友人から頂いた子規庵のヘチマの種が、やっと花を咲かせました。今年の猛暑は尋常ではなく、コンクリートに囲まれた灼熱の庭は、ヘチマにとって生きづらい所だったと思います。もう9月も半ばになるのに、実もなっていませんが、これから、どのように成長していくのかちょっと楽しみです。
今世紀になってやたら「筋膜」という言葉を耳にするようになってきたのですが、私が筋膜を説明する時、ヘチマたわしを例にあげます。ヘチマたわしの繊維は、筋膜によく似ており細かい立体的なネットになって、ヘチマの形を作っています。筋膜も同様に人体を形作る重要な結合組織なのです。そして、この組織は12の流れで構成されており、その流れがツボの流れ(経絡の流れ)とほぼ一致しています。つまり筋膜とツボとは深い関係があるのです。
また、頭皮の下は筋膜、腱膜などの結合組織で覆(おお)われており、筋膜が頭蓋骨から足底までぶら下がって支えているため、山元式新頭鍼療法(YNSA)の頭皮における置鍼の影響力は大きいように思います。
ヘチマが実り、ヘチマたわしを作って筋膜の説明をしてみたいのです。