胆経じゃ!

70才代の女性患者Aさん、3日前スーパーで品物を取り上げカゴに入れようとした瞬間に左脇腹を痛めてしまいました。左脇腹をかばっていると、右重心になり右ソケイ部も痛くなりました。寒い冬、血流が悪くなっている時、チョットした動作がきっかけとなり、「ギックリ◯◯」になることがよくあります。

Aさんは鍼治療ではなく、足へのお灸治療がメインなので、今回も足を中心の治療をすることにしました。いつものように膝診をすると、普段より膝ウラに痛みがあります。今回はお灸ではなく、靴下を履いたまま押圧で治療することにしました。

指先やカカトに見つけた治療点を押圧していると、膝ウラが緩んでくるのが分かります。そんな治療をしていると、「あれ?・・・・これ胆経じゃ!」と思いつきました。

胆経とは、側頭部から肩、脇腹、脚外側、第4趾まで流れる経絡です。この中で「足臨泣(あしりんきゅう)」という重要なツボがあります。このツボに軽く中指を触れるだけの治療です。

「お腹がゴロゴロいってる。」

「そうですね・・・つながっているから。」

「触れてもらってるところ、熱くなってきました。」

「あああ、触れるだけでそうなるんですよね・・・」

などと話しながら治療を続けるのですが、今回は一度で良くなるということは出来ませんでした。しかし痛みは確実に軽減した様子でした。古来からの叡智(えいち)を使わせていただく事に改めて感謝いたします。