委中というツボ

 

60才代男性Aさん、3週間前にギックリ腰になり、2日間はベッドから動くことが出来ない状態。1週間は仕事を休み、その後歩行可能になったので、出勤出来るようになりました。前傾姿勢を取ると、腰全体が固まったようになり、痛みを感じます。

合谷診:人差し指と親指の間の診断、左に圧痛があるので左側を診断

膝診:胸椎#6、7(1)、脳幹(1)、大脳(1)

首診:右腎(1)、右膀胱(1)、右大腸(0)、右三焦(1)、左大腸(0)、左三焦(1)、左小腸(0)

(   )内は置鍼の数、(0)は置鍼しなくても圧痛点がなくなった事を意味します。

私は、勝手に上腕診と膝診を併用しています。上腕診では全く反応がなかったのですが、膝診では反応(圧痛点)があったので丁寧に診断、治療をしました。特に気になったのは、胸椎#6、7の診断点。この治療点は、膝ウラの中央部に位置します。ここは、委中(いちゅう)というツボなのですが、このツボは、腰痛のツボとして有名なのです。ということは、この委中が緩むと腰痛が解消する可能性があります。胸椎#6、7(1)=委中の治療点は、左眉毛の1cm上の中央部の圧痛点です。置鍼後、

「どうですか?・・・・前かがみをして・・・痛いですか?」

「・・・・・痛くない!」

やはり!と思ったのです。眉毛の上の治療点の置鍼は、膝痛を解消します(YouTube参照)。

その上、腰痛に効くとなると非常に便利な治療点になるかも知れません。今後とも研究する価値があるようです。

その後、万能ゴムバンドで両脚、骨盤のグルグル巻きをして終了となりました。まだ動作は腰痛を怖がっておますが、痛みはほぼないようです・・・・良かった、良かった!