足裏のツボ

足裏には、ツボがない?

湧泉(ゆうせん)、失眠(しつみん)というツボが足裏にありますが、鍼灸師として、学んだのは、たったのこれだけ。

湧泉(ゆうせん)は、腎経の出発点。下肢内側を上って生殖・泌尿器を上り舌までの気の流れが腎経です。

失眠(しつみん)は、経脈の流れとは関係なく踵(かかと)中央部に存在する不眠に効くツボです。

改めていいます、鍼灸師が習う足裏のツボは、これだけ。

しかし、本当にこれだけ?山元先生の元で学ぶと、素直な疑問が生まれます。本当は、足裏には山ほどツボがあるはずです。

先日、私が見つけた足の腰痛点以外に、第4趾に膝痛に効くツボを見つけました。

カラダはまだまだ未知の世界がいっぱいです~~

山元式新頭鍼療法(YNSA)セミナー(その1)

山元式新頭鍼療法(YNSA)セミナーで宮崎に来ています。

午前中は、YNSA の概要を山元先生が、映像を交えて説明。その後は、参加者の患部治療を全員で見学しました。

説明をしながら1時間で7名、何度も何度も鍼を刺して治していく場合もあれば、一瞬にして治る場合もあります。触れ方、刺し方患者さんに応じて、微妙に違います。

今回は、前回では感じることが出来なかった微妙なタッチを感じています。

待合室にあるパソコンからは、「Youは何し日本へ」で山元先生のセミナー風景が流れています。

明日から、しっかりセミナーのレポートを載せていきます。

ET

いまでも、夢か現(うつつ)か・・・とあるシーンが脳裏に焼き付いています。

山元リハビリテーションクリニックでの2日目午後のセミナー。参加者が山元先生の治療を次々と受け、それを見学し質疑応答する時間です。

ある男性が、「○○が痛い」だったように思います。○○は何か忘れました。

山元先生は、その男性をマジマジと診て(特に顔面)、ゆっくりゆっくりと、右手を男性のおでこ付近に近づけ、人差し指を男性のおでこに、ぴたっと付けました。

「・・・・・どうですか?」

「・・・・・・治りました。」

『はああ~~~~~~~~~』と心の中で大声を出しながら、周囲を見ても、思ったほどの反応ではありません。むしろ困惑しているような雰囲気です。

今でも、あれはウソで、私の見間違いでは・・・・と、真剣に思い返します。思い返せば返すほど、映画のワンシーンと重なり、ますます想像の映像と化していきます。

ETが少年と指先を合わすシーン。

ETのストーリーは忘れてしまい、月に向かって自転車を漕ぐシーンと指先を合わせるシーンだけが記憶に残っているのと同じ、山元先生が男性のおでこにゆっくり人差し指を付けるシーンだけが、リアルな傷として脳裏に焼き付いて後は、ぼやけてしまっています。

「鍼以外でも代用できます。」とおっしゃった山元先生・・・・確かに、指で代用されていました・・・・ふう~~

山元先生のお言葉

 

山元式新頭鍼療法(YNSA)の初級、中級、上級に分かれており、分厚い教科書や、セミナーごとに配布される資料が参考書となり、実技の助けとなっています。

東洋医学の教科書は、古典(2000年も前)からの資料が随所に使われている為、ある人は、このツボ、ある人はこのツボ・・・さあ~~あなたは・・・⁉️的なことが多いのです。

これでは、普及出来ません。

ところが、YNSAは、ソマトトープ(小さなの人型)をキーワードにした西洋的見地と陰陽五行の東洋的見地が合理的に融合している為、理解しやすく、しかも驚くべき成果を上げています。

