが、この動画の写真が下記です)

今回も山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の著書、「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」から、科学が証明した、針の6つの効果の1つをご紹介します。

『 5、体を守る免疫力を高める

針には、外敵から体を守る力を高める働きもあります。

体には、細胞やウィルスなどの敵が体内に入ってくると、それを体の外に出したり死滅させたりする、「免疫」と言う働きがあります。ひと言で免疫といってもその働きは実にエキサイティングで、まるでハリウッドで作られるSF映画の戦闘シーンのような戦いが、体の中で毎日繰り広げられているのです。

血液中の白血球と言う成分が、体に入ってきた敵と戦う事はよく知られています。その白血球が持つ免疫細胞には多くの種類があり、体を守ってくれるその細胞たちの名前も、まさに映画の登場人物のようです。

全身の組織に存在して、出会った敵を次々と食べていく大食細胞の「マクロファージ」。このマクロファージは、体に入ったウィルスやカビ、がん細胞も食べてしまいます。そして、敵を見つけると攻撃して破壊する「ナチュラルキラー」。この細胞はがん細胞が大きくならないうちに破壊したり、ウィルスや細菌に感染してしまった体内の細胞も破壊していきます。

マクロファージは敵の細胞を食べると、その敵と同じ仲間に目印をつけると言う技も持っています。司令官の役割を持つ「ヘルパーT」がこの目印を見つけ、部下である「キラーT」に出動命令をして、敵を攻撃させる。体内ではこのような連携プレーまで行われています。

体の中には、まだまだたくさんの免疫細胞による働きがあり、体を常に外敵から守っているのです。しかし体が疲れたり、ストレスを受けた受けると、この免疫力が下がり、病気にかかりやすい状態になってしまいます。針の刺激にはこの免疫力の力を高める働きがあるのです。』

専門学校の授業でこの免疫に関する授業が「生理学」であるのですが、これが中々覚えられないので、悩んでいたのです。ところが、山元敏勝先生の説明を読むと分かりやすいのです。もっと早くこの本を出版して貰っていたら・・・・2017年に発行・・・と思ってしまいます。

また、名古屋の自然医学総合研究所では、指先から取った血液を顕微鏡で見て、赤血球や白血球の形状、動きを確認できます。私もいずれはこの設備を用意して血液がどのようになっているのかを患者さんに知っていただくようにしたいのです。そうなれば、鍼を刺した後の赤血球や白血球の形状、動きがどうなるのかを知ることができます。そのためにも、来年から大阪で開催されるセミナーに参加しようと思っています。

科学が証明

今回も山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の著書、「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」から、科学が証明した、針の6つの効果の2つをご紹介します。

『 3、自律神経のバランスを保つ

針は、自律神経に直接働きかけ、体調をコントロールします。先ほどお話ししたように自律神経は、心臓を動かす、呼吸をする、食べたものを消化する、排泄を促すなど、自分の意思とは関係なく体を動かす働きをしています。針はその自律神経の働きをスムーズにするのです。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つが交代勤務制で働いていることもお話ししました。

この2つの働きのバランスが、体の健康にはとても重要です。どちらか一方が、仕事はしたくないと休んでしまうと、もう一方が本来休み時間でありながら働かなければならいけなくなります。また交代の時間になっても仕事をゆずらず働き続けると、相手の仕事内容に支障が出てきます。このように交代勤務のバランスが崩れてくると、体調が崩れるのです。針にはこの交感神経と副交感神経のバランスを整え、胃、腸、膀胱など、内臓の機能を整える大切な働きがあります。

4、硬くなった筋肉を緩め、血液の流れをスムーズにする

針は、硬くなった筋肉をほぐし、血液の流れを良くします。針を刺すと、筋肉の中の血管が広がり、筋肉の中に血液が多く取り込まれます。すると血液の中にある酸素や様々な成分によって、痛みや緊張で硬くなっていた筋肉が緩み柔らかくなるのです。筋肉が柔らかくなることによって、さらに血液の流れが良くなる効果も生まれます。』

