置鍼1本

半年前から週2回のペースで来院されている40才代の男性患者Aさん。左肩が上がらなくなって3年。好きなゴルフでは、飛ばし屋だったのに、刻んでボールを運ぶスタイルになっていました。ところが、週2回の来院を根気よく継続すると、徐々に回復し今では、「飛ばし屋復活」となりました。そうなると、練習も楽しくなり、当院に来られる前にゴルフや、練習をされることが多いのです。

今日も、ゴルフで7km歩き体調が良いようです。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、圧痛点がありません。上腕診(肘内側横紋周辺の触診)でも圧痛点がありません。こういう時は、膝ウラと大腿部の触診をするようしています。

勝手に「膝診」と呼んでいます。これでは、左腰椎、左小脳診断点に圧痛がありました。左腰椎診断点の方がより痛みがあるので、後頭部にある左腰椎治療点に1本置鍼。

「これで、膝ウラのここ・・・どうですか?」

「痛くない。」

「そうしたら、ここ(左小脳診断点)はどうですか?」

「痛くないですね。」

どうやら、左腰椎治療点の置鍼が影響して左小脳治療点も圧痛がなくなりました。

その後、首診をすると全て圧痛点なし。

「今日は、この1本だけで終了です。」

Aさんの日々の努力が成果を見せています。これで、冬を乗り切るのがAさんの目標。お付き合いしますよ!