右重心?

50才代の女性患者Cさん、腰痛です。そこで仰向けになっていただき脚の長さを比べてみました。すると、珍しく右脚が2cm近く長いのです。多くの患者さんは、右脚が短くなります。その理由は、腸管膜根にあります。腸管膜根とは、7m50cmもある小腸の根元。これが左第2腰椎から右腸骨の凹みまであります。

来院される多くの方はストレスで、この腸管膜根が縮んで右脚が短くなっているのですが、Cさんは、右脚が長くなっています。何らかの理由で右重心になっているようです。

「あっ、それは赤ちゃんを右腕で抱えているから・・・・」

お仕事で右腕に重心をかけることが多いので、Cさんは右脚が長くなったようです。仰向けになったCさんの右肩が浮いています。そこで、右肩周辺を筋膜はがし。すると、今度は左肩の方が浮きました。そこで、左肩周辺を筋膜はがし。これで、ほぼ脚の差はなくなり

「どちらの方がやりにくいですか?」

「右です。」

「そしたら、やりにくい右に倒して下さい・・・・・そして、ゆっくりとやりやすい左の方へ、戻してもらいます。実際には、私が軽く両膝を抑えているので、動かないですけど・・・・・連動して上体が微妙に動くでしょ?気持ちいい力加減でやってみてください。」

すると、両脚は同じ長さになりました。あとは、頭に7本置鍼して終了。置鍼した後は、血流が良くなります。Cさんは、途中で熟睡され、Cさんの腰痛は良くなっていました。