肩甲骨と腸骨4

2~3日前から、右腰がジンジンするような痛みの60才代女性患者Aさん。

「Aさん、そうしたら、右肩甲骨のここ辺、痛くないですか?」

「・・・痛い・・・そこへん、どこも痛い!」

「頭に鍼刺した後、肩甲骨を治療しましょう。」

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、やはり右腰椎に反応があり、右耳のうらに3本置鍼。ベッドに移動してもらい、うつ伏せになってもらいます。右肩甲骨の圧痛点を探しますが、どこを押しても、痛みがあり、「痛い→とっても痛い」のレベルです。結局12ヶ所に鍼を刺して抜き、その跡にお灸を3壮ずつ施術。

「ベッドを下ろすね・・・・これで、腰のジンジンする感じは、どうですか?」

「今は、大丈夫・・・逆に、左肩が重く感じるね~」

「そしたら、左肩をやりましょう。」

再び、Aさんにうつ伏せになってもらい、左肩甲骨に10個所、耳肩甲骨と同じ治療をしました。

「今度は、どうですか?」

「・・・・あっ、いい感じ!腰も楽です。」

やはり、腰と肩甲骨はしっかり対応しているようです。

肩甲骨と腸骨3

70才代の男性患者Aさん、農業を仕事にされています。農業は自然を相手の大変なお仕事。

自然の摂理を体感されているので、素直なカラダになりやすいのでは・・・・と、勝手に思い込んでいます。

本日のAさん、右の腰(腸骨と坐骨の筋肉)が痛いそうです。

「そうしたら、右の肩甲骨のここ・・・・痛くないですか?」

「痛っった・・・・ほうよ、そこが痛いけん、奥歯も痛いんよ。」

やはり、肩甲骨と腸骨の相関関係があり、しかも奥歯(下顎骨)とも関係がありそうです。

いつものように合谷診(人差し指と親指の間の触診)Aさんの場合、右腰痛にもかかわらず、合谷診では、全て左手に痛みがあります。頭に8本置鍼します。

ベッドに、痛い右側を上にして横向きになってもらいます。Aさんの肩甲骨を丁寧に診ていくと、圧痛点のオンパレード。痛いところに鉛筆で印をつけ、そこに鍼を刺し抜きしていきます。

Aさん、ベッド下ろします・・・・ゆっくり、起き上がって腰の状態をチェックしてみてください。」

「・・・・横の痛みは無い・・・・残りは、お尻の下(坐骨)です。」

どうやら、痛いのは右梨状筋のようです。この筋肉に対応するのは、肩甲骨の棘下筋のような気がします。棘下筋の圧痛点に鍼とお灸。

Aさん、今度はどうですか?」

「・・・・ええ感じ、痛くないですね・・・・おまけに、歯痛が治りました!」

やはり、素直なカラダのAさんでした!

肩甲骨と腸骨2

チーターの肩甲骨と腸骨をを見比べると、圧倒的に肩甲骨の方が大きい事に気付きます。ライオンもチーターほどではないのですが、肩甲骨が大きいです。それは、走る姿や獲物をつかむ姿を想像すると、容易に理解できます。これが、ゴリラやオランウータンになるとほぼ同じ大きさになります。

ゴリラやオランウータンが移動する際、足中心となりますが、木登りもよくするので、納得できます。ところが、人間は木登りをあまりしなくなり、足だけの移動となったので、他の動物と違い腸骨の方が大きくなりました。そして、下肢、上肢を別物のように考えがちになります。

ところが、人間もこれらの動物と同じ脊椎動物です。我々が赤ん坊の時、しっかりハイハイをしていました。新生児は、頭の大きさがカラダの25%ですから、肩甲骨と腸骨は同じ位の大きさだと思います。ですから、ハイハイが出来やすいのでしょう。

ここまで来て、私が何を言いたいのか・・・下肢、上肢は別物ではないという事です。常に関連し合って連動しているのです。ハイハイをしていた時の前足、後足の関係が今でも続いているのです。山元式新頭鍼療法(YNSA)は、このことを理解した上で、治療しています。

このように考えると、下肢の筋肉と上肢の筋肉の相関関係が見えてきます。これは、治療をしながら徐々に分かってくると思います。推測しながら、この事を少しずつ理解したいと思います。

いつまで保つかな?

