二人の偉人

 

山元式新頭鍼療法(YNSA)と、「石原医学大全」の素晴らしさを一人の60才代男性患者Aさんの治療で感じることが出来ました。

「私は、不整脈で何回か脈打った後、脈が飛ぶんです・・・・・今は、2~3回打ったあと、1回飛んでます。」

突然のAさん発言に、ちょっと対応できないままでいたのですが、

「そしたら、ちょっと首診をしますね・・・・・ここ、あるいはここ、痛くないですか?」

首にある心(心臓)、心包(心臓の周辺)の診断点を押圧。

「痛いです!」

やはり、心臓の状態が首に現れていました。そこで側頭部にある心、心包の治療点に一本ずつ置鍼。

 

「これで、脈はどうなっていますか?」

「・・・・・・うん?ああ~・・・長くなってます1234567、うん、確かに・・・・今、咳(せき)したでしょう!あの時が脈の止まった時なんです。」

長年不整脈と付き合っているAさん、ご自身のカラダを熟知し、しっかり分析されています。またYNSAの的確で速攻性のある治療法に改めて感心し、この治療法を選択したことを嬉しく思ったのです。そして、咳(せき)と不整脈に関しては、「石原医学大全」に次のように記述されています。

『頻脈・不整脈

体を冷やす水分を、くしゃみ、鼻水などのアレルギー、寝汗、下痢などで十分に排泄できない時に、体温を上げて代謝をよくして、水分を消費しようとする。1℃の体温上昇には、脈を8~10回/分増やす必要がある(頻脈)。頻脈になると脈が乱れることもあろう(不整脈)。』

上記は、体に必要な「水」が毒になる時 という水毒を説明した一節ですが、不整脈は、体を冷やす水分を、くしゃみ、鼻水などのアレルギー、寝汗、下痢などで十分に排泄できなかった結果の産物と述べておられます。つまり、咳(せき)も不整脈も水毒を排出しようとするカラダの自然な活動であり、Aさんのカラダがそれを証明してくれました。改めてお二人の偉大さを知ったのです。