下駄と手拭い

「下駄を鳴らして奴が来る、腰に手拭いぶら下げて~」

カマヤツヒロシ氏の名曲・・・タイトルが出てこない!まあいいか・・・

この短いフレイズに二つの日本独自文化が凝縮されています。下駄と手拭いです。

手拭いの程よいサイズは、世界中どこに行っても存在しないと思います。もっとも、世界中を旅行していないので断言はできませんが・・・。元妻はアメリカ人だったので、アメリカ人の視点で物事を考える機会も数多くありました。その彼女が日本タオルをアメリカの友人によくプレゼントしていました。日本タオルは農作業時、「ホオカムリ」で帽子、日除けそして、汗拭きが出来る優れもの。冬にはマフラーの役にもなります。そして、お風呂では背中を洗うことが出来、しっかり絞ればバスタオルにもなれます。こんな便利なモノはそうそう無いと思います。それを、彼女はよく力説していました。

「日本人なら、日本タオル1本で風呂を済ます」ということに誇りを持ちたいものです。

今度は、下駄。下駄は多分、日本にしかないものでしょう。コンクリートの道になる前の日本の道は雨が降れば、水たまりが出来る土の道。石油製品が世界中を席巻する以前は、下駄が雨降りには重宝したことでしょう。まさに木の文化の日本で生まれた必然的な宝物です。この下駄を履いて裏山歩きをしているのですが、山は急斜面なのでいつの間にか右側の下駄の削れが激しくて、平地を歩くと明らかに左右の下駄の高さが違うのに気づきました。しかし、下駄なら靴と違って左右反対に履くことが出来るのです。そのため、今日から、下駄を同じ高さになるまで、反対に履くことにしたのです。何と素晴らしい履き物なのでしょう!

追伸:「我が良き友よ」でした。