肥満の続き話

石原結實先生は、肥満の原因は新陳代謝の低下、端的にいうと、「排泄の低下」とおっしゃっています。その根本的な原因は、体温の低下。

さて今回は、その続きです。

『体温が1度下がると12%も代謝が落ちる。つまり同じものを食べても12%太ってくるのである。つまり男性に比べて体温が低い人が多い女性の場合は、下半身デブや大根足が男性より多いということにもなる。なぜなら、水をビニール袋に入れて吊り下げると下の方がふくらむように、「水太り」になると下半身に、より多く水がたまってくるからだ。

漢方には「相似の理論」というのがある。これは人間の下半身は植物の根にあたるものであり、上半身は葉や茎、花にあたると考えるものだ。したがって、下半身を強化したいのなら、植物の根にあたる根菜類を摂り、上半身の健康には葉菜類を摂ればいいというものだ。

同じく「相似の理論」からいえば、水やお茶、コーヒーなどの水分をひんぱんに摂る人、パン、ケーキ、みかん、グレープフルーツなどふわっとしたものを好む人は、水太りになりやすい。つまり食べたものと同じ形になるわけだ。だから痩せたいのならゴボウ、ニンジン、レンコン、ネギ、タマネギ、ヤマイモなど色が濃くて、身の引きしまったものを食べると、自分の身も引きしまるという理屈になる。

またナメクジに水やビールをかけると、とめどもなく大きくなるが、塩をふりかけると縮む、肥満の人は、「水分過剰の塩分不足」という一面もあるわけだ。』

非常に分かりやすい理論です。真実は単純なのです。