土壌エネルギー

森下敬一先生が、膨大な時間とお金を掛けて長寿の研究をされ、行き着いた結論を以下に述べられています。

『土壌の生命エネルギーなどということは、それまで全く思いもよらなかった。ただひたすら長寿元素を見つけてやろうと、一生懸命に行っては帰り元素分析を繰り返し、やっと判ったことは、元素ではなくエネルギーだということ。土壌のエネルギー、野菜のエネルギー、それを食べた人間がまた土に戻って生命サイクルを回す。だから、人間があちらこちらに移動したらダメになる。生命サイクルが回っているところで、その一部品として人間がそこに誕生する。すべての生命のサイクルが一体となって、大きく循環している中の一分子として人間が存在する場合においてのみ、人間の天寿である150歳というのが与えられるのだ。

現代の科学や医学が、見えるものだけが実在し、見えないものは存在しないという、ひとつの仮設の上に成り立ったところにそもそも誤りがある。特に生命科学においては、見えるものはほんの氷山の一角であって、水面下の見えないものが大部分だということを前提にして研究を進めるべきである。むしろ本質的な問題は、見えない大部分の側にあり、目に見える氷山の一角だけを研究するのでは行き詰まるのは当然であろう。

コンロン山脈の麓に、森下が長寿の調査で4、5回訪問したホータンという町がある。地元の人たちは、コンロンの山の奥に西王母(せいおうぼ)という350歳くらいの婦人が住んでいると固く信じている。彼女は、手のひらに鳥が運んでくれる量の食べ物しか食べないという。この話は、色々な示唆に富む話であって、手のひらに載る程度の食べ物だけで生きているというのは、腸の造血は殆ど営んでいない。その代わり、宇宙エネルギーをとり込んで、それによって血液を造るという経絡造血が完璧に備わり生きているということだろう。

コンロン山脈の大量の雪解け水は、5月頃にタクラマカン砂漠に土石流のように地響きを鳴らしながら、もの凄い勢いで流れ込むという。そのときにホータンも通っていく。その水が、ありとあらゆるものを全部のみ込んで流れて来る様は、初めに流れて来る先頭の状態を頭にイメージして、中国では龍(ドラゴン)という仮想動物を描いたのではないかといわれるほどである。ホータンのコンロン山脈からの水を調べると、生命エネルギーが猛烈に高い。長寿者が住んでいるところは、やはり違っていると感じさせられる[5]。

ユーラシア大陸を見たときに、大陸の中央部は厳しい自然環境に囲まれ、西洋文明があまり入って来ない。西洋文明はユーラシア大陸辺縁の平野部にあり、文明は大陸の周辺から浸食していく。

いわゆる西洋文明は生態系を破壊する一方通行の文明であり、反生命文明といえる。したがって、欧米の文明があるところに「真の意味の長寿(真正長寿)」は存在しない(平均寿命は「疑似長寿」)。それは、ヨーロッパ、アメリカだけでなく、日本も同様である[9]。』

土壌のエネルギー、コンロン山脈からタクラマカン砂漠までの雪溶け水のエネルギーが、龍の如くエネルギーを運び込む。やはり、龍は存在するようです。日本全体が、龍の形をしており私が生まれた河之内が、やはり龍の形をして地元には雨滝(あまたき)という龍神が住むとされる渓谷があります。干ばつで水が無くなった際の最後の砦(とりで)が、この雨滝。重信川(しげのぶがわ)の河口にある松前町から、海水を桶に入れ頭に乗せた「おたたさん」という女性が、この雨滝まで運び、海水を雨滝に投入。すると、怒った龍が天に舞い上がり、雨をもたらすのです。このような伝説のある河之内では、坂本憲俊さんというお百姓さんが、お米の品評会国際部門で2年連続金賞を獲得されました。坂本さんの絶え間ない研究心、努力はもちろんですが、河之内にある土壌がエネルギーを蓄えている事を証明していると思います。

中学生まで、河之内で暮らしそのエネルギーをいただいたことに感謝いたします。