
「先生、ごめん。今仕事が終わったんよ。」
「ありゃ、大変じゃったね。」
「年末じゃけん、忙しなるんよ。」
「今日は、無理じゃなあ・・・」
「明日、出来そう?」
「うん・・・・待ってね・・・大丈夫、8時から予約取れる!」

昨日は、操体法の仲間と楽しい会話で過ごしました。日本酒が大好きだった今昭宏先生には、愛媛の銘酒「石鎚」を差し上げました。
そして、午後11時45分の夜行バスに、方向音痴の私を、T先生が誘導してくださり無事乗車出来ました。T先生本当にありがとうございました!
東京駅に着いたのが、何と午前5時15分。始発の千葉方面行きまで時間があるので、シャッターの閉まった地下食堂街をブラブラ。結構、暖かい!
総武線始発の千葉行きに乗ったものの、津田沼駅を過ぎると、突然、急行に変わり幕張を通りすぎてしまいました。
「それは、ないじゃろ!・・・まあ時間はたっぷりあるから、ええけど。」
と、幕張まで戻って駅にある休憩所で、寒さを凌(しの)いで、いざ関東鍼灸専門学校へ出陣!

去年乾燥したヨモギをミキサーで撹拌し、4回ほど篩(ふるい)にかけると、良質のモグサができます。市売品と同じくらいのクオリティーとなります。ところが、今日使ったモグサは、どこか人工的な、というか化学製品が焼けた様な臭いがする時があります。
「ちょっと、待って下さい。どうもこのモグサ変!新しく作り直しますね。」
「あれ?私、鼻がいい方なんだけど、全然臭わない。」
「あああ、そちらの方に煙が行ってないからですよ。」
と、言葉を残して2階に行って、別のコメ袋に入った乾燥ヨモギを持ってきました。ヨモギからモグサになるまでは、4~5分です。そして治療再開と、なったのですがなぜ、科学製品焼けた臭いがしたか・・・・理由が、分かりました。これは、ヨモギを乾燥する時、ビニールひもで竿にぶら下げて作った時期があり、その時のビニールひもが、ヨモギに絡まっていたのだと思います。
現在は、大きな3段式乾燥棚に入れているので、その弊害はありません。失敗して色々と分かっていくものだと、つくづく思いました・・・おしまい。

昨日は、千葉県幕張にある関東鍼灸専門学校で刺絡治療の研修会(3回目)に参加。私が今までやってきた治療とは、全く違った療法なので、新鮮です。この療法を習得するには、まだまだ時間が必要ですが、謙虚に学び続ければ体得できると思います。
当院を開業して9年、血液の質と流れが向上すれば健康になると理解。その中で、刺絡治療は瘀血の掃除をしているのですから、学ばなくてはなりません。
30年以上、刺絡研究に情熱を注いだ友部和弘先生の講義は圧巻でした。血液の90%は毛細血管にあり、表皮に浮いている様な瘀血を少量取るだけで、カラダ全体に影響を及ぼすことが分かりました。
「U字工に溜まったゴミを取ると、流れが良くなるでしょう!」
納得!

明日、関東鍼灸専門学校で刺絡治療の研修会に参加いたします。それに先立って、担当の先生から戴いた「石学敏先生の日本での講演と実技」の録音を聴いています。
石学敏(せき・がくびん)先生は、中国現代鍼灸学の巨匠であり、「醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)」という治療法を創始しました。
この方法は、脳卒中(中風)後遺症や痙性対麻痺などの運動麻痺に対して特に効果を上げていることで有名です。
実は、私の患者さんで脳卒中や痙性対麻痺の方がいらっしゃいます。その患者さんに有効ならば、私が施術しなくてはなりません。早速、『石学敏醒脳開竅鍼灸法』東洋学術出版社(日本語訳)を購入しました。
鍼灸師という国家資格を持っている限り、出来る治療は追求します。


山元式新頭鍼療法(YNSA)で山元敏勝先生が、一番最初に見つけられた治療点が、オデコの側面にあるC点です。そこからオデコの中央部のA点、B点と展開されたと理解しています。A点は中央部にあり、私にとっては最も広くて見つけるのが難しい治療点でした。ところが、E点は胸椎を整える治療点で、眉毛に沿ってあるで一番簡単に見つけることができました。
そこで、A点もE点のように簡単に見つけられないだろうか?・・・と、考えて2年前に冠状縫合に沿って存在する治療点を見つけました。この発想は、非常に簡単で後頭部にあるラムダ縫合上に治療点が存在するのだから、オデコの上部にある冠状縫合にもあるのでは?・・・というものでした。
幸い、膝診で頚椎1番から仙骨までの診断点を見つけていたので、これを元に冠状縫合上(というか、付近)に見つけました。縫合は、地殻のプレートの様にパワーがぶつかり合っている様なところと考えると、そこに治療点が存在してもおかしくないと思います。
現在では、A点、B点、E点、D点の代わりに、冠状縫合を目安に使っています。

「あの~、お時間よろしいでしょうか?」
「はい、いいですよ。」
「以前お世話になった〇〇高校のAです。」
「はい!」
「あれから、伺うことがなくなったのですが・・・・良くなったんです。みんなと楽しく野球がやれたんです。ベンチ入りも出来て、外野からホームまでボールを投げることが出来るようになったんです。」
「それは、良かった!・・・良かったね、電話してくれてありがとう!」
「そのことをお伝えしたかったんです。ありがとうございました。」
「良かったね、ありがとう!また、何かあったらいつでも連絡してね。」
1年前、4ヶ月で10回肘痛で通院して良くなり、受験勉強で忙しい合間に電話をしてもらいました。治療家として最高の瞬間です。この仕事に出会えたことに、心から感謝します。

四国愛媛の地方都市・松山・・・少子化が進み、また野球以外のスポーツの多様化もあり、合同チームで野球をせざるを得ない状況があります。
昨夜来られた野球選手A君は、部員8名のピッチャー。合同練習の毎日・・・自転車で学校へ通い、他校のグランドまで自転車で向かい、そして帰宅。松山市内の移動だけでも大変です。その上、勉強をしなくてはなりません。頭が下がる思いです。
A君には、7本の置鍼と、足底を鍉鍼(ていしん=銀の棒)で触れる治療で腰痛がなくなりました。なぜ、こんな簡単なことで腰痛がなくなるのかをA君と連れ添いで来られたお父様に説明しました。
「電気を通すコラーゲンで出来た筋膜は、東洋医学でいうツボの流れなんです。鍼は電気。電気は1秒間に地球7周半するそうですから、頭に刺して、一瞬で膝がゆるむのなんて納得出来ますよね。」
などと、筋膜の教科書を見てもらいながら・・・

整体、柔道整復師、接骨院、鍼灸院など、色々看板があります。
多くの人は、何が何だかよく分からないと思います。簡単にいうと、国家資格かそうでないかになります。
接骨院という看板を掲げている治療院は、国家資格を得ています。その資格を得ている施術家が柔道整復師です。鍼灸院は、鍼灸の国家資格を得ています。
ところが、整体という看板の元で施術をされている方は、上記の国家資格を持っている方と、そうでない方に分かれます。整体は野口晴哉先生という大天才が築き上げた日本独特の施術です。ところが、国家資格ではないのです。
私は、整体の世界について多くを知りませんが、優れた施術家が多くおられるのは分かっています。
これ以上は説明致しません。興味ある方は、インターネットで調べてみて下さい。

今日は、22:00で治療を終えました。
明日は、興居島。そのため、ワインを飲んで寝ます。おやすみなさい💤😴