粗悪モグサ、その後

今朝、乾燥したヨモギをミキサーに、1度だけかけて「超粗悪モグサ」を作りました(右上の一番黒いモグサ)。そのキッカケは、昨日の患者さんの一言からです。

「紫雲膏の上に置いた上質モグサは、急に熱くなる。それに比べると、粗悪モグサは、途中から熱が伝わって来て徐々に熱くなるので、気持ちいい。」

この一言で、上質モグサを使うことは、やめるようにしました。今まで作った上質モグサは、もう一度ミキサーにいれ、作っている過程で出来たヨモギの細かい粉を加えて撹拌(かくはん)すれば、粗悪モグサに戻ります。細かい粉の量を調整すれば、様々な種類のモグサができるので、逆に重宝。

今朝、出来上がった「超粗悪モグサ」を、早速午前中の患者さんに施灸すると、

「途中から熱が伝わって来て、最後は熱くなる。」

と、滑り出し好調です。そして、何壮もやっていくうちに、患者さんが教えてくれました。

「先生、さっきやったモグサ・・・超粗悪モグサじゃないやつ。あれは、最後までええ熱さじゃった。あれ、やったらどうです?」

「あっそうか?そうしましょう・・・・紫雲膏をたっぷり塗って、粗悪モグサを・・・火をつけて・・・・これで、どうですか?」

「・・・・ええ感じです・・・・・ちょうどええ加減で終わりました。」

だいたいのモグサは、最後にピンセットで取り上げて「超熱く」なるのを避けるのですが、紫雲膏をたっぷり塗った上に乗せた粗悪モグサは、程よい熱で終了することが多くありそうです。これからのモグサ作り、楽しくなります!