冷え1

 

最近、水を大量に飲む大量の汗かきの人とか、手足がほてっている人とかに出会うことが、多くなっています。そこで、非常識の医学書で石原結實先生が書いている個所を2日にわたって抜粋します。

『手足が冷たいのが冷え性と考えられがちですが、暑がりで、手足がほてっている人の中にも意外にも冷え性の人が多いものです。

おなかを触ってみて冷たい人、汗かきの人は冷え性といっていいでしょう。手足のほてりは体内の熱が外に逃げていて、表面だけが熱いだけと思われます。

(中略)

手足がむくみやすい人も冷え性傾向があるといっていいでしょう。冷え性かどうかはお腹の冷たさ、汗の量、むくみなどで判断できます。

体温の低下が生じると、体の全細胞、臓器の代謝が悪くなります。心臓、血管系の働きも低下し血液の流れが悪くなり、まず、体表を走る静脈系の小血管の血液の流れの滞りとして現れてきます。

それが東洋医学の瘀血です。瘀血によるサインは、目の下のクマ、赤ら顔、青あざができやすい、唇が紫っぽい、歯茎の色素沈着、クモ状血管腫、手のひらが赤い、痔による出血、生理不順、不正出血、下肢静脈瘤、肩こり、めまい、動悸、息切れ、神経痛といった症状で現れます。こうした症状を放っておくと炎症や腫瘍、心筋梗塞、脳梗塞などの病気に移行する場合があります。ですから、冷えが万病のもとといわれるゆえんです。』       (つづく)