小泉純一郎元総理、刺絡療法を認める

 

私が鍼灸師として患者さんと接して感じることは、「血流と血の質を良くすれば、体調が整う」ということでした。そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)に出会い頭皮に鍼を刺すことで自律神経を整えたり、カラダの痛みを取ったりしていました。そこで、頭皮からの瘀血がタラーと流れることの多さが気になりはじめました。自然と、古来からある「刺絡療法」に興味を持つことになりました。刺絡療法のコピペが、下記です。

『刺絡療法は、鍼を使って皮膚の表面にある毛細血管にごく小さな刺激を与え、少量の血液を排出する伝統的な治療法です。

東洋医学では、「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血流の滞りが体の不調を引き起こすと考えられています。刺絡療法は、この瘀血を取り除くことで、自然治癒力を高め、体のバランスを整えます。

歴史的には、中国や日本で古くから行われてきた治療法で、現代でも多くの鍼灸院で取り入れられています。特に、慢性的な痛みやストレスによる不調に悩む方に支持されています。』

また、参議院議員谷博之氏が、刺絡鍼法に関する質問に対して2005年6月14日内閣総理大臣 小泉純一郎氏が、あんま摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(昭和22年法律第ニ百十七号)第一条に規定する「はり」に含まれるものと考えている。

と、医師以外でも鍼灸師が、瘀血を取ることが公然と認められるようになったのです。鍼灸師という国家資格を持った者として、学ぶのは当然のことです。

関東鍼灸専門学校で

(昨日の文章です)

関東鍼灸専門学校・・・・千葉県にあります。幕張メッセで有名な幕張駅から、徒歩で20分以上。関東は広い・・・・朝から、バテています・・・日本刺絡学会が主催する勉強会に来ています。

綺麗な専門学校で、10年以上前に通っていた専門学校を思い出します。山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法を少しずつ融合しているのですが、これに刺絡療法という強力な手技が加わると、より効果的な施術となるでしょう。

9月から、12月まで第二日曜日に合計4回の勉強会です。来年からの施術が変わるはずです。

私のお灸箱

 

私のお灸箱

出張治療などで、持ち運び便利なお灸箱を紹介します。ほとんどが100均で買ったものですが、100均の新商品の開発が猛烈なスピードなので、ここにある商品のいくつかは、買うことができません。

まず、この箱はもうありません。手前の4つの紙箱もありません。左下のハンコ入れは銀の鍉鍼(ていしん=刺さない鍼)入れにしています。右下のオランダ靴陶器は、足指が絡(から)んでいる患者さん用。プラスチックベラは、メンターム(モグサで皮膚を焼かないための緩衝材)をすくうヘラ。右上はお手製モグサ。左上は線香に火をつけるライター。上段の長い個所には、線香と長い耳かき(メンタームを取る棒になります)と洗濯バサミ(線香はさみにしています)。

出張治療をして、失敗を重ねながらやっと今のような形になってきました。まだまだ発展途上・・・改良していこうと思います。

問診で一工夫

 

私の施術所

現在、私は頭に鍼を刺す山元式新頭鍼療法で施術しています。この施術は、患者さんが肌を見せる必要もないので、ベッドで横に寝る必要はありません。

そのため、元々待合室だった所が、いつのまにか施術室になっていきました。玄関から入ってすぐの6畳ほどの空間が施術室です。

患者さんは、その中央部に置いている回転できる籘イスに座っていただきます。従来はそこで面頭向かって、問診をしていたのですが、問診を面頭向かってすることは、あまり良いことではありません。

向かい合うより、逃げる空間がある横向きでの問診の方が、無理のない問診に近づけます。

そこで、今回籘で出来たイスに座って、面頭向かって話さない問診がスムーズに出来ました!

瀉血(しゃけつ)に関して

「非常識の医学書」で福田稔先生が、瀉血(しゃけつ)について分かりやすく説明されています。

『排毒には忘れてならないのが瀉血(しゃけつ)です。瀉血は体の汚れた血液を外部に排出させて症状の改善を求める治療法の1つです。

瀉血には皮膚や末梢血行障害を改善して、全身の血液循環をよくする作用があり、自然治癒能力を高めます。

(中略)

私なりに瀉血を考えていくと、瀉血は人工透析のようなものです。人工透析は4時間かけて、自分の血液から老廃物を取り除き、血液をきれいにして体に戻します。瀉血は治療点周辺の皮膚に小さな針を刺すことで、ほんの少量の血液を抜く安全で有効性のある小さな透析です。汚い滞った血液がわずか出るだけで、体内では新しい血液を作り始めます。』

とあります。頭に鍼を刺す山元式新頭鍼療法(YNSA)では、頭皮が少しブヨブヨしていたり、張っていたりすると、しばしば鍼を抜いた後、この瘀血が、流れ出すことがあります。もちろん、球状の血として出血することは、ほとんどの患者さんは体験されています。

「カラダが瘀血を出したがっているのかな?」

と勝手に思っています!