その昔、惚れた顔かと?目をこすり

万歩計、歩数伸びるが、距離伸びず

無病では、話題に困る、老人会

などの川柳を教えてくれる80才代の女性患者Bさん。2年前、右膝に人工関節の手術をし、今回は、その人工関節の上の1ヶ所(大腿直筋停止部)に痛みがあるそうです。それより気になるのが、左の首痛。左側に振り向くことがなかなか出来ません。それと、腰痛(腰椎4番、5番あたり)があります。

Bさんは、1週間に1度通院していますが、治療後、45日調子が良く、その後どこかに痛みが出てくるパターンだそうです。

まず合谷診(人差し指と親指の間の触診)Bさんの場合、人差し指と親指の交差する個所(2中手骨)4分割し、脳、頸椎、胸椎、腰椎と診る触診が合っています。

これに従って頭に置鍼を合計8本。

Bさん、腰・・・どうですか?」

「・・・軽くなってる。」

さて、次は左首痛。今回は、左手首の圧痛点を探して、鍼を刺し抜いていきます。Bさんに首を動かしてもらうと、可動域が普通に戻りましたが、まだ痛みがあります。そこで、

Bさん、今度は左足を出してください・・・ちょっと、ツンツンしますよ!」

「あれれ・・・痛そう!」

「・・・うん・・ちょっと、ガマンして下さい。」

15番鍼(長さ3cm直径0.25mm)で、左親指の根元をツンツンします。

「先生、痛い痛い痛い痛い❗️

「ごめんなさい・・・・・これで、首どうですか?」

「あらら、痛くないし・・・右より良く回る❗️

首は良くなったので、腰と右膝1点の痛み対策です。山元先生が腰痛によくつかわれる、肘窩横紋外側の圧痛点に左右2本ずつ置鍼。

右膝1点の痛みには、右肘窩横紋外側の2cmほど上の圧痛点に1本置鍼。あとは、好きなフォークソングを聴きながら、ベッドでゆっくりしてもらいます。

           (30分経過)

「・・・・はい、それでは、鍼を取っていきますね〜〜・・・・どうですか?」

「軽い、軽い、いい感じ。」

「右の膝は、どうですか?」

「・・・あれれ、どうしたの先生、痛くない・・・どうして?」

「ほら最後、肘に刺したでしょう・・・あれ、膝狙いだったの!」

という訳で、Bさん良くなりました・・・いつまで保つか????

肩甲骨と腸骨

体調崩すとその日に電話予約をして、来院される60才代の男性患者Aさん。今回は、左の首に硬いコリと、左下肢(腰からカカトまで)に痛みがあるそうです。まず合谷診(人差し指と親指の間の触診)をします。カラダは左側に痛みがあるのですが、合谷診では、あきらかに右手に圧痛点、コリがあります。そのため、左頭鍼が11本、右頭鍼が3本となりました。

これが山元式新頭鍼療法(YNSA)の面白いところです。理由はよく分かりません。

Aさんは、感覚が鋭く、素直なため反応が早いのです。

「先生、首がゆるんで来よらい・・・分かる。」

「そこじゃ!ひえ〜〜・・効いた!」

「頭に・・・来た、来た、来た・・・・ここじゃ。」

と、指を指して響く個所を教えてくれます。こういう患者さんの治療は、どんどんエネルギーをもらうので、楽しいです。

左下肢の痛みに対し、左上肢を治療するのが、山元式新頭鍼療法(YNSA)の1つにあります。これは、非常に興味深い見方です。上肢と下肢の構造を理解し、比較することで、痛みのある部位に対応する部位(上肢⇄下肢)が分かります。

Aさん、左のお尻は、どこ辺が痛いんですか?」

「後ろの方(坐骨)じゃね・・・・・」

「ということは、肩の後ろの方(三角筋後部繊維)に、痛いところがあるはずじゃ。」

「痛ったたたた・・・・そこじゃ、先生!」

こんな風にAさんが教えてくれた個所に対応する圧痛点を見つけて、鍼を刺し抜いていくだけです。

「先生、あとは左の足首だけじゃ。」

「ちゅうことは・・・・ここじゃな。」

と、Aさんの左手首の小指側の圧痛点を見つけ、押圧。

「痛い‼️そこ、そこ・・・」

鍼を刺すと、

「先生、これでええわい。痛ない・・・・十分じゃ。」

と、ニコニコ顔で帰るAさんでした。

パイオネックスに指添え

若い頃、バイクの事故で右脚骨折したのが原因で、右股関節が痛い60才代の男性患者Aさん、前回は、足にむくみがあり、首診(首に12のツボの流れが反映されたポイントがあり、それを触診する)で、心、腎、膀胱にコリを確認。側頭部の心、腎、膀胱点に置鍼しました。

「先生、前回の鍼(心、腎、膀胱)が効きました。むくみが大分取れてきました。」

「そしたら、今回も前回の様に心、腎、膀胱に鍼を刺しましょう。」

頭に16本の置鍼をしたあと、右股関節痛に対応するため、右肩甲骨の中央部圧痛点(棘下筋)3ヶ所にパイオネックス(円皮鍼)を貼ります。そして、ベッドに仰向けになってもらいます。前回同様に、パイオネックスの上軽く人差し指、中指、薬指を置きAさんにはゆっくりしてもらいます。

