冠状縫合を目安に・・

山元式新頭鍼療法(YNSA)で山元敏勝先生が、一番最初に見つけられた治療点が、オデコの側面にあるC点です。そこからオデコの中央部のA点、B点と展開されたと理解しています。A点は中央部にあり、私にとっては最も広くて見つけるのが難しい治療点でした。ところが、E点は胸椎を整える治療点で、眉毛に沿ってあるで一番簡単に見つけることができました。

そこで、A点もE点のように簡単に見つけられないだろうか?・・・と、考えて2年前に冠状縫合に沿って存在する治療点を見つけました。この発想は、非常に簡単で後頭部にあるラムダ縫合上に治療点が存在するのだから、オデコの上部にある冠状縫合にもあるのでは?・・・というものでした。

幸い、膝診で頚椎1番から仙骨までの診断点を見つけていたので、これを元に冠状縫合上(というか、付近)に見つけました。縫合は、地殻のプレートの様にパワーがぶつかり合っている様なところと考えると、そこに治療点が存在してもおかしくないと思います。

現在では、A点、B点、E点、D点の代わりに、冠状縫合を目安に使っています。

突然の電話

「あの~、お時間よろしいでしょうか?」

「はい、いいですよ。」

「以前お世話になった〇〇高校のAです。」

「はい!」

「あれから、伺うことがなくなったのですが・・・・良くなったんです。みんなと楽しく野球がやれたんです。ベンチ入りも出来て、外野からホームまでボールを投げることが出来るようになったんです。」

「それは、良かった!・・・良かったね、電話してくれてありがとう!」

「そのことをお伝えしたかったんです。ありがとうございました。」

「良かったね、ありがとう!また、何かあったらいつでも連絡してね。」

1年前、4ヶ月で10回肘痛で通院して良くなり、受験勉強で忙しい合間に電話をしてもらいました。治療家として最高の瞬間です。この仕事に出会えたことに、心から感謝します。

コラーゲンは電気を通す

四国愛媛の地方都市・松山・・・少子化が進み、また野球以外のスポーツの多様化もあり、合同チームで野球をせざるを得ない状況があります。

昨夜来られた野球選手A君は、部員8名のピッチャー。合同練習の毎日・・・自転車で学校へ通い、他校のグランドまで自転車で向かい、そして帰宅。松山市内の移動だけでも大変です。その上、勉強をしなくてはなりません。頭が下がる思いです。

A君には、7本の置鍼と、足底を鍉鍼(ていしん=銀の棒)で触れる治療で腰痛がなくなりました。なぜ、こんな簡単なことで腰痛がなくなるのかをA君と連れ添いで来られたお父様に説明しました。

「電気を通すコラーゲンで出来た筋膜は、東洋医学でいうツボの流れなんです。鍼は電気。電気は1秒間に地球7周半するそうですから、頭に刺して、一瞬で膝がゆるむのなんて納得出来ますよね。」

などと、筋膜の教科書を見てもらいながら・・・

国家資格

 

整体、柔道整復師、接骨院、鍼灸院など、色々看板があります。

多くの人は、何が何だかよく分からないと思います。簡単にいうと、国家資格かそうでないかになります。

接骨院という看板を掲げている治療院は、国家資格を得ています。その資格を得ている施術家が柔道整復師です。鍼灸院は、鍼灸の国家資格を得ています。

ところが、整体という看板の元で施術をされている方は、上記の国家資格を持っている方と、そうでない方に分かれます。整体は野口晴哉先生という大天才が築き上げた日本独特の施術です。ところが、国家資格ではないのです。

私は、整体の世界について多くを知りませんが、優れた施術家が多くおられるのは分かっています。

これ以上は説明致しません。興味ある方は、インターネットで調べてみて下さい。

定休日なし

看板が9:00~12:00 13:30~21:00となっていたので、本日、9:00~21:00に変更しました。当初は、9:00~12:00 15:00~22:00だったのが、9:00~12:00 1:30~21:00になり、現在9:00~21:00と変更。

9年前に開業し、手探りの状態から今の時間帯と変遷していきました。また、「定休日なし」と書いているのですが、「年中無休」と読む人が多いのです。定休日が特にないだけで、「臨時休業」はあります。今月も、千葉県幕張の関東鍼灸専門学校に刺絡治療の研修会参加のため、臨時休業でした。