鍼無し鍼治療

60才代の男性患者Aさん、2週間前の治療で、腰痛が良くなったのですが、お風呂場で前のめり姿勢を取った時に、腰痛が再発。

今回は、『鍼治療でなくても良いな!』と感じ、Aさんの後ろに回り、頸椎6番と7番の圧痛点を押圧。続いて肩甲骨上部圧痛点を押圧し、後頭部にある圧痛点を押圧したり、指先で軽く叩きます。

「これで、どうですか?」

「・・・ずいぶん良くなりました。」

「良かった・・・・鍼無しでも、けっこう効くでしょう?」

こうなったら、「鍼無し治療」でやってしまおう!と決めました。山元式新頭鍼療法(YNSA)の腰治療点を親指で押圧。

「痛い!」

Aさんが痛みを感じるたびに、腰痛が無くなっていきます。最後は足に見つけた治療点を親指で押圧。スッカリ腰痛がなくなりました。

鍼治療に恐怖を感じたり、猜疑心を持っている人が結構多いので、鍼無し鍼治療を極めるともう少し患者さんが増えるかもしれません。

パーキンソン病

パーキンソン病の方から連絡があり、治療の予約を承りました。そこで、医道の日本社から出版された、「山元式新頭鍼療法 実績ガイド YNSA症例集」で冨田先生のパーキンソン病に関する説明をコピペします。

『パーキンソン病とは、神経伝達物質の1つであるドーパミンをつくる中脳の黒質にある神経細胞は変質することによってドーパミン産生が低下し、スムーズな運動ができなくなる疾患である。

黒質の神経細胞の変質は、異常なタンパク質がこの神経細胞に蓄積されることで起こると考えられており、ドーパミンの減少は様々な運動障害を生じさせる。

主な症状は4つあり、安静時に手足が震える(振戦)、動きが乏しくゆっくりになる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪く、姿勢を立て直せない(姿勢反射障害)である。これらは小刻み・突進歩行、前傾姿勢、小声、顔の表情の乏しさ、小書字などの運動症状を生じさせる。他にも排尿障害や便秘などの自律神経症、不眠などの睡眠障害、うつ症状、認知症などの精神症状が出現することがわかっており、これらを非運動症症状と言う。

パーキンソン病は回復が見込める病気ではないが、YNSAをはじめとする鍼灸治療を受けることで、便秘や抑うつや痛みなどの自律神経が改善し、健康寿命を延長することができる。』

カボチャとシソ

「先生、どんなカボチャ植えとるん?」

「それが、よう分からんのよ。」

「そしたらな、親のツルから別れとろ?その茎のところに白のスジが見え始めたら、食べ頃。種類によって大きいのもちっちゃいのもあるけん。そしてな、爪でアトつけたて、固なっとったら食べれる。」

「なるほど・・・」

「あと、カボチャはなあ~、板間に置いとったら1ヶ月でも2ヶ月でも保つけんな。」

「それは、ええこと聞いた!それと、シソがいっぱい出来てどうしようかと思案中なんじゃけど。」

「そしたら、葉っぱいっぱい集めて、包丁で刻んで絞ってな、水にいれろ。そしたら、アクが取れるけん。それを絞って、ちりめんじゃこを入れて、お酒、ミリンちょっぽりの醤油を入れて、佃煮みたいにしたら美味しいで!」

「なるほど!そしたら、シソをたっぷり使えるなあ。ええ事教えてもろた。」

などと、楽しい会話の施術でした・・・・おしまい。

明日は興居島

明日は、興居島。

朝、ヒマワリの水やりをしっかりして、出発しなくてはいけません。今日は20:30からの施術が入っているので、遅くなります。しっかり準備して・・・・おっと、モグサ(興居島の患者さんは、全員お灸の施術です)が少ないので、今から乾燥したヨモギをミキサーにかけて作ります!

はい、出来上がり・・・・5分もかかりません!

山元先生は、天才なのです!

 

昨日、山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の神業をご紹介しました。それに関連する付け足しを書きます。

先生は、50才くらいのブラジル人女性(頚椎ヘルニアで、右手、右足が全く動かない)の頭に5本置鍼。その後、頚椎7番と胸椎1番の間の右側圧痛点に1本置鍼し、その後、胸骨と鎖骨の間にある圧痛点に1本置鍼することで、女性患者さんの腕が動き、顔や耳を触ることができるようになりました。

この治療点は、胸部ソマトトープ(小さな人型)の首の治療点です。

といっても、よく分からないと思います。YNSAでは、フラクタル構造(自己相似)という自然現象を人体という宇宙に見出しそれを利用して治療しているのです。

というと、ますます分からなくなります・・・・そこで、高麗手指鍼(こうらいしゅししん)を例にお話しします。韓国では写真のように、手をカラダとみなして、手に置鍼して治療します。これがフラクタル構造(自己相似)という自然現象を利用した治療法です。これは、自然現象であり、少し大袈裟にいうと宇宙の真理です。

日本で、この鍼があまり普及していないのは、ただ単に痛いからだと思います。指の圧痛点を見つけ、筋膜剥がしをすると、そこに該当するカラダの部位は必ず緩みます。

山元敏勝先生は、このカラダのフラクタル構造(自己相似)を胸部に見つけられました。そして今回のYouTubeでは、胸部ソマトトープ(小さな人型)の頚椎7番と胸椎1番の間の治療点である胸骨と鎖骨の間に1本置鍼することで、奇跡のような治療をされたのです。

今日の治療で、早速40才代の女性に同じ個所に置鍼しましたが、やはり効果がありました。山元敏勝先生は、天才なのです!