
「五十肩」で右腕が水平までしか上がらない50才代の男性患者Cさんの続報です。
Cさんは、スマホを使う時親指のみ。これを指摘したのですが、中々治っていないようです。いつの間にか親指を使っています・・・しばらく、観察してみます。
山元式新頭鍼療法(YNSA)では、「肩を腰で治す」という考えがあり、今回は操体法でトライしました。Cさんには奥のベッドで、右肩を上に横向きになってもらいます。
「下の脚をまっすぐにして、上の脚を90度に折ってください。」
と、定番の姿勢になってもらいます。そして、上の脚をベッドより下に持っていきつま先を内側に決めます。
「私が足を、決めていますから、つま先を外側にゆっくり戻してください・・・・実際には、私が決めていますから足は動かないですが、連動して上体が動くでしょう?」
「決して力まないで・・・・息を吐きながら、ゆっくり気持ち良く動きましょう。ポイントは、気持ち良さです。」
などと、言葉で誘導しながら操体法を進めていきます。何と、これを2~3回行うと右腕がドンドン上がるようになってきました。ところが、Cさんに座ってもらい腕を上げてもらうと、やはり上がりません。
「何でじゃろ?・・・まあ、効果が出てることは確かじゃけん・・」
と、その時は曖昧な言葉で済ませたのですが、後日カラダを通して人体実験して理由が分かりました。横向きになって腕を上げていくと重力が応援してくれ手が伸びるのを手伝ってくれるのです。そのため横向きからのこの操体法は、効果的だと思います。