山元式新頭鍼療法(YNSA)の教科書(医師・加藤直哉先生の著書)の最後のページに、
YMCAでは、腰(臍)を中心に折り曲げて対応する点が治療点として存在する
例)親指=足親指、手首=足首、肘=膝
と、かんたん列記されています。本当に見落としてしまう程の行数ですが、これは非常に奥が深いのです。私が施術する上で、この理論を7~8割使っています。今日の施術では、ほぼこの理論のみの患者さんがおられました。
「先生、腰と背中の下のほうが、何やら固まってしもうて、反らすことが出来んのよ。こないだ、ラジオ体操をしよって、カラダを反らそうとしたら、全然出来んで、こりゃいかんと思たんよ。」
「・・・・前(前屈)には、きれいに・・・・柔らかいなあ!・・・後ろが、しんどいんじゃね。」
「そうなんよ。」
ということで、80才代の女性患者Aさんの肩甲骨、及び肩の三角筋の圧痛点を押圧。これだけで、腰がゆるみました。後は、背中の下のコワバリですが、この治療点がちょうど2つの肩甲骨の間からやや下に位置します。そこを、気持ちよく押圧すると、
「先生、楽じゃ・・・・・楽に反らせらい!」
「ホントじゃ!いい感じ!」
で終了となりました・・・・時間が余ったので、足にお灸を16壮しておしまいとしました。