パーキンソン病の方から連絡があり、治療の予約を承りました。そこで、医道の日本社から出版された、「山元式新頭鍼療法 実績ガイド YNSA症例集」で冨田先生のパーキンソン病に関する説明をコピペします。
『パーキンソン病とは、神経伝達物質の1つであるドーパミンをつくる中脳の黒質にある神経細胞は変質することによってドーパミン産生が低下し、スムーズな運動ができなくなる疾患である。
黒質の神経細胞の変質は、異常なタンパク質がこの神経細胞に蓄積されることで起こると考えられており、ドーパミンの減少は様々な運動障害を生じさせる。
主な症状は4つあり、安静時に手足が震える(振戦)、動きが乏しくゆっくりになる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪く、姿勢を立て直せない(姿勢反射障害)である。これらは小刻み・突進歩行、前傾姿勢、小声、顔の表情の乏しさ、小書字などの運動症状を生じさせる。他にも排尿障害や便秘などの自律神経症、不眠などの睡眠障害、うつ症状、認知症などの精神症状が出現することがわかっており、これらを非運動症症状と言う。
パーキンソン病は回復が見込める病気ではないが、YNSAをはじめとする鍼灸治療を受けることで、便秘や抑うつや痛みなどの自律神経が改善し、健康寿命を延長することができる。』