さて、今日はこれから東温市での出張治療となるので、これから臨時休業となります。治療を受ける際は、予約電話をお願い致します。

足の治療点3

 

足指の治療点の続きです。

指の内側に沿って図のように存在しています。解剖学的に筋膜の流れから考えると、ウラ側が効果的ですが、お灸をする都合上、足指表の内側で十分です。

また、お灸をすえる前に、施術者の爪を当てるだけで膝ウラがゆるむ事が数多くあります。今日は、ここまでです。

足の治療点2

足の第1趾(親指)が下肢の治療点と分かったので、第2~5趾が何の治療点になるだろ?・・・・・と、考えます。

そこでキーになるのが膝診です。膝診は、頸椎、胸椎、腰椎仙骨、脳の状態を診断するのですが、頸椎は膝の内側、胸椎は膝ウラ(膝窩横紋)、腰椎は膝の外側が診断点となります。

そこで、第2趾が頸椎、第3、4趾が胸椎、第5趾が腰椎の治療点であろうと推測し、患者さんの声を聞きながら数年かけて実験したところ、その通りでした。

明日は、興居島出張なので、このくらいにして早めに寝ます。次回に詳しく説明します。

足の治療点1

 

系統立てた治療点の列挙をする前に、どのようにして足の治療点を見つけていったかを時間軸とともに説明します。

山元式新頭鍼療法(YNSA)の見方で足の治療点を探そうと「ボーッ」とトンスケ(人体骨格標本)の足下を見ていると、親指(第1趾)の第1関節が「膝ソックリ」なことに気づきました。その次に第1中足骨が、膝下に見えてきました。そうなると基節骨が大腿部(太もも)になります。

YNSAでは、膝の治療点が、乳様突起の下にあります。乳様突起は膝の形によく似ています。また、胸部ソマトトープ(小さな人型)は、胸骨を体幹と見て全身の治療点を示しています。つまり、よく似ているというのは、治療点を見つけるキーになるのです。

このようなソマトトープ(小さな人型)が、足に存在する事を感じ、足の親指(第1趾)と第1中足骨を骨盤から足までの治療点ではないか、という推測で数年間検証してきました。結果、基節骨が大腿部、第1関節がソケイ部、中足骨が下腿部の治療点が存在することが、分かりました・・・・(つづく)

膝診と上腕診

 

 

上腕診の代用として膝診を認めていただきました。上腕診というのは、頸椎、胸椎、腰椎、脳の状態を診断する方法で、肘(肘窩横紋)及び上腕二頭筋の触診です。この上腕診は、比較的新しい診断方法で、山元敏勝先生が、ある程度ご高齢になられた頃見つけらました。

ここからは、私の推測を書くので、真偽のほどは分かりません。

山元敏勝先生は、西洋医学を学ばれ、外科、産婦人科、麻酔科の専門医で鍼麻酔で手術を2000例もされておられます。筋膜の構造を知り尽くしておられるので、首診、上腕診を見つけられたのだと思います。

筋膜の流れに、デイープ・フロント・ラインというのがあります。この流れは、首診を説明するする分かりやすいラインです。写真のように、内臓周辺の筋肉と、首の筋肉と側頭部の筋肉がつながっているのが良く分かります。つまり、首診をすることで、内臓の状態を診断し、側頭部の治療点に置鍼する事で、内臓を緩めているのです。

また、スパフィシャル・バック・ラインという筋膜の流れが、膝診と関係あります。写真のように、膝ウラは足底から膝ウラまでの流れと、膝ウラから脊柱起立筋を上ってオデコまでの流れがあり、膝ウラが下からと上からの流れがせめぎ合う個所となっています。この膝診で見つけた圧痛、硬結点をオデコの治療点に置鍼をして膝ウラの圧痛、硬結点をゆるめると、脊柱起立筋がゆるみ、自律神経が整います。

ご高齢になられた山元敏勝先生は、この膝診を分かっておられたのですが、膝ウラを診断するより、肘の上腕診の方が、先生ご自身のカラダに負担がかからないと判断され、上腕診に代替されたのではないかと思います・・・・これは、あくまでも推測です。

さて、次回から膝診と足の治療点の関係を紹介します。