ソマトトープと指ヨガ

山元式新頭鍼療法(YNSA)の基本概念の1つとしてソマトトープがあります。ソマトトープというのは、人が体調を崩した時、治療点が「小さな人型の投影」として、体表に表れる事をいいます。その多くは、頭皮に現れています。元々、受精卵の外胚葉がくぼみ、神経を形成し、それが集合したのが脳。つまり、外胚葉の延長である体表(頭皮を含みます)と脳は、切っても切れない仲。ですから、頭皮は脳の裏返しと考えられます。

受精卵から胎児へと移行する段階で、最終目標の人型にイメージ「人型になりたいという宇宙の意志」のようなものが、働くのだと思います。そこで、どこを切っても同じ顔が出る金太郎アメのように、人型が様々な個所に現れるのだろうと思います。

体調が悪くなくても、ソマトトープ(小さな人型の投影)が分かる個所があります。それが手です。

韓国の柳泰佑(ユウ・テウ)博士は、高麗手指鍼(高麗手指鍼療法)を考案されたのですが、それは、両手の手掌・手背・手指に、全身全ての器官(臓器)と人体を流注する十四経絡(十四気脈と呼ぶ)に345の経穴(気穴と呼ぶ)が縮図化して存在することの発見でした。つまり、手全体を立体的なソマトトープとみなしたのです。

この考えを元に、ヨガの達人・龍村修先生が「龍村式指ヨガ健康法」(日貿出版社)を出版されています。手は、体の投影で「全体即部分・部分即全体」なのです。この立体的ソマトトープは、山元式新頭鍼灸療法(YNSA)を追求する上で、ヒントを与えてくれているように思います。漠然としていて、まだ言葉にはなりませんが・・・・