ボルダリング

20才代の女性患者Cさん。昨年末にボルダリング(崖登り)の練習を始めた瞬間に、左膝外側靱帯を伸ばしてしまいました。病院で膝のサポーターを作り、山登りをすることは出来ますが、正座は出来ません。仰向きの状態で左膝を伸ばすのが怖いそうです。

今日で3日連続の来院です。Cさんこの2日間で左膝の伸展、屈伸がずいぶん楽になっています。今日も、ベッドで仰向けになってもらいます。左脚が1.5cm短くなっています。Cさんをよく観察すると、左胸部が張っています。そこで、軽く左胸部を押圧するだけで、かなりの痛みを訴えるCさん。その後、左肘も押圧。

「これだけで、かなり(両脚が)そろってきましたね。」

Cさんは、患部を触れないで遠隔の部位を刺激するだけで、カラダが整うこと理解してくださいました。その後は、Cさんの感覚を大切にします。

「今日は、鍼とお灸・・・どっちがいいですか?」

「お灸かな・・・」

ということで、足にお灸。これだけで良くなるのです。この理論はいずれ説明いたします。

Cさん、ずいぶん良くなりました。2日後の予約を受けました。次回が楽しみです。

やっと腑に落ちた!

20年前から膝が痛く正座が出来ない80才代の男性患者Cさん。鍼やお灸よりも操体法の方が合うようなので、今回もベッドで操体法。

仰向けになってもらうと、両膝がベッドから浮き上がり、両肘も萎縮して両手首が浮いています。こういう時は、気になる肘の丁寧な押圧がよく効きます。丁寧に10分ほどほぐし、

「これで、歩いてみてください・・・・・どうですか?」

「・・・・ああ、(膝の)痛みはないですね・・・・」

これで、信頼してもらったようで、両膝倒しで左右差をなくします。その後、両膝を立ててもらい、従来座椅子に座って行う膝診をベッドで行います。

操体法を始めて26年目になります。山元式新頭鍼療法に出会い上腕診(頸椎、胸椎、腰椎の診断)が全く出来ない患者さんと出会います。その結果、膝診を見つけ、上腕診以上に細かく診断できることが分かりました。頭の鍼を嫌がる患者さんの新たな治療法として、足指にお灸をする方法を見つけました。これは、膝診の延長として、解剖学的に推測できる方法です。

これらのことを理解した上で、26年前、三浦寛先生から学んだ「膝蓋(ひかがみ)」の意味がやっと分かりました。ただし、三浦先生から学んだ膝蓋は胸椎のみ、頸椎は脛骨内側、腰椎は脛骨外側となります。

その治療法も操体法で出来ます。26年の歳月が経ち「膝蓋(ひかがみ)」がやっと腑に落ちて来ました。操体法をされている先生方にも説明出来そうです。

次回もCさんに試してみます。

坐骨神経痛?

80才代の男性患者Cさん。3日前重いものを運んでいると、左腰痛が起こり、左下肢にシビレがあります。そこで来院されました。

「色々調べてみて、坐骨神経痛だと思うんですね・・・・・」

「病院では、坐骨神経だと診断されましたか?」

「いいや、なにも言われませんでした。」

最近では、ご高齢の方でもiPhone など駆使して、情報収集されてご自身で診断されるのですね。

そこで、ベッドに仰向けになってもらいます。やはり右脚の方が1cmほど短いのですが、この理由は小腸の根元(腸管膜根)が左第2腰椎から右腸骨の深い部分まであり、それが、様々なストレスで縮み上がっているからです。これは、カラダ全体を診て縮んでいるところを緩めるだけで、左右脚がそろうことが多いです。Cさんの場合、左前腕の縮みを緩めるとそろいました。次に左を上にして横向きになってもらいます。

「腰が痛いからって、腰に触れることはしません・・・・肩甲骨とかの歪みを取っていきますね・・・・」

などといいながら5~6分押圧。

「これでどうですか?」

「・・・・・・・あれ?いいです!・・・・腰はいいですけど、ちょっと、フクラハギあたりが張ってます。」

後は、左前腕を押圧して、3本頭に置鍼して終了となりました。明後日、グランドゴルフの練習があるので、明日も来院されます!元気が何より!