上腕診は、肘の内側の圧痛点を探り、大脳、小脳、脳幹、頸椎、胸椎、腰椎の状態を診察します。そして、頭部の治療点に置鍼し圧痛点をなくします。そうすることで、大脳、小脳、脳幹、頸椎、胸椎、腰椎を整えるのです。そうすると、自律神経が整うことになります。私は、上腕診の代わりに膝診を行っています。その理由は、ある高齢の患者さんの上腕診が全くできない状態が3ヶ月続いたため、膝に圧痛点があるかもしれないと思い、膝を探ったところ、圧痛点が存在したからです。

この膝診で圧痛点あるいは、硬結部位が、頭部の置鍼で「フニャフニャ」になるのがよく分かります。「4、硬くなった筋肉を緩め、血液の流れをスムーズにする」は、文字通りです。

メカニズム

 

山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者、山元敏勝先生の著書・「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」によりますと、カラダに鍼を刺すと、脳のMRI画像に脳の反応がはっきり映し出されることが分かったそうです。そこで、今回は山元敏勝先生が分かりやすくそのメカニズムを紹介して下さっているので、鍼の6つの効果のうち2つをご紹介します。

『科学が証明した、針の6つの効果

では、針から刺激を受け取った脳は、体のためにどんなよいことをするのでしょうか。その答えが、アメリカのハーバード大学の研究所をはじめ、世界中からを報告され、明らかになっています。わずか直径0.25ミリの針の刺激は、脳に、驚くような働きを起こさせるのです。

1、痛みを抑える働きのある物質を脳から放出させる

針は、脳から全身に、痛みを抑える物質を放出させます。あまり知られていませんが、人間の体は、痛み止めの薬と同じ働きをする物質を作り出すことができます。

この物質は「エンドルフィン」といい「脳内モルヒネ」とも言われています。モルヒネというのはご存知のとおり、がんなどの強いお痛みを止めるときに使われる物質です。突発的な事故にあった直後など、怪我があるにもかかわらず痛みを感じなかったという話をよく聞きます。これは脳が瞬時にエンドルフィンを分泌して、激しい痛みや苦しさから体を守っているのです。

針は、脳の茎である脳幹の上の部分、視床下部などからこのエンドルフィンを放出させ、痛みを抑えることが明らかになっています。

2、痛みを脳が感じないように、情報の通り道をブロックする

針には、体から脳への情報の通り道をブロックする、つまり通せんぼうをして、痛みの原因を脳に伝えないようにする働きもあります。痛みや怪我などをした部位で起こっているように見えますが思えますが、そのメカニズムは大変に面白く、実は、痛みは脳がつくり出しているのです。たとえば腕を机にぶつけたとしましょう。その瞬間、「机にぶつけた」と言う情報が瞬時に腕から脳に伝えられます。すると、ぶつけてしまった腕の部分が痛いと言う感覚を脳が作り出すのです。わざわざ痛みを作るなんて、なんて脳は意地悪なのだろうと思ってしまいます。ですが、その反対です。痛みを感じることで、その怪我にトラブルが起きていることや治療が必要なことを知らせたり、それ以上怪我をさせないように守ってくれているのです。尖ったものを踏んだときに「痛っ!」たと飛びのくのも、この情報伝達の働きが大きく関係しています。痛みでその場を瞬時に離れさせ、体を守っているのです。

では、手や足などから遠く離れた脳へ、どのように情報が伝えられるのでしょうか。その情報の通り道となっているのが「神経」です。神経は白く細い繊維で、脳から体中にはりめぐらされています。針には、怪我などをした部分と脳との間に神経をブロックする働きがあります。情報が脳に届かなくなり脳は痛みをつくり出せなくなるのです。また針には神経を通して脳からトラブルの起きている部分に、ダイレクトに痛みを抑える物質を送らせて痛みを止める働きがあることもわかっています。』

これからは、患者さんにこのシステムを分かりやすく説明しなくてはいけません。特に、理屈を好む患者さんにはしっかりお伝えしようと思います。

昔の日本の食卓

(コイのいる池)

森下敬一先生の著書「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」の冒頭に以下のような文章があります。

