冷えに関して、石原結實先生の考えを続けます。
『 原因
寒さを感じると、脳や内臓など重要な部分の温度を最優先に確保しようとするため、手足の毛細血管を縮ませて表面から熱がもれるのを防ぎます。逆に温かさを感じると毛細血管を緩ませ熱を放出します。
冷えの原因は、便利になった生活環境が体温調節機能、特に皮膚の温度に対する適応能力が低下したことにあります。また、ファッション性を優先した薄着、窮屈なガードルやボディースーツなど、補整下着による締め付け、季節を問わない冷たい飲食物などの食べ過ぎ、時間優先のシャワー生活、運動不足による筋力の低下、過剰なストレスや薬の飲み過ぎによる交感神経の過度な緊張状態などつきることがありません。
解消法
適度な運動をして筋肉をつける、ぬるめのお湯にゆっくりつかる、冷たい飲み物より暖かい飲み物を(煎茶、抹茶、コーヒーは体を冷やすので、暖かい紅茶や番茶の方が良い)とる、むくみの原因になる水分をとり過ぎない、植物繊維も豊富で、体も温めてくれる根菜類を中心に取るなど、生活全般の改善が望ましいでしょう。
腹巻をするだけでもおなかの体温を下げないですむので、手足の冷えは違ってきます。普段の生活を見直して冷えの原因を取り除くことから始めてみましょう。』