風邪5日目

 

風邪5日目

昨日、カリンを焼酎につけて冷暗所に置きました。1年以上漬けてノド薬になるようです。長年風邪をひいていなかったという、自信が崩れ落ちたので、しっかりノド薬を作ることに励みます。最も、漬けてからは置いておくだけなので、楽ちんです。私の周辺でも風邪気味の方が多いようです。今日はお蕎麦とネギタップリの味噌汁で済まします。とにかく、睡眠を多く取ることです。

夜の患者さんがお二人19:30から来られますが、治療後は直ぐに寝ます。

風邪3日目

 

風邪3日目、8割方回復しました。とにかく、食べないことの大切さを実感します。極力内臓を休ませて、血液をきれいにすることです。午後、緑茶に酵素をたっぷり入れ飲んだのが美味しく、効いた気がします。夕食は黒豆入りの味噌入り玄米粥(げんまいがゆ)とぬか床たっぷりのカブの漬物で、元気になりました。

これが本当のお薬です。

風邪2日目

風邪ひき2日目、野口晴哉先生(野口整体の創始者)のような達人は、1日で風邪を退治するそうですが・・・・私のような凡人には無理でした。そこで、森下敬一先生の名著「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」の風邪を治すの一節を再び引用します。

1)身体を温めるため、くず湯(本くず粉で作ったもの)を摂る

2)整腸のためクコ、カンゾウ、ヨモギの薬草茶を飲む

3)咳止めのために、黒豆、ヨモギを煎じて飲む

4)水分排出と粘膜強化のため、焼き味噌と刻みネギに熱湯を注いで飲む

5)呼吸器系等強化のため、レンコンのすりおろし汁を飲む

今回は、上記のうち1)、4)、5)にトライしました。1)のくず湯にはテンサイ糖ときな粉を入れて飲みやすくしました。美味しかったので、また作って飲んでみようと思います。4)の焼き味噌ですが、刻みネギを入れて飲むと、普通の味噌汁でした・・・・なぜ焼くのか?がよく分かりませんでした。5)レンコンを中途半端にすりおろしたため、量が少なく、食べてしまいました・・・再度挑戦する必要がありそうです。黒豆に関しては、玄米と一緒に炊いているので夕食でしっかり食べようと思います。

薬など一切使わないで、自然の食材だけで風邪を治すことが最も質の高い治療法です。

そこで、40年ほど前、ニューヨークにいる時のことを思い出しました。ある女性が風邪をひいた時、「私はレンコンを食べたのよ!」と得意げ言っていました。当時は、「それがどうしたの?日本にはレンコンなんてどこで買えるよ。」と心の中でつぶやいたものでした。

当時のニューヨークは桜沢如一氏のマクロヴィオテックの思想が流行っていたので、インテリの間では、薬に頼らない治療がすでに浸透していたのだと思います。当時の私には見抜けていなかったようです。今になってやっと分かり始めました。40年ほど前の女性に、これから追いつけです!

風邪

17年ぶりに風邪をひきました。大した風邪ではありませんが、皮膚が繊細になり少しダルさを感じます。とにかく、こういう時は、断食と睡眠です。毒素を出すために汗と便が大切。普段の食事は玄米か蕎麦を中心で、ぬか漬けを食べているのですが、知人の差し入れ弁当で、久しぶりに白米と肉を食べたものですから、昨日は便秘。

夜はしっかり布団で汗を出し、朝は快便。これで、もう一日断食すると風邪は治ると思います。森下敬一先生の名著「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」では、

自然医食療法では、原因は風邪をひいた人の体質そのものにあるとしています。ウィルスは、体の外から入り込んだのではなくて、腸内で自家生産されるのです。ですから、体質面の問題を治さない限り根本的な治療になりません。

健康な人間の腸内は、有益な菌や有害な菌も含めて存在し、微生物のバランスが保たれています。しかし、そのバランスが崩れて腸内環境が悪化するとウィルスの増殖が盛んになり、血液中に入っていくのです。

血流に乗ったウィルスは、喉の粘膜など弱っているところに炎症を起こします。私たちはその症状のことを風邪と呼んでいるのです。体質を正常に戻すには、腸内細菌を正常化することです。動物性タンパク質食品や三白食品を止め玄米菜食に切り替え、特に酵素を十分に補給して腸内乳酸菌の増殖を図ります。

具体的には次のような手当てが即効性を発揮します。

1)胃腸を休めるため、1ないし2日絶食し以下のようなことを実践する

2)体を温めるため葛湯を取る

3)自律神経のリズムを整えるため十分な睡眠を取る

etc.

アメジスト?


