がんの大原因②

昨日に続いて、石原結實先生の著書『「前兆」に気づけば病気は自分で治せる』から、がんの大原因②ー低体温

を、ご紹介します。これは、石原結實先生が、若い頃、スイスのベンナー病院において薬を一切使わないで、「昨日入院したB患者は、血糖値が高いので、タマネギで作ったサラダをしっかり食べさせましょう」など日本(世界)の病院ではありえないデイスカションが行われていたのを見学体験され、ベンナー病院のような病院を作ろうと決意された中から指摘されたものです。少々長くなりますが、興味ある方は、お付き合いしてください。では、どうぞ!

『がん細胞は35.0℃で一番増殖し、39.3℃以上になると死滅することがわかっている。つまり、低体温=体の冷えが、がんをつくる大きな要因になることを意味している。

がんは心臓や脾臓、小腸にはまず発生しない。なぜなら、心臓は体重の200分の1しかないのに、体熱の9分の1を産生するほど熱を生み出す臓器であるし、膵臓は赤血球が集まりが赤くて、体温が高く、小腸は食物の消化のために常に激しく蠕動(ぜんどう)し、やはり体温が高い。逆に、がんが多発するのは、食道、胃、肺、大腸、子宮などである。

これらは中空になっており、まわりにしか細胞が存在しないので、体温が低くなりがちだ。その上に体温より低い外界と常につながっているため、さらに冷えやすい。

また、女性の乳房も胴体から突き出ているため、温度が低くなっている。大きな乳房の人ほど乳がんになりやすいのは、乳房に栄養を送る動脈の数は乳房の大小にかかわらず同じなので、大きい乳房ほど冷えやすいということだろう。

世界で初めてがんの自然治癒を発表したのは、1866年ドイツのブッシュ医学博士であるが、がんにかかった後、自然治癒した人の全員が、肺炎にかかって発熱した人だった。以後、発熱により、がんが治った症例はいくつも発見され、ヨーロッパの自然療法病院では、患者を45度くらいの熱い風呂に入れたり、アルミホイルのようなもので体を包み、熱を加えて、体を温めたり、というような温熱療法が行われていた。

いまや現代医学でも温熱療法が取り入れられるようになっている。

つまり、がん予防治療のためには体を温め、体温を上げることが肝要である。体温の40%以上は筋肉で発生するので、ウォーキングを始めとする運動、入浴などで、常に体を温める必要がある。こう考えると、がん激増の背景に、日本人の低体温化があることは間違いない。』