その結果、今や多くの国の医師国家試験に、YNSA が出題されるようになっています。

14カ国以上の国々で医療として認められ、その多くが保険診療の適用になっています。

本家本元の日本。

鍼灸師が、成果をあげましょう。

今後、日本でも確実にYNSAが普及し特に鍼灸学校は生き残りの為、積極的にYNSA導入を考えていくでしょう。YNSA が生み出した大きな潮流に私もしっかりと身を委(ゆだ)ねようと思います。

山元先生のセミナーで、参加者に治療をしていき、自由に質問を受ける時間がありました。

その治療法は頭の至るところ(A~I点)に点在するスイッチを押すとカラダ中の特定個所が、反応するというものです。

参加者が訴える痛みの個所は様々であるにも拘(かか)わらず、何と山元先生は、全てA点で治療されます。これが、最新の治療法です。進化しています。

この予想外の治療法に先生は、

「生き物だからね~~」「立体的に渦巻いているいるから・・・・」

という2つのお言葉。

私は、フラクタル理論であろうと感じました。先日、葛飾北斎の大波について述べましたが、進化した大波の絵は、先端の波にも波があり、その先端にも波がある・・・という連続性を描いています。

この同じかたちの連続性こそが、生命体の証(あかし)です。

山元先生は、その事を北斎のように感じられ、治療されているのだと思います。

つまり、A点という狭い範囲に、ソマトトープという小さな人型を見出し、その人型の腰とか首を治療されているのだと思います。

ならば、頭にこだわる必要がないのかもしれません。足首にも渦巻く小さな人型が存在していてもおかしくありません。いや、存在しているはず・・・これから、面白くなりそうです。

百聞は一見、一触にしかず

山元先生との出会いの後、治療に変化は・・・・あります!

まず、ツボの見つけ方が、指の腹部分から、爪さきに比重をおくようになりました。それに伴い、狭い範囲に宝物が潜んでいるのでは・・・・という、ワクワク感が増してきました。

山元先生が頭以外で、足首の外側を丁寧に診ておられた様子が鮮明に記憶にあるため、自然と患者さんの足首が、頭の側頭部のように見えます。

実際、丁寧に診ていくと、ゴロゴロツボが出てきます。ツボの流れを知っているため、見落としていた名の無いツボが、いかに多いことか!既成概念にとらわれている自分に気づきます。

それから一番変わったことは、山元先生の治療姿勢のイメージが施術中にも浮かんでくるため、ある時は、山元先生に診ていただいている感覚。ある時は、山元先生になった感覚で施術を行えます。

これは、本当に大きな財産です。百聞は一見、一触にしかず❣️

90才の神業

山元敏勝先生の神業を目の当たりにしてから、中途半端な頭鍼をする気が無くなりました。

当分の間、頭以外の鍼で治療します(ただ、患者さんからのリクエストがあれば、行います)

山元先生の鍼の多くは、頭に刺しますが、たまに、足首外側(崑崙=こんろんというツボの周辺)に丁寧な鍼を刺しておられました。先生の頭の中には、足首も小さな人形(ひとがた)が見えているのだと思います。

患者さんから聞き出した痛点、響きから導き出した理論は、Somatotope (ソマトトープ)という聞きなれない言葉が、キーワードになっています。

私は、これを小さな人形(ひとがた)だと、解釈しています。たった1つの受精卵が分割して人が生まれます。そこには部分と全体が写し出されており、カラダの一部分にも、小さな人形(ひとがた)をした全体像が数多く存在していると考えます。

山元先生の理論では、この小さな人形(ひとがた)には陰と陽が対(つい)で存在しています。

西洋医学と東洋医学の見事な融合です。

もう一つ、山元先生の治療で、膝の痛みを肘で取ることもありました。これは、東洋医学的発想。先生は自由に時空を飛び回り超越した視点で、治療されています。

これは、治療された患者のべ人数150万人という体験がなせる技です。そして、最も凄いことは、90才を迎える先生の理論が現在も、進化し続けていることです。あの葛飾北斎が90才で描いた肉筆画の大波の方が、富嶽三十六景の大波よりも進化していたように・・・・

