針の効果は、脳科学によって解明された!
『では、YNSAが治療の道具として使用している、「針」には、一体どのような効果があるのでしょうか。
(中略)
脳科学の分野でも、体を輪切りの状態で撮影するMRIと言う機器で、体に針をさしたとき、脳がどのようになるのかについて、さまざまな研究がされてきました。
この研究の成果として、体に針をさしたとき、脳に大きな変化のでることがわかったのです。
(中略)
脳をカリフラワーにたとえると、その白いモコモコとした部分が大脳です。大脳は脳全体の80%を占めています。
大脳の役割は、考える、感じる、言葉を話す、記憶する、創り出すなど、まさに「人間らしさ」に深く関わる働きをしています。
「小脳」と言うと、小さな「こぶ」のような形をしていて、大脳の後ろ側に左右1つずつぶら下がっています。
小脳の働きは、手足を動かしたり、体のバランスを取ったり、まさに動作や運動と深く関わる働きをしています。
では、3番目の脳幹はどこにあるのかと言うと、カリフラワーのまさに茎の部分です。
カリフラワーを縦に切ってみると、茎は外側だけでなく、中心にもしっかりあることがわかります。
脳幹もまた脳の中心にあり、まさに脳の茎といえます。
実は、体への針の刺激は、この「脳幹」に反応を起こすことがわかっているのです。脳幹は生命を維持する、まさに人間が生きるために重要な働きを行っているところです。
体の機能を整える物質「ホルモン」を分泌する、菌やウィルスなどの外敵から体を守る「免疫」の働きをコントロールする、体温や血圧を一定に保つなど、生きるために重要な働きはみな、脳の茎であるこの「脳幹」が行っているのです。
(中略)
生きるために重要な役割を持つ脳幹はいくつかの部位に分かれていて、茎の上のほうに「視床下部」と呼ばれる部位があります。
脳幹の中でもこの視床下部に、体に針を刺したときの反応が大きく出ることがわかっています。
視床下部は、内臓を働かせる自律神経と言う機関の調節調整を行っています。
(中略)
自律神経は、2つに分かれています。体の働きを活発にする「交感神経」と体を休めたり回復させる「副交感神経」です。
そしてそのどちらか一方が働いている時、もう一方は休んでいます。まるで会社での交代制勤務のようです。人間が健康でいるためには、この2つのバランスがとても重要でそのバランスをコントロールしているのが、脳の茎の上の部分である「視床下部」なのです。
体に針を刺したときの脳のMRI画像には、脳の反応がはっきりと映し出されます。
この反応は、人間が生きていくための重要な働きを持つ「脳幹」、そして脳幹の中でも、内臓を働かせ、自律神経をコントロールする「視床下部」に多く出ているのです。
このことから、針の刺激が人間の生命の維持や健康に大きく働きかけ、重要な働きを役割を果たしていることがわかります。』
このように、針の刺激がMRI画像を通して脳幹、特に視床下部に働きかけていることが、明らかになった事を理解しておいてください・・・・次回は、科学が証明した、針の6つの効果のうち3つを抜粋します。