直接灸

 

今までやったことのないお灸をしています。本来のお灸は、半米粒大~米粒大の大きさのモグサに線香の火をつけ、火が皮膚に到達する手前で人差し指と中指を使って、火を消します。そのため、ヤケドにはなりません。ところが、多くの人はてんこ盛りのモグサに火をつけて皮膚を焼ききるイメージを持っておられると思います。しかし、こんなことをしたら、患者さんは逃げてしまいます。

そこで、私はゴマ油、ミツロウをベースとしたヤケドに効く紫雲膏を皮膚にのせ、その上にお灸をする間接灸をしています。これだと心地よい熱のお灸となり、結構人気があります。ところが、そんなお灸をではなく、皮膚を焼ききるお灸をせざるを得なくなったのです。

「すみません、突然で申し訳ないのですが、腰に印をつけたところに、お灸をしてもらえないでしょうか?偉い先生に診てもろて、ここにお灸したら一発で治ると言われたんです。」

「・・・・・いいですよ。ただ、どうしてその偉い先生にはしてもらえないのですか?」

「もうお年で、治療院も閉められたので、やっておられるんのです。」

「・・・・・なるほど、そうしたらやりましょう。」

ということになり着替えていただき、ベッドでうつ伏せにのままお灸をすることとなりました。

一回目のお灸は焼ききるようにはしない間接灸としたにですが、

「偉い先生曰く、焼ききらんといかんそうです。」

ということになり、2回目は米粒大のモグサを、焼ききるお灸を行いました。すると、

「普段歩くには、痛みを感じんのですが、朝起きてから10分が腰が痛いのです。」

と、徐々に良くはなっているようです。3回目はモグサをもっと大きい半小豆大くらいのモグサにして焼ききりました。腰回りの9カ所に45分のお灸です、かなり辛抱されていました。さて、次回はどのような結果になるのやら・・・・見当がつきません。

石積み、小休止

先日、友人からキャベツの苗をいただき、早速出来つつある畑の最も日当たりのいい場所に植えました。

『キャベツは害虫が多く、シンクイムシ、ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどがつきやすいので、見つけ次第捕殺するか、殺虫剤を散布します。防虫ネットをトンネル状にかけると被害を抑えることができます。病気は比較的少ない方ですが、黒腐病、萎黄病、菌核病、根こぶ病が発生します。』

 

とインターネットで出ています。友人も防虫ネットをはることを勧めてくれました。今回は、この防虫ネットに挑戦してみます。そのうち、モンシロチョウがやって来て卵を産みつけるはずです。キャベツ1個作るのに、様々な知識と工夫、労力がかかると思うと、チョット自信を無くしますが、楽しくやります!

畑の石積みはほぼ出来、石垣の隙間にバラスを入れるだけとなりました。ところが、ここまで来て完成させるかどうか、チョット躊躇(ちゅうちょ)しています。と言うのは、造園業をされている石積みのプロの方が、患者さんとして来られる可能性があるからです。もし来られたら、この石積みをチェックしていただきたいのです。一番気になるのが、強度です。台風などの大雨に耐えられるかどうか、やはり心配です。

そのため、しばらく小休止としましょう!

感性豊かな患者さん、続報

 

感受性豊かな30才代女性Cさんの続報です。生理前に調子が悪くなるのに、今回は調子が良かったそうです。ところが、今回は生理が始まった途端、調子が悪くなり、朝中々起き上がることができず、這(は)いつくばって移動。歩くことさえ出来ない状態が続いたそうです。

「前回は、お灸を中心に治療しましたが、今回は何がいいでしょうか?」

「・・・・・・・鍼がいいです。ここ(頭頂部)の50円硬貨の範囲が、指で押しても動かないんです。頭に鍼をして欲しいです。でも前回のように(頭頂部が)熱を持っていることはありません。」

「なるほど・・・ここに来られる患者さんの多くは、右の骨盤が上がって右の骨盤がうっ血して、右脚が短くなっています。これは、腸管膜根(ちょうかんまっこん)という小腸の根元がストレスで縮んで右骨盤が上がってしまうから起こるんです。ですから、まず骨盤を整えてから、鍼治療をしましょうか?」

と、骨盤を調整してから鍼治療を行いました。Cさんに置鍼をすると様々な反応があります。例えば、右脾の治療点(頭頂部)に置鍼すると、

「あれ?ここ(右三角筋後部繊維)の痛みがなくなった!・・・・今朝からずっと痛くて・・・バイク事故に遭ったような鈍痛で、腕が上がらなかったのに、楽に上がる!」

「ええええ~、そうだったの・・・なんでじゃろ?右の脾臓は、経絡の流れからすると足の親指から股関節そして大包(たいほう)という脇の下までじゃけん、右上腕近くまで流れとる。右脚が良うなると右上腕も良うなるし・・・・何か関係あると思う。」

