月に2~3回のペースで来院される50才代男性患者Aさん。今回は、左前腕から指にかけて痺(しび)れがあるそうです。最近、この痺れは出ていなかったのですが、久々に感じられるそうです。痺れに関して、コピペが下記です。
『私たちの体には感覚を感じるセンサーが膨大な数存在します。(中略)このセンサーで感じた感覚は手や足から末梢神経を通じて脊髄を通り脳に到達して熱いとか痛い、あるいは何かが触っているという感覚を認識することになります。この経路のどこかに障害が起きるとしびれが現れます。センサーそのものが壊れてしびれが起こることもありますが、その場合は皮膚の表面で問題が起こっていることが多いので原因を取りのぞけば比較的容易に改善します。(中略)しびれの原因で最も多いのはセンサーから脊髄に到達するまでの末梢神経の部位での障害です。末梢神経は電線にたとえられますが、軸索と呼ばれる芯の部分(電線のコードが通っている部分)とそれを周囲から包み込む髄鞘(ビニールのカバーにあたる部分)から成り立っています。この芯の部分が壊れることもあれば、カバーしている部分がはがれて、うまく伝わらなくなることもあります。(中略)「しびれ」はつながってはいるけれどうまくつながっていない状態で、そのために本来でない感覚を脳が異常な感覚「しびれ」と認識していると考えるとわかりやすいかと思います。』
とあります。Aさんは繋がっている神経が何らかの原因でうまく繋がらなくなり左前腕から指先まで痺れが出たのでしょう。
いつものように、合谷診(左右の親指と人差し指の間を押圧し、左右どちらが痛いかを診断)。Aさんは左に痛みがあるので、左の膝診を行い、その後首診。結果、8本を頭に置鍼し、前腕の痺れが薄れてきました。次にオデコのC点、頭頂部のI.J.Kのソマトトープ、後頭部のマスターキーの合計5本を置鍼。
「これで、どうですか?」
「いいですね~・・・・指先に少し痺れが残っているだけです。」
「山元先生は、ホントに天才ですね・・・・よくもまあ、この治療点を見つけたもんです。ホントに凄いことです!」
と改めて山元先生の偉大さを実感したのです。