感性豊かな患者さん、続報

 

感受性豊かな30才代女性Cさんの続報です。生理前に調子が悪くなるのに、今回は調子が良かったそうです。ところが、今回は生理が始まった途端、調子が悪くなり、朝中々起き上がることができず、這(は)いつくばって移動。歩くことさえ出来ない状態が続いたそうです。

「前回は、お灸を中心に治療しましたが、今回は何がいいでしょうか?」

「・・・・・・・鍼がいいです。ここ(頭頂部)の50円硬貨の範囲が、指で押しても動かないんです。頭に鍼をして欲しいです。でも前回のように(頭頂部が)熱を持っていることはありません。」

「なるほど・・・ここに来られる患者さんの多くは、右の骨盤が上がって右の骨盤がうっ血して、右脚が短くなっています。これは、腸管膜根(ちょうかんまっこん)という小腸の根元がストレスで縮んで右骨盤が上がってしまうから起こるんです。ですから、まず骨盤を整えてから、鍼治療をしましょうか?」

と、骨盤を調整してから鍼治療を行いました。Cさんに置鍼をすると様々な反応があります。例えば、右脾の治療点(頭頂部)に置鍼すると、

「あれ?ここ(右三角筋後部繊維)の痛みがなくなった!・・・・今朝からずっと痛くて・・・バイク事故に遭ったような鈍痛で、腕が上がらなかったのに、楽に上がる!」

「ええええ~、そうだったの・・・なんでじゃろ?右の脾臓は、経絡の流れからすると足の親指から股関節そして大包(たいほう)という脇の下までじゃけん、右上腕近くまで流れとる。右脚が良うなると右上腕も良うなるし・・・・何か関係あると思う。」

などと、推測するのです。また、Cさんからこんな質問がありました。

「心臓がハーハーしんどくなると、決まって薬指が茶色っぽく変色するんですけど、何でしょう?」

「・・・・・・・・何でかな・・・・よく分からない・・・」

と答えを見つけることができなかったのですが、Cさんが帰られたあと(Cさん、「歩ける!」って喜んで帰られました)ゆっくり考え直しました。

『ええ~と、薬指は三焦(さんしょう)・・・三焦は・・・・そうじゃ、心包(しんぽう)と陰陽関係・・・・・つまり、心臓と関係がある!』

と、気づいたのです。次回Cさんに説明します。

追伸:頭頂部の動かなかった皮膚も動き出しました。