腰痛で座ってられない!

 

高校のエースピッチャーA君。首の中央部が痛く、右肩、腰も痛くて、長時間座ることも出来ない状態で来院。初めての鍼灸治療のため、緊張した面持ちが痛々しい。

話をよく聞くと、授業はクラスメートとは一緒に出来ず、一人だけ別の部屋でリモート学習をしているそうです。その教室だと立ったり座ったりできます。

過緊張のA君には、いきなり鍼は無理と判断し、奥のベッドで操体法をすることにしました。仰向けになってもらうと、骨盤が右に縮んで上がっているので、右脚が短くなっています。

「右足をこうやって、軽く引っ張っりますね。今度は、左の爪先を軽く上げてカカトを軽く踏み込んでください。決して無理しないで・・・何となく気持ちがいい程度でやってみてください。」

などと、言葉の誘導をすると、だいたい2~3回の操法で左右の脚がそろいます。これで、少し慣れてきたので、座椅子がある所に戻ってもらいます。

いつもは、座椅子に座って膝を診断するのですが、長時間座ることが出来ないため、立ったままで上腕診をすることにしました。(つづく)