杉本練堂先生の「歩いている時、後ろに送り込んだ股関節が痛む場合」同側の脇(大胸筋)の筋膜はがし。
これは、山元式新頭鍼療法(YNSA)では、肩=股関節という治療点があります。まさに天才・杉本練堂先生の閃きが、理論的に説明出来ています。
また、杉本練堂先生の股関節痛の一般的な治療法に、膝ウラの筋膜はがしがあります。これに関しては、2年前にYNSA学会で発表した「膝診」が必然的な治療法となります。YNSAでは、上腕診という肘ウラ周辺に脊柱の状態を診断する方法があります。ここで探った圧痛点を頭の置鍼で消滅させると脊柱が整い、必然的に自律神経が整うので、YNSAでは基礎治療と呼んでいます。
ところが、私の90才代の患者で、4ヶ月間、上腕診に全く反応しない方がおられました。そこで膝ウラに上腕診と同じ反応があることを見つけ発表したのです。つまり、頭への置鍼で膝が緩み、脊柱が整うことで股関節にも良い影響を与えることができると考えられます。