『昔の日本の食卓に上っていたご飯、味噌汁、副食の魚や野菜、漬物といった食品は血液を汚しませんでした。細胞を正常に機能させるような食べ物を日本人は食べていたのです。そうした食物を積極的にとれば、血液が汚れにくくなるだけでなく、汚れた血液もきれいになって細胞が健康になり、病気を防ぐことができるようになります。さらには、病気を治すこともできるのです。

こんな話をすると、一般に言われている医学常識とあまりに異なるので疑問を抱く方もいるかもしれません。しかし、全て私のクリニックで長年にわたって診療活動をしてきた実績に基づく話です。

御茶ノ水クリニックでは薬を使わず、食事療法で病気を完治させています。その診療現場から見えてきた“真実”をお話ししています。また、血液をきれいにすれば病気にならずに長寿になる仕組みは、本書の中で詳しく紹介していきますが、世界中の長寿郷も同様の食生活をしている事は、それが正しいことを証明しています。

私はすでに40年以上前に、この事を発見・提唱してきましたが、なぜか日本の医学界は長年にわたって私の主張を黙殺し、「食事で病気が治る」という考え方を異端視してきました。ところが、最近では、予防医学に注目が集まって「病気にならないことこそ大切」と言う考えも浸透しつつあります。そのために、何を食べるべきか、または、何を食べたらいけないのかの知見も集まりつつあります。私がかねて提唱してきたように、食事によって病気にならないようにしようというわけです。』

幼い頃の記憶をたどってみると、台所が土間でそこには、井戸があり山から引いた水は、蛇口をひねると出てきました。料理をする祖母と母は下駄履きでした。土間には「おくどさん」があり薪を焚(く)べて釜でご飯を炊いていました。まだ、冷蔵庫が無くその日に作った料理は、その日に食べていたと思います。台所は料理をするところで、食べるのは居間でした。野菜料理(煮物が多かったと思います)と鯛の煮付け、鯵(あじ)の南蛮漬けが多かったのです。ラッキョウの漬物、きゅうりやナスの漬物、梅干しは必ずありました。

「ひろむ、畑に行って人参を引いておいで。」

と父に言われ、その人参を生でかじって食べていました。そして祖母が、

「このお芋は、○○さんにもろたんよ。このタケノコは□□さんとこのよ。」

と良く説明してくれました。今思うと、本当にありがたい地域と人々に恵まれて生きていたのです。少し残った食事は、庭にある池に捨てるとコイのエサになっていました。食後の皿洗いも池でおくどさんの灰を使いタワシでこすっていました。料理の素材で捨てる物(皮やヘタ等)は、ゴミ捨て場があり、杉皮で覆っていました。そこはシマミミズの宝庫で、魚釣りのエサ場でもありました。

その後、冷蔵庫、LPガス、電気釜、水道水の時代へと移行していき、私が小学校5年生の時、となりの敷地に建てた家に引っ越しし、高度成長期の生活をするようになっていきました。私には日本の高度成長期以前の生活が原体験として残っているので、それを基調な財産として、生きていこうと思います。

血液浄化装置

森下敬一先生の著書「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」でガンに関する独特な指摘があります。このことを信じるかどうかは、個々の自由ですが、私は納得しています。

『さて話を元に戻すと、見方を変えれば、ガンという病気になるのは必ずしも悪いことばかりでもありません。むしろガンを「体内が有害物質で汚染された警鐘」だと捉えるのが森下自然医学の考え方です。いまのようにガンが多くなかった1950年代より前の時代には、血液が有害物質で汚染されると人間は敗血症となり、解毒機能が劣化してすぐに死んでいきました。敗血症は血中に細菌類が繁殖する異常状態です。これに対しガン腫は、血が汚れたとき警鐘を鳴らすように、血を浄化しようとしてできる性質を持っています。

いわば、敗血症で亡くなる前にガンにかかることによって、ガンという浄血装置で有害物質を排出するチャンスをもらえたと見ることもできます。その点からいえば、ガンは敗血症による処刑が先延ばしされる、1種の猶予期間という側面もあるわけです。ですから、ガンになってしまったら、まず食生活を始めとする生活習慣など「自分のやってきたことをすべて」反省することから出発すべきです。そういう機会を、病気になったことで与えられた。そんな謙虚な気持ちを持つことも大切です。そのような意識でガンと向き合えば、病気も必ず治ります。

