「先生、今日はお休みですけど、息子を診てもらえないでしょか?」
日曜日の午前中に電話がありました。
明日、松山から大阪、静岡、東京と遠征旅行に出発するバレー部の中心選手のお母さんからです。練習が終わった午後2時から診察することにしました。
N君は、身長が169cmにもかかわず、320cmの最高打点でアタック出来る能力を持っています。右利きのため、左足で踏み込み右腕でアタックします。どうしても左足に負担がかかるため、左足のふくらはぎに痛みがあります。
早速、左ふくらはぎの皮膚をつまみ、痛みがあるかどうか診ます。
「痛った((((;゚Д゚)))))))」
どこをつまんでも、痛みがあります。ただ炎症はありません。特に、足の小指側に
最大圧痛点があります。
また、前回説明したように「形態的連動」として右腕にも圧痛点があります。やはり、
右腕の小指側に最大圧痛点並んでいます。
そこで、右腕に鍼とお灸をします。ところが、なかなか左ふくらはぎの痛みが取れません。
炎症していないので、左ふくらはぎに直接、置き鍼をすることに決めました。
「N君、どう?」
「まだ、痛いです。」
「・・・・今回は、しつこいな~~」
ふと、気になった左足の指の緊張。
「N君、ここ痛ない?」
「痛った((((;゚Д゚)))))))」
左足の甲の指と指の間(中足骨の間)に、異常な圧痛点があります。足底にも同じようにあります。これらのコリをていねいに指とダイオード鍉鍼で取っていきます。
「N君、どう?」
「あっ、大丈夫です!」
という訳で、左ふくらはぎの痛みがなくなりました。
ただ、理由はよくわかりません。言えることは、「最初の直感を大事にすること」です。
「形態的連動」ばかり気にするあまり、「足の指、変だな~」と思ったことを無視していたようです。
今日も、良い勉強になりました。ありがとうございます。