爪でも効きます。

毎週1回来院されている60才代の女性患者Aさん。お灸だけの施術になっています。お灸に慣れひたしんでいる興居島の患者さんもお灸のみの施術。

山元式新頭鍼療法(YNSA)の理論を理解すると、足に頭と同じ治療点があると気づきます。そこで、4年間足の治療点を探し続け、確信出来るまでになりました。

この治療点は、何もお灸をする必要もありません、爪を立てて刺激するだけでも、効きます。

 

ドタキャン

「今日予約していた◯◯ですけど、前回の治療のあと、ずいぶん良くなって、もう今日から出勤できているんです。ですから、今回はキャンセルということで、宜しいでしょうか?」

「ああ、それは良かったですね~。」

「また、何かあった時は、よろしくお願いいたします。」

30才代の女性患者Cさんは、ギックリ腰で2日前に来院されました。カラダが右に傾き、腰に付けたコルセットが痛々しい。そこで、16本頭に置鍼し、足底に見つけたツボに鍉鍼(ていしん=銀の棒)で一撃・・・・これを、「一撃」と命名。どうやら、これが効きました。

気になっていたCさんのギックリ腰が、劇的に良くなったようです・・・嬉しい!

後ろに反らせん!

山元式新頭鍼療法(YNSA)の教科書(医師・加藤直哉先生の著書)の最後のページに、

YMCAでは、腰(臍)を中心に折り曲げて対応する点が治療点として存在する

例)親指=足親指、手首=足首、肘=膝

と、かんたん列記されています。本当に見落としてしまう程の行数ですが、これは非常に奥が深いのです。私が施術する上で、この理論を7~8割使っています。今日の施術では、ほぼこの理論のみの患者さんがおられました。

「先生、腰と背中の下のほうが、何やら固まってしもうて、反らすことが出来んのよ。こないだ、ラジオ体操をしよって、カラダを反らそうとしたら、全然出来んで、こりゃいかんと思たんよ。」

「・・・・前(前屈)には、きれいに・・・・柔らかいなあ!・・・後ろが、しんどいんじゃね。」

「そうなんよ。」

ということで、80才代の女性患者Aさんの肩甲骨、及び肩の三角筋の圧痛点を押圧。これだけで、腰がゆるみました。後は、背中の下のコワバリですが、この治療点がちょうど2つの肩甲骨の間からやや下に位置します。そこを、気持ちよく押圧すると、

「先生、楽じゃ・・・・・楽に反らせらい!」

「ホントじゃ!いい感じ!」

で終了となりました・・・・時間が余ったので、足にお灸を16壮しておしまいとしました。

お祭り

今日は、松山市のお祭り。

朝8時、駐車場に、お神輿(みこし)と獅子舞がやってきました。当院の横に神輿を置く集会所があるため、スタートは当院からとなります。私は、普段着ることのない背広に着替えて、宮司さんにお米と、お水、ナンテンの葉っぱを差し上げて獅子舞が始まりました。

小学生と中学生が、太鼓と獅子舞を分担して、女子は太鼓叩き、男子が獅子舞を、回しながら20ヶ所お巡りの旅をします。

「ありがとう、よく頑張った!」

何度も、何度も「ありがとう!」と頭を下げてお神輿をお送りしました。ありがとうございました。

ムシロの威力

この猛暑で、たった3日ムシロに干した大根が、カラカラに乾いて、タッパーに収まりました。カラカラになった葉っぱは、ミキサーにかけて粉々にし、玄米を炊く時、一緒に入れています。大根は年中作れる野菜なので、保存食として最適だと思います。

それにしても、ムシロの威力は最高です。太陽のパワーをムシロが大根の裏側からも伝えているようです。そのため、丁寧に裏返す必要をあまり感じません。昔からの先人の知恵に敬服です!

乾燥人参


ペンキを塗った缶に穴48個空け、腐葉土を入れ人参を育てました。この人参を乾燥させ、ミキサーで粉々にしたのです。ただ、葉っぱと根の部分の乾燥状態が違ったので、冷凍庫で保存することにしました。次回からは、葉っぱと根を切り離し、根も輪切りにして乾燥しなければならないと、分かったのです・・・・考えてみれば、当たり前なのですが、やってみないと分からないものです。そこで、生の人参と乾燥した人参、葉っぱと根っこどちらが、栄養素あるか調べてみました。

まず根っこ

『栄養も豊富で、ビタミンB1・B2・C、カリウム、食物繊維も多く含まれています。 カロテン類が豊富で、根菜類では唯一の緑黄色野菜に分類されています。にんじんは強い抗酸化作用を持つβカロテンの含有量が緑黄色野菜の中でも群を抜いています。 そのため活性酸素除去や抑制に効果的で生活習慣病の予防に役立ちます。 また、βカロテンは必要に応じてビタミンAに変換されます。 それによって皮膚や粘膜の組織を正常に保ち、結果的に美白・美肌作りと感染症の予防効果が期待できます。』

生と乾燥の栄養素の違い

『野菜を干すことで水分は蒸発しますが栄養素はそのまま残るため、生野菜よりも干し野菜の方が栄養価は高くなります。また、ビタミンDやビタミンB群、カルシウム、鉄分、ナイアシン、食物繊維などの栄養素は干し野菜にすることで含有量が上昇することが分かっています。』

次に、葉っぱと根っこはどちらが栄養価が高い?

