大沼理論 1

故郷、松山に帰り開業して、6年経ちました。当初は杉本鍊堂先生の筋膜はがしのポイントを刺鍼する技法で治療をしていました。効果はあったのですが、時間がかかり過ぎて苦労していました。そこで出会ったのが山元式新頭鍼療法(YNSA)です。現在もこの治療法をメインで行っていますが、名古屋の大沼四廊先生の大沼理論を知り、難病に対応できるようにしたいと考えています。YNSAで山元敏勝先生が難病を治されておられ、諸先輩も治されておられます。私は残念ながらそこまでの技量、経験がありません。そこで、大沼理論を勉強中なのです。大沼四廊先生の著書「がんの盲点」は、目からウロコです。そのまえがきの一部をご紹介します。

『本書は、毎年30万人以上もなくなっている「がん」について、発病の原因と西洋医学の成果の上がらない治療に矛盾を感じ、がんの盲点についてまとめたものです。調べが進むにつれて西洋医学の盲点は実に多いことがわかりました。中でも白血病に関する盲点は、発病の原理から違っています。この盲点は他のがんにも当てはまっています。一般にがんが発病する原因は、遺伝性と言われてきました。誰もが遺伝性なら諦めてしまいがちですが、遺伝子疾患だけの問題ではなかったのです。実際にがん発病の原因は、単にウィルスや遺伝子障害だけでなく、日ごろの生活の中でストレスを背負い、そのストレスに負けて発病するケース、生まれながら病弱で、薬漬けとなり、自己免疫力が破壊され発病するケース、深夜の過食から食物が腸内で腐敗し発病するケースなど様々です。

具体的に例を挙げながら、白血病の盲点、前立腺がんの盲点、卵巣がんの盲点、乳がんの盲点、消化器がんの盲点、大腸がんの盲点、肝臓がんの盲点、肺がんの盲点についてここにまとめてみました。いずれも、ストレスとの関わりで細胞が局所で壊死することと、壊死した細胞を適時排除できなくなることに起因するものです。局所壊死はストレスとの関わりで発祥します。ストレスは、血液を汚し、骨格を歪めます。その結果自律神経が失調し、呼吸が浅く酸欠になり、体力が急激に減退し、眠りが浅くなり、頻回排尿になり、さらに進行すると靭帯の骨化を誘発します。多くの病がこれらの問題を解決できずに発症してしまうのです。』

ものすごく明解です。ストレスで壊死した細胞が排除出来なかった結果、血液を汚し、骨格を歪め、自律神経が失調し、呼吸が浅く酸欠になり、体力が急激に減退し、眠りが浅くなり、頻回排尿になり、さらに進行すると靭帯の骨化を誘発します。靭帯が骨化すると難病になります。大沼四廊先生の理論では、この難病になるシステムも明解に説明されています。今後も、この大沼理論を次々とご紹介します。