2年ぶりに来院された40才代の女性患者Aさん。この時期になるとせき込むことが多く、カラダがすっきりしないそうです。また左膝に痛みがあります。
「最近は、頭に鍼を刺すことを治療のメインにしているのですが、いいですか?」
「頭に鍼?・・・・・それって、痛いですか?」
「痛いです。」
「ダメダメ、私は前に通っていたところの鍼が痛くて、もう鍼は受けたくない。」
「・・・・・そしたら、鍼を使わないで、爪を立てるだけでやってみますので、どんなものなのか体験してみます?」
「・・・・・」
「例えば、パイオネックスという0.6mmの鍼を刺すことも出来ます。これは痛くないです。」
などと会話を続けていくうちに、体験してみるという選択肢を選んでくれました。
それでは、合谷診(人差し指と親指の間の触診)から始めます。左手の方に痛みがあったので、左側から治療を始めます。
次に、進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)を行います。
左:頸椎、胸椎、腰椎、大脳
に反応があったので、例えば、左頸椎の診断点がある左中手骨中央部に右親指で爪を立てた状態をキープしたまま、左親指でAさんの左頸椎治療点のオデコ中央部の生え際に、爪を立て圧痛点を探します。探し当てた圧痛点を軽く押した時、右親指の爪でキープしたAさんの診断点の痛みが消えるかどうか・・・・・これがポイントとなります。
「オデコの痛いところ、ここを押しますよ・・・・そしたら、ここ(Aさんの診断点)どうなりますか?」
「・・・・痛くない。」
「ということは、オデコにパイオネックスを貼ると、痛みがなくなりますよね。」
と少しずつ、納得してもらいながら治療を進めます。幸いAさんの治療点は髪の毛のないところだったので、パイオネックスを貼ることが出来ました。
次に首診
左:腎、膀胱、心包(しんぽう=心臓周辺)、心に圧痛点がありました。これらの治療点には、髪が生えています。パイオネックスが貼れないので、爪を軽く当て、軽く押圧し続けます。
「痛みがなくなりました。」
とAさん言うと、治療終了となり、次の治療点に移ります。これで、Aさんのカラダがスッキリしてきたそうです。膝痛には、耳の後ろの圧痛点(D点)にパイオネックスを貼って良くなりました。
長い鍼を使わなくてもYNSAは治療可能のようです❣️