などと、推測するのです。また、Cさんからこんな質問がありました。

「心臓がハーハーしんどくなると、決まって薬指が茶色っぽく変色するんですけど、何でしょう?」

「・・・・・・・・何でかな・・・・よく分からない・・・」

と答えを見つけることができなかったのですが、Cさんが帰られたあと(Cさん、「歩ける!」って喜んで帰られました)ゆっくり考え直しました。

『ええ~と、薬指は三焦(さんしょう)・・・三焦は・・・・そうじゃ、心包(しんぽう)と陰陽関係・・・・・つまり、心臓と関係がある!』

と、気づいたのです。次回Cさんに説明します。

追伸:頭頂部の動かなかった皮膚も動き出しました。

感性の鋭い患者さん

 

感覚の鋭い患者さんから学ぶことばかりです。今回の患者さんは、1日中眠くてどうしよもない状態が続いている30才代の女性患者Cさんです。昨日は、バスから降りていつの間にか道に倒れ込み寝てしまうほどでした。そのため、来院。特に生理1週間前から、ひどい眠気に襲われるそうです。Cさんは、カラダの状態を言語化することに優れているので、リアルに伝わってきます。

「(今まで眠っていたのに)起きて来た!」

Cさんの脳幹治療点(オデコの生え際中央部)に置鍼したときの一言です。脳幹は、自律神経に携(たずさ)わっている非常に重要ところ。Cさんは、眠気から覚めてきたことをいち早く感知され、目の輝きが全く違ってきました。そこで、内臓の状態を診断する首診をして、見つけた足の治療点にお灸をすることにしました。左腎、左膀胱、左子宮の治療点にお灸をすると、

「左の子宮が動いている感じがある!」

「・・・・今度は、左右の子宮が動き始めた・・・・内臓を守るために、伏せていたのが起き上がるようになってきた・・・・血色(足の)がよくなってきた。」

今度は、右足の治療点にお灸。

「内臓が暖かくなってきたので、勝手に背筋が伸びてきた・・・・首が上がる・・・・重力に勝てた!・・・・いつも足が冷えるので、靴下をはくと、逆に汗で冷えてくるので、はだしでいるんです・・・でも、手足が温くなってきた。」

と、カラダの変化を伝えていただきました。カラダが冷え気味のCさんには、足のお灸は効果的だったようです。Cさんには、しばらく続けて来院するようにお伝えしました。Cさん、良くなりますよ!

石垣、再挑戦!

「段取りが、全然ダメ・・・考えてみとうみや、こんな石垣があったら邪魔じゃろう・・・トラックが入らん・・・そこの石垣、取ってや・・・」

と言われ石垣を取り、3トントラックから真砂土をたっぷり入れ、再び石垣を作り変えることになりました。もうこれで5回目の修正となります。やればやるほど修正の必要性が分かってくるので、これは神様のおかげだと考えています。

積み上げた石垣の真砂土をスコップで取り移動させ、ホースから水を勢いよくかけると、アッという間に泥水が石垣から流れてきます。これをみた瞬間、石と石の間に入れるバラス(砕石砂利)の重要性をまざまざと感じました。

そこで、近くのホームセンターに行き、18キロのバラスを10袋購入。これをしっかり石の隙間につめ込むことにしました。晴天の今日は泥状になった真砂土をすっかり乾かしてくれると思います。明日からボチボチ、石垣に再挑戦です。

痛みの大経験者

大病や大ケガをしたことがない私にとって、痛みを実感する機会が患者さんに比べると、どうしても、少なくなります。そこで、60才代の男性患者Aさんの実体験を伺うことができました。

「先生、首から上の痛みちゅうもんは、ものすごいんよ。ここに通う以前は、雨の降る30分前に三叉神経痛が・・・・カミソリで切られるような痛みで・・・・雨が降りだすと、おさまるんじゃけど。雨の降る30分前が一番気圧が下がるんじゃろね。今は、痛みじゃのうて眠気が来るだけじゃけん、しれとらい。」

「それと、気温が36~37℃になると、やっぱり左半分の頭痛がくるんよ。群発頭痛は、また違うてうっとうしい感じなんよ。これは、酸素を吸うと治っていく。」

Aさんの場合、40~50才代にかけて5回の手術を行い、仙骨にボルト8本とチタン合金も入っているため、元々繊細なカラダがより繊細になったのだろうと推測します。この痛みに対する経験者からもっと色々学んでいきたいと思います。

真砂土が来た!

