背筋や腹筋を鍛えるローラーでエクササイズをしていた50才代の女性患者Aさん。頑張りすぎて「ギックリ背中」の重くもないけれど、軽くもない程度の症状があります。特に右肩甲骨あたりが痛くて仕方がありません。そこで、自律神経を整えたあと、B点というオデコにある治療点に置鍼することにしました。
合谷診:右(右側の膝を診ることになります)
膝診:頸椎#5
胸椎#3、#4、#8
上記に対応する治療点に置鍼2本(オデコと右眉の上)すると、診断点の圧痛が無くなりました。今度は、B点という肩の治療点(正中線から2cmほど右の生え際)に1本置鍼。これがずいぶん効いたようです。
「痛い・・・・・・・・痛くて、顔の筋肉を動かせない・・・・・・・痛い・・肩が緩んでいくのが分かる・・・・けど、痛い。」
もうこの3本の置鍼で十分です。このままの状態でゆっくりしてもらいます。Aさんは、健康管理に気をつけているためか、とても素直なカラダをしています。鍼(はり)という異物が入ると、カラダがその異物を取りのぞこうと押し出し始めます。過去に2~3回鍼が飛んで床におちることだありました。今回も顔面の痛みが無くなった時は、鍼の先がわずかに皮膚にくっついているだけの状態になっていました。
「顔を振ったら、落ちそう・・・・」
と、Aさん。
普段から、水や食べ物を研究して、カラダに悪いものを入れていないAさんは、どこかちがうようです。そんな素直なカラダのAさん、「ギックリ背中」は治ったようです。久しぶりにたった3本の置鍼で終了となりました。