昨日が仕事納めだったのですが、60才代女性Aさんから連絡があり、急きょ治療開始となりました。Aさんは、3ヶ月前にギックリ腰で来院され良くなったのですが、今回は持病である首の頸椎5~7番当たりにあるヘルニアが関係したのか、首から肩、上腕、前腕と痛みが走りどうしようもないとのことです。
「ヘルニアって、もう治らないんでしょう?」
「いいえ、治ります。白血球で、マクロファジーという大食細胞がヘルニアという異物を見つけると、食べてくれるんですよ。だから、自己治癒力を上げる食べ物を食べていると、いつのまにかなくなる事が多いんです。」
「へ~え、そうなんだ!」
Aさんの表情が少し明るくなりました。そこで、いつものように左右の合谷診。親指と人差し指の間の押圧で、痛い側から治療を始めます。Aさんは、右側の肩、腕が痛いのに、左側が反応するので、左側から始めることになります。膝診では、胸椎、腰椎には反応がなく頸椎だけに反応があります。まず左の頸椎治療点(左頭部に新たに見つけた治療点・・来年、学会で発表する予定)に2本置鍼。次に右の頸椎治療点に5本置鍼。
「これでどうですか?」
「よくなった!でも・・・・痛みが移動して、首の根本だけが痛い。」
そこで、頭頂部にある首の治療点(Kソマトトープ)に1本置鍼。これで、首の痛みがかなり取れました。次に、首診で気になっていた胃と脾臓の治療点を押圧(Aさん曰く、マヒしているようで、何も感じないとの事でした)。胃の診断点を押圧すると、
「大丈夫、気持ちいい」
次に、脾臓の診断点を押圧。
「痛い!そこが元凶だわ!」
「じゃあ、刺しますね。」
「・・・・頭に刺している鍼全部に響く!効いてる。」
「これで、どうですか?」
「・・・・・ここ(前腕)に少し残っているだけ。」
後は、足に見つけた治療点(これは、再来年に学会で発表予定)に押圧し、お灸。結果、来院時の痛みが10とし、全く痛くないのが0とした場合10→2までになりました。痛みが、再発したら、お正月でも治療することを約束して終了となりました。