ブラジルではYNSA の導入で、医療費が11%削減!
『YNSAの世界への普及においては、こんなこともありました。
ある日、ブラジルから私に国際電話がかかってきました。政府の方からの電話で、ブラジルのサンパウロに新しく建てた病院に私の名前をつけると言うのです。「なんで私の名前を?」と一瞬訳がわからなかったのですが、よく話を聞くと、ブラジルにYNSA専門の病院を建設し、その病院にYAMAMOTO CLINIC(ヤマモトクリニック)と私の名前をつけると言う話だったのです。大変光栄な事でしたが、何より私が嬉しかったのは、この病院は治療費を払えない貧しい人たちのために、無料で治療を行う病院にすると言うことでした。
ブラジルは現在、世界で最もYNSAを盛んに行っている国の1つといえます。YNSAの治療を医師が行う場合には、患者さんは保険診療として受診することができます。
ブラジルにYNSAが国の医療として普及し、サンパウロにYAMAMOTO CLINIC(ヤマモトクリニック)が建つまでになったのは、こんな出来事がきっかけでした。
2003年、当時の大統領が大統領選挙に初当選した際、大きな障害に見舞われたのです。
選挙運動で多くの国民と握手をし、また手を振り続けることによって肩に強い痛みが起き、腕が上がらず、どの病院に行っても手術しか回復の方法はないと言われる状況だったのだそうです。
そんな時、2名のブラジル人の医師が、大統領の治療をすることになりました。この2名の医師は、以前私が宮崎で行った国際医学学会に、ブラジルからYNSAを学びに来ていた医師でした。
大統領就任直後に入院や手術となっては業務に支障が出ます。手術をせずに治せる方法がないかと大統領が探す中、このYNSAを学んでいた2名の医師が指名され、またたく間に大統領のその障害を取り除いてしまったのです。
大統領はYNSAの治療効果を高く評価し、ブラジルの国の医療として認めました。そして、このYNSAをブラジルの医療として取り入れると言う大統領の決断が、ブラジルの医療に大きな影響をもたらしました。YNSA の普及によって手術や薬の処方の必要が減り医療費がなんと11%も削減されたそうです。このことから、私はブラジル政府から表彰を受けました。
このような背景から、YNSA専門の病院も建設され、ここでは貧しい人たちのために国が費用を負担し、治療を行ってくれています。
私はこの当時から毎年のようにブラジル政府や医師会から招待され、講演、実技を続けてきました。そしてそれは現在も続いています。』
ブラジルの大統領の英断が素晴らしい❣️