「腸が動き始めました・・・腸内細菌が一斉に動き始めた感じ・・・腸がゆるんで、膝に流れていく感じです。」

「なんか太陽で、暖かくなって全身に伝わる感じ・・・・左肩は、冷たいです・・・_」

「そしたら、左肩の方に移動します・・・・肩甲骨に触れますね・・・」

こんな感じで、Aさんにはゆっくりとしてもらいます。手足そして、顔も血流が良くなったようです。股関節の調子もいいようです。

頭に置鍼した後、貼ったパイオネックスの上に指を軽く添える操法。Aさんには、効果的です。もう少し続けてみようと思います。

腸骨と下顎骨

3年前から頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんの続報です。

今日は朝から頭痛に悩まされて、左首から後頭部にかけて痛みがあります。また右肩が痛く、痛いところを触ると、頭痛が多少引くそうです。また、上を向くような動きをすると右肩に痛みが走ります。そこで、直接肩に鍼を刺します。刺しては、上を向いてもらっていると、いつの間にか、痛みが無くなりました。

いつものように、合谷診(人差し指と親指の間の触診)をしながら、頭に置鍼をしていきます。16本置鍼すると、頭痛の範囲が狭まりました。左アゴ(顎関節付近)1ヶ所。これを、やはり、左仙腸関節付近の圧痛点に鍼を刺して抜いていきます。少しずつ圧痛点が狭まってきたので、3点の最大圧痛点に絞り、お灸をすることにしました。

 

「熱は来てますか?」

「ハイ、来てます・・・・昔は、おばあちゃんが、皮膚が真っ黒になるまで、やってたのを覚えています・・・・あれは、痛そうだった。」

四国地方は、お遍路文化が残っているためか、お灸をして体調管理をする人々が多いようです。私の祖母も近所の人とおしゃべりしながらやっていました。

Cさんにも、しっかり10壮以上仙腸関節の腸骨側にお灸。

Cさん、どうですか?」

「大丈夫👌

さて、今度はどれくらい持つかな・・・・・

台風19号

台風19号の猛威のため、本来なら宮崎市でのYNSA 全国大会に参加予定でしたが、松山にいます。

東海、関東地方の被害が本当に心配です。本日は、投稿はこれだけにします。

命を大切に。

新発見


80才代の女性患者Aさん、変形性膝関節症と診断され、2年前に右膝を人工膝にする手術をしました。1年前の夏には、痛くない左膝も人工膝にする手術が予定されていました。

「それは、やめましょう!私のところで鍼治療しましょう。」

と、Aさんの右人工膝痛を、治療し始めたのが、去年の6月。もう膝痛は忘れています。

「先生、今日は腰・・・・1週間経つと、痛みが出てくる感じ。」

素直な感覚のAさん、合谷診(人差し指と親指の間の触診)で脳、頸椎、胸椎の状態を診て、頭に置鍼。

「Aさん、腰どうですか?最初の痛みが10、全く痛くないのが0なら・・・」

「だいぶいい・・・4くらい。」

今度は、ベッドに移動し、うつ伏せになってもらいます。腰のコリは、肩で取ります。お尻のコリは、肩甲骨の棘下筋。広背筋と僧帽筋はよく似ています。腰痛部位(広背筋)と対応する僧帽筋の圧痛点に鍼を刺して抜きます。

「腰、どうですか?」

「軽くなった・・・2くらい。」

「先生、右の肘が痛いんだけど・・・勝手言ってごめんなさい。」

「治しましょう・・・・右の膝・・・ここ痛いでしょ?ここに、鍼しますよ。」

「あれれ・・・・痛くない・・・新発見❣️」

「先生、ついでに、右膝のこの一点が、痛いんですけど・・・・」

「そしたら、右肘のここ・・・刺しますよ。」

「痛い‼️・・・・あれれ、治った。」

新発見連続のAさんでした。

 

相似形

70才代の女性患者Aさん。非常に素直で明るい性格のためか、カラダも素直に反応します。

「今日は、左脚がここ(腰の外側)から、ここ(膝の外側)まで痛いんよ。」

という事で、合谷診(人差し指と親指の間の触診)をすると、脳、頸椎、胸椎、腰椎の主に右に反応(コリ、痛み)があります。脳点(1本)、A点(右2本、左2本)、E点(右本)、D点(右2本)の置鍼で、左右の合谷(人差し指と親指の間)がゆるみました。これは、基礎治療。脊椎がゆるみ、自律神経が活性化します。

次に、痛い左膝周辺をねらいます。左側頭部と左耳ウラのG点と、左オデコ、生え際奥のH点に置鍼。

「これで、膝はどうですか?」

「ここ(大腿外側)は、痛ない・・・けど、ここ(膝蓋骨周辺)だけに痛みが残っとる。」

頭への置鍼だけで、膝痛が治るのがベストですが、私の実力ではまだ無理です。そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)の膝痛を同側の肘で取る治療を行います。

膝と肘は全く相似形で、圧痛点が現れます。これは真理です。患者さんから痛い個所を聞き、丁寧に圧痛点を探すだけのことです。その結果、13本左肘周辺に置鍼。

「今度は、右肘が痛なった!」

左半身が変化したので、右半身が反応したようです。

「そしたら、右の膝を診よわい(診ます)。」

右膝外側に3本置鍼して、

「右肘どんなん?」

「痛ない。」

後は、大好きなフォークソングを聴きながらゆっくりしてもらいます。膝痛はなくなり、秋晴れのCさんでした。