先日、ある患者さんから助言をいただきました。

「先生、せっかくええベッドがあるんじゃけん、あれで治療前にカラダを温めたら、より効果があるんじゃなかろうか?」

「・・・・そうじゃね~、あのマット(ベッドの上に敷いたアメジストという紫水晶のマットで、電磁波完全カットの温度調整可能)は、値打ちあるし・・・・もったいないなあ・・」

「ほうじゃろ・・・大体、患者さんはこのベッドがあることすら知らんのじゃけん・・・先生、何も言っとらんのじゃろ?」

「そうじゃね~、言うとらん。」

確かに宝の持ち腐れでした。どうも、私は一つの治療法にこだわり始めると、それだけに集中しやすい性格のようで、いわゆる、「単純バカ」です。すっかり、上下に電動で動く素晴らしいベッドを忘れていました。そして患者さんの立場になりきることが、出来ない自分を恥ずかしく思うのです。

そこで、今日から施術前の10分間、45℃のベッドで横になり、小マットをお腹か脚に置いてゆっくりしてもらうことにしました。これで、効果があり、しかも他の治療院と差別化できれば集客力がアップする可能性があります。

そこで、今日から早速始めることにしました。皆さん一律に気持ちが良いとおっしゃいます。しばらく続け様子を見ようと思います。

仙骨考

筋肉には起始(きし=始まるところ)と停止(ていし=止まるところ)があります。そして、筋肉の働きは起始部に向かって停止部の筋肉が縮まることをいいます。そこで、仙骨を起始部としている筋肉を上げてみましょう。

1)脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)

2)広背筋

3)大臀筋

4)梨状筋

上記の1)2)3)筋肉は、大きく、長い脊柱を支える大切な筋肉です。4)の梨状筋は、仙骨の前面が起始部となり、大腿骨の大転子と呼ばれる出っぱりに停止します。つまり、お尻から太ももの大切な繋ぎ役となっています。

このように、仙骨を停止部として多くの筋肉が集合していることが、分かります。ということは、この仙骨がカラダの中心部であると考えてもいいようです。しかも、仙骨は仙椎5個が16~18才になる頃から癒合し始め、34才ころに仙骨という1つの骨になるのです。こんなに時間をかけて骨になるということは、大切なところということが言えると思います。仙椎5個の時は、靭帯でしっかりと固定され大切に守られていたのです。

骨は破骨細胞により骨を溶かし、破骨細胞で新たな骨を作り出しています。このように骨は生きています。もっとも遅く完成した仙骨を大切にしましょう!

仙椎・仙骨

最近、仙骨に関心を持つようになりました。理由は3つあります。

1)大野朝行先生(魂合気道の創始者で、カタカムナ研究者)の仙骨呼吸の凄さを体験したためです。

具体的には、YouTube でご確認ください。

2)大沼四廊先生が指摘された腸管膜根(ちょうかんまくこん)という部位は、小腸の根元となり左第一腰椎から右仙腸骨底に位置しています。ストレスのあるカラダは、必ず右仙骨底が縮み上がり、右脚が左脚より短くなっています。これが原因で、様々な疾患が生じることが多いのです。

3)仙骨を解剖学的視点でとらえた時、脊柱起立筋という多層で長い筋肉群の起始(始まる個所)であること。また、筋肉の下には、多数の靭帯が仙骨上に並んでおり、これほど靭帯が多い個所はありません。

そこで、Wikipediaから仙骨の説明をご紹介します。

『仙骨(せんこつ、英: Sacrum)とは、脊椎の下部に位置する大きな三角形の骨で、骨盤の上方後部であり、くさびのように寛骨に差し込まれている。その上部は腰椎の最下部と結合しており、下部は尾骨と結合している。

仙骨となる仙椎骨は、胚発生でははじめの1か月の終わりころに上位の脊椎が先に形成し、その後に形成していく。誕生時の5つの仙椎は、16--18歳ごろから徐々に癒合をはじめ、およそ34歳くらいまでに1つの仙骨として完全に癒合する。』

興味あるのは、「誕生時の5つの仙椎は、16--18歳ごろから徐々に癒合をはじめ、およそ34歳くらいまでに1つの仙骨として完全に癒合する。」というところです。高校生頃から5つの仙椎が徐々に癒合を始め34歳で仙骨になるなんて、全く知りませでした。ということは、ワールドカップで活躍している三笘薫選手、田中碧選手はまだ、仙骨が完成していないことになります。そこで、靭帯が仙椎をしっかり結び付けて腰を安定させているのでしょう・・・今後、もう少し仙椎・仙骨を考えてみようと思います。

お灸と、てい鍼が効く

50才代の女性患者Cさん、左股関節が痛くなり40分間以上歩くことが出来ません。医師からは、手術を勧められています。そんなCさんが、1回の治療で良くなり、Cさんの家族知人から驚きの声があったそうです。今回で3回目の治療ですが、確かに良くなっておられます。しかも、あまり置鍼数(1回目4本)が多くないのです・・・・一体何があったのでしょう?

