昨日は、雨の中3人の出張治療でした。高齢で動くことが困難な患者さんには、軽自動車(ダイハツミラ)で伺います。しかし、今回は駐車場がないお宅だったので、1件は送迎付きでの治療となりました。ベッドに寝たっきりの場合、私が勝手に行っている膝診と足首診は非常に便利だと感じます。治療点も足に見出しているので、頭の置鍼と併用するといいように思います。

足の治療点は、まだ仮説の状態で実証するまで、時間がかかると思います。正直、たった今治療点の見直しをしています。一からやり直しかも知れません。自分の足を通して感じ、考え、患者さんの声を聞き続ける必要があります。

 

一般の方々は、足ウラにはツボがたくさんあると思っている事でしょう。しかし、実際には3つしかありません。湧泉(腎経の最初のツボ)、失眠(不眠に効くツボ)、裏内庭(食中毒に効くツボ)のみです。ここからは、全くの推測ですが、古代中国で見つかったツボに足ウラが少ないのは、凸凹道を薄ぺらの靴で歩いていたため、常に足ウラの刺激があったので、必要なかったのかも知れません。また、纏足(てんそく)という悪しき風習があったため、足ウラを無視していたのかも知れません。

あるいは、凸凹道を歩いた足のウラは、硬くて鍼が通らなかったのかも知れません。いずれにせよ、足首から下を丁寧に見直す事は、健康につながる大切な事だと思います。毎日、患者さんの足、足指、足ウラを見ていると、健康状態が見事に反映されているように思います。血流が悪くて水虫になったり、浮腫(むく)んでいたり、カサカサに乾燥していたり・・・・

日本人は幸いにも靴を脱ぐ習慣があり、常に足に触れる環境があります。もう一度足元を見つめてみましょう。