ロクムシ

9月3日にHOP株式会社の皆様が、実家を訪ねてくださいました。幼い頃から、近所の友達と遊びほうけた場所を、見て体感していただくのは、嬉しいものです。案内しながら、走馬灯のように幼い記憶が蘇(よみがえ)ってきました。

今の子供達が味わえなかった、自然との戯れ・・・・ただそれだけでした。お宮とお寺(隣り合わせになっています)で、夕暮れまで遊び続ける毎日。どこにも行く必要がありませんでした。この2カ所とその間を流れる小川が最高の遊び場所。時に、鎮守の杜に駆け上がることもありました。雨に日は、お宮の畳間で相撲を取ることができました。最高の贅沢は、御神木のクスノキ。これは、洞になっており、横に空いた入口から入り、内部をよじ登り木の上まで行くことが出来ました。当時最も流行っていたのは「ロクムシ」。

野球の道具なしバージョンで、ボールは軟式テニスボール(確か10円)でそれをワンバウンドで投げ、手をグーにして打つのです。フライになったボールは手の平
に当てると、打者アウト。またゴロになったボールを取って相手にぶつけるとアウト。6回ホームベースを踏む(1人で6点取る)と、全員(アウトになって試合に参加出来なかった人も)がもう一度打つことが出来る・・・初期化することが出来るので、最後まで残ってチームメートを助けた人が英雄になれるのです。

夕方になり、ボールが見えにくくなっても、遊び続け、親父が、

「ひろむ、ご飯じゃ、帰って来い。」

「うん、分かった・・・・帰るけん。」

と返事をしても遊び続けたのです。しばらくして、再び父親が

「何しよんぞ、早よ帰って来んか・・・皆んなもやめて帰れよ。」

で、泣く泣く遊びをやめる日々でした。全てに感謝です。