駐車場に畑を作るため、石垣作りをして3トンダンプトラックの土入れを待っていたのです。思いのほか大きな畑になりそうなので、しっかり石垣を作ったのですが・・・・

「段取りが、全然ダメ・・・考えてみとうみや、こんな石垣があったら邪魔じゃろう・・・トラックが入らん・・・そこの石垣、取ってや・・・」

3トンダンプトラックの構造や動きを全く理解していない私は、全体の流れが分かっていないのです。結局、大量の土を畑になる所と、駐車場の境界線あたりに置くことになりました。

これで、石垣の作り治しとなりました。こんなことの連続で畑の石垣作りをしています。

今日入れた土というのは、花崗岩が細かくなってた真砂土(まさど)で、日本でも有数な良質真砂土なのです。この真砂土を畑に入れ土台をつくり、腐葉土を入れ畑にするのです。

それにしても、私の愚行を単刀直入に指摘してくれる友に感謝、感謝、感謝!

花粉症が治ると・・

「先生、お陰様で花粉症が治って、鼻が良くなってきたんですね・・・すると、匂いに敏感になるんです。チョット厳しいことを言うようですけど、先生の服から陰干しの匂いがするんですよ。」

70才代の男性患者Aさんから、単刀直入のご意見がありました。これには、思い当たることがあり、納得したのです。南向きの明るい部屋で大根葉などの乾燥をしているのですが、その部屋に湿気のある洗濯物を干すと乾燥していた大根葉などが、しんなりと息を吹き返しツボミから花を咲かす勢いだったため、洗濯物を北側の部屋に移したという経緯があったのです。

「ああああ・・・分かった、思い当たることがあります・・・・ありがとうございます・・・洗濯物を干す場所を変えます!」

感性豊かで、素直な意見を言ってくださるAさんに感謝です。治療後、早速「部屋替え」作業に取りくみ、南向きの部屋を洗濯物干し部屋に、南向き部屋にあった大根葉などの乾物を東側のガラス窓で仕切られたベランダに移動しました。これで、スッキリ!

Aさん、本当にありがとうございます!

松山城で同窓会

昨日、葉桜になった松山城で、高校の同窓会がありました。14名(男性11名、女性3名)で楽しくワイワイ。駐車場に石垣を作っている途中なので、城山の石垣が気になります。見事な曲線をえがいた石垣の土台がやっぱり大切なことが分かりました。しっかり石が上を向くように積み上げていました。駐車場の石垣も、常にそれを意識していたので、納得です。

当日は、良い天気で17:30からの開催。徐々に夕暮れになって行き、夜景も美しくなり、「松山愛」に浸りました。そして、持つべきものは友とつくづく思ったのです。

5000円で飲み放題、食べ放題、しゃべり放題!高校時代「高嶺の花」でしゃべることもできなかった女性とも、楽しくおしゃべりができました。とにかく、高校時代劣等生の私、授業中の居眠りだけが得意の目立たない生徒が、皆んなとワイワイ。本当に良い時間でした。2次会にも参加し大盛り上がりの1日・・・・次回も参加するぞ!

松山は夏ブリ

釣り好きの患者さんから、色々教わりました。その患者さんは、ハマチ釣りが大好きなのだそうです。ハマチが大きくなるとブリです。釣った大きなブリの写真を見せていただきました。これは、相当な手ごたえがあったでしょう・・・1m近くあったように思いました。10~15分格闘して釣ったそうです。

「寒ブリっていうでしょう・・・松山では、寒ブリは美味しくないんです。あれは、日本海の寒ブリのことです。何を食べたかで美味しさがきまるんです。松山では寒ブリはエサがよくないので、痩せていて美味しくないんです。松山は夏のブリが美味しいんです。エサが、イカや昔はイカナゴ・・・今は、いないんですよね・・・・太刀魚。それらを食べているブリが美味しいんです。」

と、教えていただきました。

「太刀魚・・・・・・いつからいなくなったかな・・・2015年から取ってないから8年・・・昔は、ど素人でも50匹は釣れる場所があったんですよ・・・それをハサミで切って、程よい大きさにして、知り合いに差し上げると、喜ばれるんです。焼いても、揚げても美味しいですから。」

確かに、私が幼い頃は太刀魚は夕食の定番でした・・・山奥の実家で美味しい太刀魚が食べられたのです。太刀魚・・・いつか、釣りに行こう!