ミミからの学び

 

以前にも書いたことがありますが、もう一度書きます。30年くらい前の話です。京都の山奥・美山町に住んでいた時のこと。茅葺き屋根の小さな家に、3人の子供、嫁と私が白いネコ・ミミと生活していました。

ある日、ミミが疲れた様子で戻ってきました。そして、畳部屋の奥にあるテレビの前にうづくまるのです。よく見るとミミの右前脚(腕?)がウチワのように腫れあがり、ピンクの二本線が走っています。

「ミミ、マムシにやられたんやね。」

ミミは、返事もせずただただ眠るだけです。何も食べず、水も飲まず・・・・ミミが、テレビの前でうづくまったのは、家族に見てもらいたかったからでしょう。子供たちの元気な声がミミにエネルギーを与えたことでしょう。

2~3日経つと元気になったミミはいつもの生活を始めました。これが、病を治す原点です。「食べないで、熱を出して、ただただ休む」

体温を上げ白血球の働きを活発にし、食べないで血液を治療だけに専念させる。これが動物の本能です。ミミから素晴らしい学びをいただきました。

ありがとうミミ!