友人から頂いた野口晴哉(野口整体創始者)先生の文章を読んでいると、天才とはこういう人物をいうのだと、つくづく感じます。1日に何百人もの患者さんを診ておられます。1日平均4人の患者さんを診ている私など、全く話になりません。そもそも、比較すること自体が失礼です。
野口晴哉先生は、患者さんという生命体に真摯に向き合い、集中することの大切さを説いておられます。また「勘」の大切さもおっしゃっておられます。我々人間も動物です。動物のもつ「勘」は、生きていく上で大切にしていかなければなりません。私は、勝手に足や頭に治療点を見つけていますが、このとき「勘」が働いています。
先日腰痛で来られた60才代の男性患者Aさんには、足に見つけた腰痛治療点に、鍼を一撃。一滴の血がモッコ🩸っとでると、
「どうですか・・・腰?」
「・・・・・痛くない!」
とニッコリ笑顔のAさんでした。普段、足に鍼を刺すことをしないのですが、この日は、「勘」が一撃を呼んだのです。