ベンチプレス97.5kg



高校生の運動選手が来院。1週間前から突然左足の小指から、くるぶしにかけて痛みがあります。そのため、歩くたびに痛みを感じるそうです。いつものように、膝診を行い脳から脊柱にかけての状態把握をおこない、置鍼をすると、

「すみません、右肩の調子も良くないんです。それもお願いできますか?」

と別の個所に痛みがあることを教えてくれました。そこで、11本の置鍼を頭にすると、ほぼ左足の痛みも右肩の痛みも8割方無くなりました。ここで、右肩の痛みに対して、足に見つけた治療点に鍉鍼という銀の棒で押圧し、指先を当てる操法・・・・すると、右肩の痛みは無くなりました。その後は、パイオネックス(円皮鍼)を貼り肩治療終了。

次に、メインである左足の最終治療。足に見つけた治療点に指先を当てるだけの治療で、歩行しても全く痛みを感じることはなくなり、体重を掛けても、痛みが随分無くなりました。

次に、左足の外側に対応する左手の外側の圧痛点を探りました・・・・すると、最大圧痛点がありました。

「最近、左手を随分使っていない?」

「ベンチプレスで、97.5kg上げています。」

「えええええ、そんなに!皆んなそんなに上げるの?」

「いいえ、自分が一番上げてます。」

「それが原因だわ・・・・特に左手の小指側を使っとるじゃろ・・・そこと、左足の小指側が反応するのよ・・・頑張りすぎ!・・・ちょっと、休んだらええわ。」

と、原因がよく分かったので、しばらくの休養を伝えて、来院予約をして治療を終了しました。多分、次回で治療終了となるでしょう。

なぜ「石原医学」?

なぜ、「石原医学」と名乗られたか?それは、日本一の最高学府・東京大学医学部ご出身のA先生(70才代)が患者さんとしてこられ、次のようなお便りを出されたからです。

『前略

2019年12月に初診でお世話になった「A」です。

その後の経過の報告が遅れましたことをお許しください。コロナ流行の中で、石原先生もご苦労が多いこととお察しいたします。

初心時はご親切にご高診をいただき、お薬もいただき、大感謝でした。先生の患者や医療に向かわれる姿勢に感動し、共感しています。お陰様で、当時ステロイド軟膏も併用していた、ひどい湿疹は軽快しました。

その後、ステロイド軟膏も高コレステロール薬服用も止め、先生のご著書を読みながら、従来の医学的常識にとらわれない「石原式医学」と向き合いつつ、少食と冷えとりを継続して励んでいます。

現在行っていることは、朝は食事抜き、蜂蜜入り生姜紅茶マグ一杯、人参リンゴジュース1杯(200cc)のみ。昼・夜は、普通食。牛乳、卵は控え、できるだけ和食。カレーも食べます。

冷えとりの靴下と腹巻をし、就寝前、半身浴30分程度、汗は出ません。服用している薬はなく、フラクトオリゴ糖を日に10g程度三分けし、食事に混ぜています。運動は毎日六千~一万歩程度歩いています。筋トレは少しずつやっていますが、汗はあまりかきません。

体調は、以前と同様で、仕事や生活は週二~三回、結核研究所、会議や講義、研究、原稿書き、日曜水曜日は協会等、結構忙しくしています。

体温は36.6度程度、血圧は100前後(従来、低血圧)。コレステロール(280→220台に下がった)、尿酸も正常値になりました。

私の年齢で、今後どのようにしていくのがいいか、ご高診の上、「石原医学」の立場からぜひご指導、必要な加療をお願いできれば幸いです。』

私も勉強いたします。

波動石

昨日は、音楽練習後、猪肉カレーパーティーをあじさいの杜鍼灸院で行いました。その時の話題の一つが波動石。東温市のある農家さんが、波動石の粉を畑全体に蒔いたので、元気で美味しい野菜が取れたそうです。また、イノシシがその波動を感じ、怖がって全く入らなくなったそうです。その波動石の粉をカレーにも入れたので、猪肉も柔らかくなりじゃがいもは、形が無くなるほどになりました。

去年から田んぼにも入れ、収穫した玄米から取れた糠(ぬか)でつけたお漬物も美味しくいただきました。世の中には、まだまだ面白いことがいっぱいあるようです。来週も東京から、ベースギターが上手な「あじさいくらぶ」特別名誉会員が来られるので、再びパーティーです。もっともっと面白い話が聞けそうです!