美容鍼の前に操体法❣️

「今日は、美容鍼をお願いします。」

突然の依頼に、心の準備がないまま・・・いやいや、大丈夫。

実は、私の美容鍼の師匠は、堀口三恵子先生という美容鍼を牽引している方です。

堀口先生は、

「カラダの歪みを取るのが先決。その後に、美容鍼をする様に‼️」

いう授業を必ずされます。そして、

「カラダの歪みを取るのは、操体法が一番です‼️」

そのため授業の半分以上は、操体法です。先生の操体法を見ながら、

『あ~~あ、これなら、オレの方が上手いワイ❣️』と思いながら、少しニヤッとしている生徒でした。嫌な生徒ですよね~~

そんな訳で、私が行う美容鍼は、操体法でカラダの歪みを取り、上半身のリンパをスムーズに流す押圧を行い、顔面の血流を促すために親指と人差し指の間の合谷(ごうこく)に鍼を刺し置きます。

そして、血流が上半身に偏らないよう、下半身の重要なツボ(要穴)に鍼を刺し置きします。

やっと、顔面の刺鍼となりますが、私は、5cm程の鍼2本を中指と人差し指で押さえて、顔面の血流を良く散鍼(さんしん)を10~15分くらい行います。

その後、百会(ひゃくえ)という頭の天辺に向かって皮膚を上げながら鍼を刺していきます。

鍼は髪毛より細い0.12mmで3cmの長さ。15~20分刺したまま音楽を聴きながらゆっくりしてもらいます。

目がスッキリして気持ちいいですよ~~

日本の鍼(はり)があまり痛くない3つの理由❣️

多くの人は、「鍼(はり)」といえば小学校の予防注射鍼(直径0.55~0.4mm)を想像し、いい印象はありません。大人になって血液検査を受ける採血注射鍼(直径0.8~0.4mm)にしても気持ちの良いものではありません。

皮膚に刺入した時の「チクッ」とした痛みが「鍼原体験」としてカラダにも心にも染み付いると思います。注射前日に眠れない恐怖を覚えた小学生(特に男の子)などは、大人になればなるほど、恐怖感が鮮明に蘇(よみがえ)ると思います。

また、鍼の発祥地中国は、直径が0.22~0.45mmの鍼が一般的です。ということは、注射鍼と同じ直径の鍼も使用している事になります。また、鍼先を直接皮膚に押し付けて刺入するため、痛みを伴います。私の想像では、一般の方がイメージする鍼が、この中国鍼ではないかと思います。

ところが、日本の鍼は患者さんに優しいのです。理由は3つあります。

①鍼の直径が中国鍼の半分以下。

現在、私が使用している鍼は、美容鍼直径0.12~0.14mm(これは、髪の毛の太さです)。治療鍼直径0.16~0.25mm。お相撲さんのようにガタイのしっかりした患者さんには、0.3mmを使う時もあります。以上のように直径が小さい上に、最新技術により先端に丸みを作って痛み軽減の努力をしています。

②鍼を鍼より5mm程短い管(くだ)に入れ、管(くだ)から出た鍼の柄(え)を軽く指さきで叩(たた)き皮膚に刺入。

この方法は、日本独自の技です。多くの鍼灸師は、使い捨てのプラスチック管とステンレス鍼を使用しています。このプラスチック管がポイント。

内径が3mmのプラスチック管に鍼を入れると皮膚には、角を丸く加工したプラスチック管とその中央部に鍼先が触れています。患者さんには、プラスチックの円形押圧の感覚だけが伝わっています。その瞬間、鍼を軽く叩(たた)いて皮膚に刺入すると、脳は痛みを感じない場合が多いのです。

 理由は、触圧を感じる受容器からは、太い神経(高速道路の感じ)を経由して脳まで伝達するシステムがあり、痛覚の受容器からは、細い神経(一般道路の感じ)を経由するシステムがあるため、脳は早く到達する触圧だけを感じる場合が多いのです。

