やっと書けます!

2ヶ月近く、購入したipad の調子が悪く、文書を書けない状態でしたが2回に渡る初期化でなんとかメドが立ちそうなので、ボチボチと文章を書き始めます。バックアップが完全に出来ているのか心配なのですが・・・

これを機会に、治療に関する文章のみを(あじさいの杜鍼灸院)のフェイスブックに、個人的な出来事は(Hiromu Saiki)のフェイスブックに載せるようにします。

さて、このブランクの間、治療方法に進歩が見え始めましたので、お伝えします。

本日来院の70才代の男性患者Aさん、昨日の朝から急に左臀部に痛みが走り、母趾球を踏み込んだ歩行が出来なくなりました。かろうじて、踵(かかと)だけを着いて歩くことは出来るそうです。Aさんの発言から、踵歩行で使う筋肉→前脛骨筋(ぜんけいこつきん)には異常がなく、母趾球で蹴(け)るときに使う脚の裏側にある筋肉群に異常があるのでは・・・と、推測してみました。

左の臀部に痛みがあるのですから脚ウラ以外にも背中側に異常があると考えてもいいでしょう。

いつものように、合谷診、上腕診、膝診を行い首診で内蔵の診断を行ったのですが・・・

合谷診:左→左の上腕診、膝診を行う

上腕診:左頚椎、左胸椎、左腰椎

膝診:胸椎#1、#2、腰椎#1~6、大脳

首診:省略

上記の頚椎治療点に1本、胸椎治療点に2本置鍼をして、膝診で腰椎の診断点を触れると、

「・・・・あれ?フニャフニャ・・・・Aさん、ちょっと歩いてみてもらえませんか?」

「・・・・・???痛ない・・・・楽!楽に歩ける???!」

「まだ、腰の治療点に鍼を刺してないんです・・・首と胸椎を緩めたんですが、かなりこっていたようですね・・・ついでに、お尻の痛みまで取れたようです。」

どうやら、首と背中の張りが、臀部の張りと拮抗して引っ張り合いをしていたようです。首と背中の張りがなくなったことで、臀部の張りもなくなったようです。もう、お尻は全く痛くないとのことでしたが、念のために耳ウラの腰椎治療点に1本置鍼をしました。今回は4本の置鍼で終了としたのですが、Aさんは鍼よりもお灸の方が好きなので、4本の置鍼をして30分休憩する間に、足に見つけた臀部の治療点に「痛くないお灸」をすることにしました。

最近のお灸では、紫雲膏(しうんこう)をたっぷり皮膚につけ、やや大きめの艾炷(がいしゅ=円錐形のもぐさ)を乗せて火をつけています。すると、やんわりとした暖かさか、気持ちいい熱さが伝わります(時に、全く熱さを感じないのに、効くこともあります)。

「これ、いいわ・・・・お湯が通っていくような感じで気持ちええ・・・・」

と、結構高評価なのです。どうやら、もぐさの熱で紫雲膏も少し液状化するので、皮膚にも効いている様な気がします。これで効果があれば、「鍼よりもお灸がいい!」という患者さんが増えてくるのでは・・・・・と期待しているのです。