葉っぱの形
中学2年の女子患者Aさん。運動会の練習と水泳の練習で、右太ももが張り、平泳ぎのキックをすると痛くて仕方がありません。練習が終わって、午後9時過ぎにお母さんと一緒に来院。
「どこが、痛いの?」
「ここが、こんな感じで痛いんです。」
と、Aさん、右のふとももの付け根から、膝にかけて大きな葉っぱの形の絵を描いてくれました。
「そしたら、ちょっと右腕を見せてください・・・」
Aさんの右上肢を右下肢として診ます。そうすると、Aさんの太ももに描いた葉っぱの形が、右上腕に見えてきます。この右上腕の血色が悪そうなところを軽く押すと、
「痛い!」
「やっぱり痛い?ここらへんの痛みを取ると、太ももがよくなるのよ。」
早速、寸6の3番鍼(長さ50mm直径0.2mmの鍼)で、治療開始。
Aさんに痛い個所を聞きながら、上腕に鍼を刺し、抜いていきます。
「どうすると痛いの?」
「平泳ぎのキックです。」
「じゃあ、やってみて下さい・・・・・どう?」
「あっ、だいぶいいです・・・・まだ、ちょっとここが痛い」
Aさんの痛いところを、Aさんの上腕に置き換えて、見当をつけて上腕を押圧。すると、必ず痛みがあります。そこに、再び鍼を刺して、抜きます。
「Aさん、今度はどう?」
「・・・・痛くない!大丈夫、全然痛くない。」
「ああ良かった、じゃ~~、今日はこれでおしまい。」
この治療法も、山元式新頭鍼療法(YNSA)です。山元先生は、本当にすごいです。