もう少し、具体的にいうと、ほっぺを叩(たたか)れると、思わず手をほっぺに持っていきます。これで痛みの個所を触圧し、太い神経の高速道路経由の感覚を脳に伝え、痛みを和(やわ)らげます。このシステムを、鍼の刺入時に使っているのです。

③日本独自の押手(おしで)技法。

鍼灸師がツボを探す時は、左の人差し指をセンサーにして、手のひら全体を患者さんの皮膚に軽く添(そ)えます。これを押手(おしで)といいます。ツボに鍼を刺すまで柔らかい左手のひらが皮膚に触れているため、それだけで、患者さんは気持ちいいのです。そこへ、ド ンピシャの鍼が入るとカラダはゆるむのです。

最近、日本でやっと「東洋医学って実はすごい」などとテレビ言い始めました。

チョット悲しいです。

これには、鍼灸師である我々にも非があると思います。ですから、もっと普通に当たり前に発信しようと思います。

日本の鍼灸および漢方は、仏教伝来と共に日本に浸透し独自の展開をしています。これらの貴重な研究資料を中国は逆輸入していたのです。

実は、中国の鍼灸の歴史は、1822年清の時代から衰退し、1925年、中華民国では中国医学の禁止令がでました。貴重な資料や研究は日本に数多くあり、私の母校である東京医療専門学校(呉竹学園)を1934~35年に視察した承淡庵(1899 - 1957)は、帰国後すぐに中国鍼灸医学専門学校を設立し、その門下が、1956年から各地に設立された中医学院で教鞭をとったという驚くべき事実があります。つまり現在の中国鍼灸の歴史は新しいのです。

もう少し、日本の鍼灸に興味を持って頂きたいものです。

    

鍼が怖い・・・

鍼がこわい、という70才女性Bさん。

右骨盤の上に頑固なコリがあります。

クスノキの瘤(こぶ)に興味をお持ちなので、瘤の上に足ウラをおいてもらい、膝下には、クッションを置いてユックリしてもらいます。

腹診をしてみると、全体的にコリ。

こんなとき、鍼で対応したいのですが、Bさんには無理です。

冷えた足が気になるので、お灸をする事にしました。

ところが、なかなか温まりません。

鍼もお灸もダメ。

こういう時は、皮膚に軽く触れる療法が効く時があります。

ふくらはぎと、太ももの圧痛点に軽く中指を添えるだけの操法。

これは、17年前、三浦寛先生に弟子入りしていた時の手技です。

Bさん、気持ち良さそうにウトウト。

15分くらい経ったころ、圧痛点に触れると、あまり痛くありません。

お腹の張りが無くなり、右骨盤の上を触ってみると、緩んでいます。

「欲張ったら、良くないので、これくらいにしておきましょう‼️」

鍼灸が苦手な人には、良いようです。

鍼が効いてるとき・・・

鍼で「響き」という現象があります。これを「得気(とっき)」ということもあります。鍼を刺して、しばらく鍼を深く進めていると、患者さんの筋肉が、ピクッと反応する事を言います。

この現象後、からだは緩みます。

患者さんは、電気が走ったような感覚、刺したところから離れたところに響くなどと、おっしゃいます。

「響き」は筋肉が動くので私も分かります。

ところが最近、

 『あっ、これ鍼が効いてるな~~』

というのが、分かるようになりました。先日の患者さんとのやりとりです。

「今、効いてるでしょう~⁉️」

「うん、効いてる。でも、先生何で分かるん?」

「あんね~、眠くなるのよ~~」

「へ~そうなんだ‼️」

そうなんです、眠気が鍼先から指を伝わってカラダに入ってくるような感覚になる時は、決まって効いています。

これを気の流れと言うのでしょうか?よく分かりませんが面白い現象です。