『人参の葉っぱに含まれる栄養を、根の部分と比較したのでご覧ください。

可食部100gあたり
たんぱく質 カリウム カルシウム 鉄 βカロテン ビタミンE ビタミンC 葉酸

人参 葉っぱ 1.1g 510mg 92mg 0.9g 1700µg 1.1mg 22mg 73µg
皮なし人参 生 0.8g 270mg 26mg 0.2g 8300µg 0.5mg 6mg 23µg

人参の主な栄養を比べてみると、根より葉っぱのほうが含有量を多く含んでいることがわかります。
βカロテンは根のほうが多いものの、葉っぱも野菜の中ではトップクラスです。
栄養豊富な人参の葉っぱを、ぜひ料理に取り入れましょう。』

とあります。つまりは、人参に捨てるところなし!乾燥すればもっと良いという結論に達しました。

高血圧の対処

昨日は、高血圧の原因について「石原医学大全」から引用しましたが、今日は、どのような食べ物を取ればいいか、運動をすればいいかを記載します。

『[対処]
①タマネギ(下半身強化、血管拡張作用)、大根(血管を強化するビタミンP・C)、ワカメ(食物繊維で脂肪の吸収を阻み血液をサラサラにする)を常食する。

②肉、卵、牛乳、バターを控え、魚や魚介類を摂る。魚の含有成分のEPAやDHAや魚介(エビ、カニ、イカ、タコ)の含有成分の「タウリン」が血圧を下げ、血液をサラサラにして血栓を防ぐ。

③抗血栓のピラジンが入ってる納豆、味噌、醤油、チーズなどの発酵食品を食べる。納豆にはほかに血液サラサラ成分の「ナットウキナーゼ」が含まれる。

④次の生ジュースを飲む。
人参2本、リンゴ2/3個、セロリまたはキュウリ(100g) <470cc=コップ2杯半>
人参、セロリ、パセリ、セリなどのセリ科の野菜は抗血栓物質のピラジンを含んでいる。キュウリのイソクエルシトリンが利尿を促し、塩分を排泄し、血圧を下げる。

⑤ウォーキングやスクワットで下半身の筋肉を動かし、上半身に留まった血液を下半身に回し「頭寒足熱」状態を作る。筋力アップすると筋肉内の毛細血管が発達し、血管抵抗が減ることで血圧が下がる。』

私は4リットルのペットボトルを2個背負っての四股をしていますが、最近、相撲の鉄砲をやり始めました。70才から筋トレ!しなやかで美しいカラダを目指します。

操体法と鍼治療の融合


80才代の女性患者Cさん。コレステロールが高く、高血圧なのでそのためのクスリを3錠飲んでおられます。Cさんには、膝診(山元式新頭鍼療法における上腕診を膝で診断する方法=脊椎の状態を診断)を行い、足の指を丁寧に揉み、ゆする操法を15〜20分行いました。そして、再び膝診。すると、膝にあった圧痛点が無くなっていました→脊椎が整い、脊椎から出る自律神経が整ったことになります。

「今日は、どこが気になりますか?」

「左の腰です・・・・前にかがむと痛いんです。」

そこで、足底に見つけた腰の治療点に、中指の指紋がある個所を軽くそえる操法を6〜7分。

「これで、前屈(まえかが)みするとどうですか?」

「・・・・痛くないです。」

これで、終了してもいいのですが、足に見つけた他の腰治療点2カ所に軽く指をそえる操法をして終了としました。鍼灸師になる以前に操体法という民間療法で施術をしていたので、Cさんには、この施術が向いているように思います。山元式新頭鍼療法と操体法の融合は鍼灸に偏見を持っている人には、向いているようです(Cさんは、鍼灸に偏見は持っておられません・・・念のため!)

その後、Cさんには「石原医学大全」の高血圧の原因と対処の個所を音読しました。今回は、原因を記載します。
『血管内の余分な水分は血液の総量を増やして、心臓に負担をかけて高血圧の一大要因になる。また、加齢によって下半身の筋肉が落ち、筋肉内の毛細血管が減って、行き場を失った血液は、上半身に集まる。これによって上半身の血圧が上昇し、脳に集まって溢れると脳溢血となる。もちろん、動物性食品中心の欧米食(高脂肪食)の摂取過剰は動脈硬化を惹起(じゃっき)して、血管が細くなり、高血圧や脳卒中の要因になる。』

泊町

明日は、興居島。由良町以外の泊(とまり)町からの患者さんも、増えました。明日のため、今日はこれにて、お休みなさい!

キャンセル

前回、ギックリ腰の男性患者Bさんのことについて、ご紹介しました。そして、本日来院予定だったのですが、昨夜電話連絡がありました。

「腰ですが、ずいぶん良くなり明日は、治療の必要がないと思いますので、キャンセルでお願いします。」

とのことでした。鍼治療が効いたとは思いますが、置鍼した後、Bさんの冷えた足を40℃のマット(99.9%電磁波カット)の上に足を乗せ、指先を揉んだり、お灸をしたのも効いたと思います。それより何より、Bさんがご自身のカラダに向きあい労(いたわ)ったのが良かったのだと思います。聖医・ヒポクラテスが「カラダには100人の名医がいる」といいましたが、その名医が治してくれたのだと思います。