指南書

ついに、待望の1冊が届きました。「石原医学大全」です。私が尊敬している血液学の権威である森下敬一博士の元で、学ばれた石原結實(ゆうみ)博士の50年間の集大成の本(辞典?)です。この本は、私の今後の指南書になります。

写真にある言葉は、下記です。

自然治癒力を最大限に引き出す

体の声・本能に従う食べ方・生き方

体温め 生姜 空腹 人参ジュース・断食 健康法を日本で最初に提唱した

世界的自然医学者による「健康増進」「病気治療」のための画期的指南書

自然医学を極めた50年の集大成

とあります。今後、少しずつご紹介します。

蝕圧

患者さんが、素敵な本を紹介してくださいました。「肉筆の復権」ここでは、正岡子規、河東碧梧桐、中村不折の書を紹介しています。筆の触圧が書の生命であると物語っています。

そこで、今日から治療点の探り方が変わっていきました。指先で軽く触れ、書のようにゆっくりと線を引くようになったのです。これは、非常に繊細な行為で、分かりやすい。

ヒントをいただいた患者さんに感謝です。

ゴジラ

 

久しぶりに、映画鑑賞。今話題になっているゴジラ-0.1。パソコンから入って、予約番号をもらえば、映画館に行き、携帯電話番号を入力して、チケットがもらえます。ところが、よく見ると、モノクロ映像版とあります!

あちゃ!カラー映画と思っていたのに・・・・と、落胆していたのですが、モノクロで良かったと、見終わり思っています。1954年の初期作「ゴジラ」と同年作の「七人の侍」を思わせる最高のゴジラ作品でした。

ニューヨークのブレーカーストリートシネマで毎週火曜日、日本映画をしていた時のことを思い出しました。「七人の侍」が上映された時、隣りの親子連れの父親が、

「なんだ、白黒映画か!」

とガッカリしていたのが、いつの間にか必死で見ていた時の時間が蘇って来ました。モノクロ映像版オススメです。

若いと感覚が鋭い

2km走ると腰痛になり、前屈みすると左腰痛となる女子高校生Aさん。初めての来院です。畳部屋で仰向けになりると右骨盤が1cmほど上がり、右脚が少し短くなっています。右足首を持ち軽く引き、左の踵(かかと)中央部に私の右親指を当て、軽く踏み込んでもらいます。

「鼻から息を吐きながら、カラダの中心腰を使って・・・・背中、肩甲骨、首も使ってカラダ全体で表現してみてください・・・・痛かったらやめますよ・・・・決して無理をしないで・・・・・今度は、息を吸いながら、左の踵を踏み込んでください・・・・・いっぱい吸って・・・・息止めて・・・・はい、吐きます。」

などと、言葉掛けをすると、もう脚の左右差がなくなっています。その後、膝診、首診を行い、7本の置鍼。

「これで、どうですか?腰の痛み?」

「・・・・・痛くないです。」

「じゃあ・・・これでいいか・・・・自律神経を整えて、内臓を整えただけなんだけど、腰が良くなったよね~・・・もう少し足に見つけた治療点に触れてみようか。OKグーグルタイマー30分お願いします。」

と、置鍼30分の間に、足に見つけた治療点へ軽く触れる操法を行います。籐の回転座椅子

に座っているAさんは、しばらくすると、ピクピク指が動き始めます。これを、自発動とか、無意識の動きなどといいます。

それにしても、Aさんのように若い子は、感覚が非常に明確です。特に首診を行うと、痛い、痛くないが非常に明確なのには驚きます・・・・やはり、感覚のセンサーが鋭いからなのでしょう!

もう一度、ハイヒール

前回に続いて、ハイヒールの歴史を少し紹介します。

『なぜハイヒールが糞尿などの汚物を踏まないために活躍したのかというと、中世ヨーロッパの街は汚物まみれだったからです。当時は下水道などがまだ整備されていなかったことから、糞尿を便器に貯めた後、川や排水溝にそのまま捨てていました。時には道路へと汚物を捨てようと、窓から直接こぼす住民もおり、歩行者に糞尿がかかることもあったのです。

また、都市によっては道の真ん中が窪んで溝状になっており、この溝に糞尿などの汚水、生ごみなどを捨てていました。その溝の先は大抵が川であり、この時代のヨーロッパの川の水は濁り、衛生状態は非常に悪い状況でした。川の水が生活用水として利用されることもあったことから、疫病などが蔓延することもあったのです。』

上記のように中世ヨーロッパは非常に不衛生でハイヒールが必需品だったようです。このような歴史のハイヒールを日本人が履く必要はないと思います。いかがでしょうか?