半年ぶりの来院

半年ぶりに来院の60才代男性患者Bさん。週に5回はスポーツジムに通い、お風呂、サウナも利用し健康には十分気を使っておられます。ところが、仰向けになって今までにない脚の動きをした時、腰痛になってしまいました。それから、左手で右脇を触れようとすると左肩に痛みが走るそうです。

そこで、Bさんにはベッドで仰向けになってもらいます。右骨盤が上がっているため右脚が1.5cm短くなっています。また、左胸郭と、左前腕が緊張しているのが分かります。そこでその2か所を軽く押圧(筋膜はがし)。

「・・・・これで、だいたい脚がそろいましたね。どうです?左肩は・・・・」

「・・・あれ?痛くない。」

「左胸から前腕がこっていて肩が痛くなっていたのではないかと思います。」

脚がそろい、肩の痛みがなくなる「一石二鳥」です。次に治療室兼待合室に移動してもらい、座ったままの治療を行います。膝診をして4本頭に置鍼。その後、両耳ウラに1本ずつ合計2本。

「これ効いた!腰もうほぼ痛くない。」

耳ウラの腰痛治療点は、本当によく効きます。後は、足ウラに見つけた腰の治療点に鍉鍼(ていしん=細い銀棒) をあてると・・・

「電気が来た!これ効いた!」

これで終了となりました。

近畿地方から4日間の通院

近畿地方から4日連続で来院された女性患者Aさん。去年の12月、ギックリ腰になってしまい病院では、スーパートラックという機器で脊柱を牽引する治療をしていました。牽引中は気持ちいいのですが、なかなか結果が出ないので遠方から来られることになりました。

Aさんの初日。確かに前屈がほぼ出来ないい状態で、後屈も少し倒すだけで痛みがでます。そこで、基本の膝診、首診で頭に6本置鍼。両耳ウラに1本ずつ、後頭部に1本の合計9本を置鍼しました。

「これで、前屈はどうですか?」

「・・・・・出来ます!」

Aさん、スムーズに前に屈(かが)めました。後屈はまだ痛みがありますが可動域はひろがりました。

2日目、ベッドに仰向けになってもらいます。左胸部が凝(こ)っているので押圧。次に左右の前腕のコリを押圧で取り、右太ももの外側を筋膜はがし。今度は仰向けのまま両膝を立てて左右に倒し、ひっかかりがある側に両下肢を倒します。そしてスムーズに倒れる側に戻してもらいますが、実際には私が軽く保持。すると、Aさんが勝手に連動して気持ちいい動きを見つけていきます。

これで、後屈時の痛みも軽くなってきました。後は、鍼3本、お灸壮で終了。

後屈の痛みがなくなりました。(つづく)

 

嘘のようです!

60才代の男性患者Bさん、1週間ほど前から、左膝が痛くなり、昨日痛さをこらえて歩いたため一層悪化してしまいました。

「そうしたら、奥のベッドで仰向けになってもらいましょうか?」

Bさんは左膝を伸ばしたままでないと歩けない状態です。ゆっくりと仰向けになってもらうと右肩と右前腕に硬さを感じます。この2カ所を軽く押圧すること4~5分。すると右側の胸部がゆるみましたが、左上肢の硬さが見えてきました。今度は左肘を軽く押圧しながら触れるだけの操法を7~8分。

「さあ~これで歩いてみてください・・・・どうですか?」

「・・・・・・歩ける・・どしたんじゃろ、あんまり痛ない。」

「そしたら、もう少しやりましょう。」

再び仰向けになってもらい、足に見つけた治療点2カ所を軽くふれるだけの操法を5~6分。さらに痛みがなくなりました。最後は、座椅子に座っていただき、左膝診をして、頭に3本置鍼して終了。

何とBさんは両膝をついて、テーブルに置いた署名用用紙に名前と住所を書いてくださいました・・・・あれだけ痛がっていた膝が・・・嘘のようです!

肩の痛みを大腰筋で取る②

山元式新頭療法(YNSA)でヘソを中心にして左膝ならば、左肘。右足親指ならば、右手親指が治療点となります。この治療法則を理解してからは、全ての筋肉には上下で対応する筋肉があるのではないかという考えで治療点を探っています。昨日紹介したガッチリとした体躯(168cm、90kg)のAさん、右肘を引くと右大胸筋の上に痛みが出るそうです。この大胸筋の上部に対応するのが、右大腰筋ではないかと推測しmています。

つまり右大腰筋がゆるむと、右大胸筋の上側がゆるむのではないかという推測です。操体法では、「快高圧」という今昭宏先生が考案された操法があります。これは、狙った筋肉を最大限に伸ばして、屈伸してもらい、その筋肉をそのまま保持することで、その筋肉に圧が加わり血流も良くなり筋肉がゆるむ操法。