私自身、よく分かっていないのでもう少し客観的に考えてみたいと思います。まず驚いたことは、以前は中途覚醒してトイレに行くのが当たり前だったのに、それがなくなったことです。確かに足に見つけた膀胱治療点に左右合計3壮お灸をしています。また、左股関節痛狙いで、足に見つけた治療点に合計6壮お灸をしています。2回目の治療でも、膀胱と腎臓の治療点に1壮ずつお灸をしています。

客観的に、このお灸と、治療点を探す時のてい鍼(銀棒)押圧の痛みが効果的だったと考えられます。押圧の痛みにより、脳が危機感を感じ、βエンドルフィン(神経伝達物質)という脳内モルフィネを出すため診断点の痛みが薄れるのです。3回目の治療でCさんは、次のようにおっしゃっています。

「先生、その日の夕方ころから、股関節が痛くなっても翌朝起きると、治っているんですよ。」

これは、中途覚醒しないで熟睡出来ているからでしょう。その後、置鍼数は2回目、2本。3回目、3本と置鍼の数が少なくなっています。確実に良くなっています。和式トイレに行けなかったCさんが、今では行けるようになったのですから・・・・今後とも、Cさんの変化の様子をお伝えしようと思います。

カリン

「先生、昨日差し上げたカリンですけど、あれは薬用だそうです。妹が焼酎に漬ける方法を知っているので、またお教えしますね。」

80才代の女性患者Aさんからの電話です。立派なカリンを戴いたので、改めてカリンについて調べてみました。

『カリンは中国が原産地。バラ科カリン属の果実で、古くから薬用として用いられていたようです。カリンの花言葉は、春に淡いピンク色の美しい花を豊かに咲かせるところから「豊麗」と言われています。

日本では香川県をはじめ山形県、愛媛県、山梨県、長野県など全国各地で栽培されていますが、寒さに強く、暑さに弱い植物です。庭園樹としても人気があります。

カリンにはさまざまな栄養素が含まれていますが、代表的なものは、「アミグダリン」「カリンポリフェノール」「ビタミンC」「カリウム」「食物繊維」などがあります。

アミグダリン

カリンには、せき止めに良いとされるアミグダリンという成分が含まれていますが、効果に関する十分な根拠はありません。むしろアミグダリンは体内で腸内細菌により分解されると、青酸中毒をおこす危険性があるので、注意が必要です。とはいえアミグダリンは、加熱・アルコール漬け・加糖加工の過程で毒性は分解され、アミグダリンの残存する量は僅かで、健康に悪影響がない量だそうです。普通に作れば何の問題もありません。アミグダリンは種子に多く含まれるので、加工しても種子を食べないよう注意する必要があります(不安な方は、種を入れずに加工しましょう)。

カリンポリフェノール

カリンにはタンニンをはじめとしたポリフェノールが含まれています。カリンポリフェノールには抗酸化作用があり、細菌やウイルスによるのどの炎症を鎮めてくれる働きがあると言われています。

ビタミンC

カリンに含まれるビタミンCは、コラーゲンの合成を高めて美肌を保つ効果があると言われています。また、シミ・そばかすを予防する働きも期待できます。

食物繊維

カリンは食物繊維が豊富で、特に不溶性の食物繊維が多いです。不溶性食物繊維は、腸内の有害な物質を吸着し、体外への排出を助ける働きがあります。

カリウム

カリウムは、人体に欠かせないミネラルの一つです。

ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きがあり、高血圧の予防になると言われています。更に腎臓にたまりやすい老廃物の排せつを促す働きも期待できます。』

実家の神社境内にカリンの木があり、沢山の実がなるので、お参りに来られた方々へ、去年は差し上げていたようでした。今年はどうなのでしょう?標高250mの実家は、カリンの木には程よい寒さなので、沢山の実がなるのでしょう。Aさんに教えてもらう方法で、カリンの焼酎漬けを作ってみます。

どうもない

 

90才代の男性患者Aさん、9ヶ月前は両脚が硬直して痛く50m位しか歩けませんでしたが、週1回の治療を続け、最近は週2回に増やしています。そのせいで、今は膝の痛みはありません。しかし、左右の感覚の違いはあるそうです・・・ただし、この感覚は膝が痛くなる前からもあったそうです。

合谷診:左(左の膝診を行います)

膝診:左頸椎#1~4(1)、左胸椎#6~12(1)、左脳幹(0)、左大脳(1)

首診:左大腸(0)、左三焦(2回押圧、1回お灸)、左脾(0)

:右三焦(1回押圧) 

(  )内は置鍼数

膝診で圧痛を感じたところの治療点(頭)に3本置鍼し、頭から脊柱までの中枢神経を整えることで、自律神経を整えます。次に足に見つけた治療点に、てい鍼という銀棒で押圧します。この押圧は、非常に痛いものです。私の推測では、この痛みで脳は危機感を感じ、βエンドルフィンを出すのだと思います。この神経伝達物質は、脳内モルヒネとも呼ばれ患部まで運ばれ、痛みをとるのです。治療点に、お灸をしてもう少し整える感じで治療をしています。Aさんは、てい鍼による押圧が苦手だそうですが、危機感を脳が感じることの大切さを説明して、押圧の一瞬で首の圧痛がなくなるのを体感してもらっています。

「本当じゃ、どうもない・・・・だまされたようじゃなあ・・もう、左右の感覚が、同じになっとる・・・不思議なもんじゃ。」

90才以上になられても、1時間ごとの軽い体操や、ゴムバンドの足巻き(血流を良くするため)を欠かさずやっておられるので、四股のようなポーズが取れるようになったと喜んでおられます。素晴らしい生き方をされておられます。