ガンを悪魔の巣窟のように唾棄すべきものとだけ捉えるのではなく、むしろガンに感謝する。そういう精神状態になると、人間的に成長することさえできるようになります。心の状態がそのようになることで、やがて病気も自然に治っていくのです。』

以前、異化作用というデトックス(解毒)で、体内から有害物質を排出し血液をきれいにすれば、ガンが赤血球に変化することを紹介しました。ガンという浄血装置ができたとき、異化作用を行いきれいな血液にすれば、自然と浄化装置がいらなくなりガンが消滅するという理論になります。

酵素パワー

患者さんが、色々教えてくださいます。90才代の患者さんが、3日前に転んで左顔面が大きく腫(は)れあがり出血も激しい状態でした。病院の都合で、「命に別状なければ、家庭で処理をしてください」とのことでした。そこでの娘さんの機転が素晴らしかったので、ご紹介します。娘さんをCさんとお呼びします。

https://youtu.be/uAOmKXE-Ags

Cさんは、傷口に自然医学総合研究所所長の大沼四廊先生が作られたパウダー状の酵素「命潤」を振って止血。次に酵素入りのローション(これも大沼先生の製品です)で傷口を洗い、ローションと「命潤」を浸したガーゼを貼り人工皮膚のようなテープで傷口を押さえました。すると、僅か3日間で腫れが引き、黒くなっていたアザが無くなりました。

今日の午前中に来院されたのですが、3日前の写真と比べると、その回復力に驚きました。そして、何よりCさんの機転の良さ、頭の良さに感服しました。Cさんは、

「お砂糖でも消毒できるんですよ。お塩だと痛くて無理ですけど・・・」

これらのことを知っているのと知らないのでは、人生そのものが違ってきます。確かに調べてみると、砂糖を傷口に塗った場合浸透圧の関係で、傷口には砂糖が入らず、反対に水を引き寄せるため、消毒できるとあります。ジンバブエで最も利用されている民間療法の一つだそうです。また、Cさんが思いついた酵素についてウキペディアで下記のように説明しています。

『酵素(こうそ、英: enzyme)とは、生体内外で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子である。酵素によって触媒される反応を「酵素的」反応という。このことについて酵素の構造や反応機構を研究する古典的な学問領域が、酵素学 (こうそがく、英: enzymology)である。

核酸塩基代謝に関与するプリンヌクレオシドフォスフォリラーゼの構造(リボン図)。酵素の研究に利用される、構造を抽象化した図の一例。

酵素は生物が物質を消化する段階から吸収・分布・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程(ADME)に関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせない。したがって、酵素は生化学研究における一大分野であり、早い段階から研究対象になっている。

最近の研究では、擬似酵素分析(英語版)の新しい分野が成長し、進化の間、いくつかの酵素において、アミノ酸配列および異常な「擬似触媒」特性にしばしば反映されている生物学的触媒を行う能力が失われたことが認識されている。[1][2]

多くの酵素は生体内で作り出されるタンパク質を主成分として構成されている。したがって、生体内での生成や分布の特性、熱やpHによって変性して活性を失う(失活)といった特性などは、ほかのタンパク質と同様である。

生体を機関に例えると、核酸塩基配列が表すゲノムが設計図に相当するのに対して、生体内における酵素は組立て工具に相当する。酵素の特徴である作用する物質(基質)をえり好みする性質(基質特異性)と目的の反応だけを進行させる性質(反応選択性(反応特異性ともいう))などによって、生命維持に必要なさまざまな化学変化を起こさせるのである。

古来から人類は発酵という形で酵素を利用してきた。今日では、酵素の利用は食品製造だけにとどまらず、化学工業製品の製造や日用品の機能向上、医療など広い分野に応用されている。医療では消化酵素を消化酵素剤として利用したり[3][4]、疾患により増減する酵素量を検査することで診断に利用されている[5]。またほとんどの医薬品は酵素作用を調節することで機能しているなど、酵素は医療に深く関わっている。』