爪先重心って?

爪先だちの利点・・・・

背を高く、脚を長く見せ、頭身の外見的均衡を整える(長期的には逆にスタイルを悪化させる[1])。

低身長の人が立ち話をする際に、会話の相手を仰ぎ見る必要を減少させる。

女性の足取りを強調しファッションを引き立たせる。

欠点

自動車を運転する際、足の指先が自由に動かない為足先の感覚が鈍ってペダルの踏み込み加減がわかりにくくなる。またアキレス腱を常に緊張させている為ペダル操作がギクシャクしやすい。このためハイヒール(他に下駄やサンダルなど)を履いた状態で自動車を運転🚘することは各都道府県の道路交通法施行細則により禁止されている場合がある(道路交通法第71条)。

航空機から緊急脱出スライド(すべり台)で脱出する際、ハイヒールの鋭利な踵が脱出スライドを損傷させる原因となる[2]。このため、緊急脱出の際、乗客は、ハイヒールを脱ぐ必要がある[2]。

健康上の欠点

編集

靴の形状と足先への影響

重心の安定が悪く快適でない。また足首の捻挫を起こしやすくなる。

人間は本来裸足での歩行に向いた骨格になっているため、ハイヒールを履き続けることで姿勢がゆがみ、外反母趾、浮腫、肩こり、重症となれば椎間板ヘルニア・腰痛ともなる。骨格に対して無理な緊張を強い続ける結果、骨や筋肉に負担がかかり骨盤が歪む。骨格が歪むと、冷え、浮腫、腰痛等を発症し、最悪の場合は妊娠機能低下にまで繋がる[1]。

骨や筋肉が歪むため、平たい尻、下腹の膨らみ、O脚といった状態にも繋がり、スタイルを悪化させる[1]。

高さのあるハイヒールを履く事で転倒し易くなり、体重を支える足首への衝撃や事故が増える。

直立、歩行時に安定性が保てないため、足に過度の負担が掛かり痛みが発生する(長時間の場合は殊更である)。その結果、履き続けると骨と腱を傷付け「外反母趾」になる場合もある(下記参照)。

グレーチングの穴に踵が嵌まって転倒する。

踵を高くするデザインにより、着用者の体重が極端に爪先方向へ移動し押されがちである。

靴先のデザインが爪先で絞られていると足指の自由がなく結果指の付け根で歩く事になる。長期間の着用は筋力のバランスと指間の靱帯を弛緩させ、足の骨格を歪ませてしまう。

 

と、ハイヒールに関してあまり文章は出て来ません。ほとんど、悪い事ばかりです。

ところが、このハイヒール文化が日本では、まかり通っているのです。見た目を重視するこのハイヒール。中世のフランスでは、汚物を踏まないための靴として流行っていたとの資料もあります。

この馬鹿げた靴を日本で履いていていいのでしょうか?もう書く気力がなくなったので、ここで終了。

体調が悪いので、来ない?

「今日は、体調が良くないので、こちらに来るのをやめようと思ってたんです。」

と、70才代の女性患者Aさんが、来院早々話してくださいました・・・・これって、鍼灸治療を全く理解していないということの証(あかし)です。しかし、多くの人々はこのように考えておられるのでしょう。鍼治療は、腰痛、肩こり、捻挫などしか効かないと思われているのでしょう。

例えば、私の行なっている山元式新頭鍼療法(YNSA)は、自律神経を整え、内臓を整えてから患部治療を行います。まず、「体調を整える」が最初なのです。つまり、体調が悪いなら是非ともお越しください・・・と、なるのです。

結果、Aさんの体調は良くなりました。今回は、鍼を使わず足へのお灸だけて体調が回復しました。この治療法は、まだYNSA学会では、発表していないので紹介出来ませんが、いずれご紹介したいと思います。