Aさんに大腰筋狙いで行いました。結果、右肘を引いた時の右大胸筋の痛みが、

10→2~3となりました。次回の施術でも同様にしてみるつもりです。

肩の痛みを大腰筋で取る①

140才代の男性患者Aさん、初めての来院です。重い物を運ぶことが多いため、ガッチリとした体躯(168cm、90kg)をされています。1ヶ月前、朝起きて肘を後ろに引くと肩の前から胸にかけて痛みがありました。その痛みが今も続いています。そこで、ベッドに仰向けになってもらいます。

確かに右肩と右前腕部が固まっている感じで、右脚が2cmほど短くなっています。そこで、右肩、右前腕部を「痛気持ちいい程度」で押圧すること、3~4分。これだけで、左右の脚がそろい、骨盤が整います。今度は、右肩を上にして横向きになってもらいます。

「下の脚をまっすぐにして、上の脚を90度に曲げてもらってよろしいですか?」

と、右臀部が安定した状態を作ってもらいます。主要なツボを押しながら太ももの外側(腸脛靱帯)を押圧・・・・・?普通なら、必ず痛がる個所。

「どうですか?痛いですか?」

「いいや、全く痛くないです。」

「えっ!・・・そうですか・・全く痛くない?」

「はい。」

多くの患者さんが痛がる個所なのに、全く痛くない。これは、Aさんが普段取っている体勢と動きに関係があると思います。重い物を運ぶ時「足は親指、手は小指」という重心安定の法則で動いていますが、長時間反復すると、「過ぎたるは及ばざるがごとし」大腿部内側に圧力がかかり過ぎているのだと思います。そこで仰向きになってもらいます。

「ここ(大腿部内側)は、どうですか?」

「痛い!」

やはり、ポイントは大腿部内側。特に大きな大腰筋が関係しているはずです。Aさんは、肩の三角筋の前側から大胸筋にかけてに痛みがあるので、その治療個所は、体幹と太ももをつなぐ「大腰筋」と推測します。(つづく)

手技のみ

突然、四国ガスの方が来られ、ガス漏れ探知機の点検をしてくれました。そのため、一階にある鍼灸院に予約時間ギリギリ入室。すると、患者さんは来られており、

「このマンガ面白いですね!借りていいですか?」

施術室兼待合室に置いている医学博士・真弓定夫先生監修の「牛乳はも~いらない」など4冊をお貸ししました。たまに、治療以外の時間を患者さんが持つと新たな発見があるようです。さて、70才代の男性患者Bさん。足のむくみが気になります。

「これからは、鍼灸にこだわらず。色々やりますよ・・・・とりあえず、奥のベッドでカラダの歪みを診ましょう。」

仰向けになったBさん、右脚が2cmほど短くなっています。右前腕と右胸郭が緊張しているので、軽く押圧。すると、Bさんのお腹が、

「グルグル・・・・」

「ほら、反応してるでしょう?」

何とこれだけで左右の脚がそろいました。4~5分の出来事です。その後は、新宿・歌舞伎町でやっていたリラクゼーションの手技で気持ちよく寝ていただきました。

手技を終えたあと、石原結實先生の著書「石原医学大全」のむくみの個所をチェック。

『むくみ=水分だから、尿量を増加させることがポイント。

[対処]  ①ゆで小豆を豆ごと食べる。・・・⑥生姜紅茶を飲む』

Bさんに紹介すると、帰宅時に、

「今日やったこと、次回もお願いします。気持ちよかった。」

と、来週の予約をいただきました。

膝を肘で治す

80才代の男性患者Bさん、20年前から正座が出来なくなりました。そして、両膝痛で来院されました。スポーツマンで、今でもしっかりした体躯をされています。ダンベルを持ち上げ、胸の筋肉もモリモリです。ところが、歩く姿がカクカクしています。それは、仕方がないことです。

今回で4回目の施術です。今年からは鍼灸にこだわらない施術にしていますので、Bさんには、奥のベッドで仰向けになってもらいます。膝の治療個所は、肘です。丁寧に肘の圧痛点をほぐすだけで、膝が緩みます。

「これで、どうですか?歩いてみてください。」

「・・・・・・痛くないです。」

この感じで、施術を進めて50分。

「今、膝の痛みはどうですか?」

「今のところは、ありません。」

さて、この次回の経過報告が楽しみです。