ゴボウ

我が家の近くに「コスモス」というドラッグストアが1年ほど前に出来たのですが、あまり人気がありません。ところが、このコスモス以外のコスモスは、大流行りでお客様で溢れています。理由は安いからです。愛飲しているサントリーの酸化防止剤無しの赤ワインは、税込で398円です。他のドラッグストアやスーパーでは、440円くらいします。最近は、安いゴボウを見つけました。今回は、ゴボウに関する石原医学大全をご紹介します。

『ゴボウの※ポリフェノールであるタンニンは発汗や解毒といった「出す」作用が強い。ニキビ、発疹の改善のほか、血液の浄化も進める。セルロースやリグニンなどの食物繊維は、便通を良くするし、腸内の善玉菌を増やす働きがある。これにより、腸内に溜まっているコレステロール、中性脂肪、糖分、発がん性物質などを便と一緒に「出す」ことができる。余剰物や有害物を捨て去ることで、高脂血症、糖尿病、大腸がんなどの予防や改善に役立つ。

江戸時代の食の百科事典ともいうべき。『本朝食鑑』で、ごぼうは男性の強壮剤として紹介されている。科学的に分析すると、含有成分のアルギニンは、男性性器だけでなく、女性の子宮卵巣の働きを良くする作用がある。また、ごぼうには腎臓の機能を向上し、排尿を良くするイヌリンも含まれている。生殖器、腎臓など下半身(根っこ)に収まった臓器の状態を良くするのは、根菜類ならではのパワーだ。』

※ポリフェノールは、ほぼすべての植物が持つ苦味や渋味、色素の成分です。花の色があれほど鮮やかで美しいのも、ポリフェノールの作用です。ポリフェノールには、化学構造の違いによってさまざまな種類があり、有名な『カテキン』や『イソフラボン』、『アントシアニン』などもその一種です。まだ研究中の成分も多いのですが、自然界には8000種類以上存在するといわれています。