異化作用

 

森下敬一先生著書「血液をきれいにして病気をふせぐ、治す」で、ガンを食事療法で治す方法を分かりやすく説明されています。これを読むとガンが全く怖くなくなります。

『異化作用でガンを消去する

大学研究所で20年間の基礎研究を終えた私は、1970年からお茶の水クリニックを開設し、ガンの臨床に携わっています。クリニックを訪れる患者さんは、前述のように余命があとわずかなどと現代医学では見離された方が大多数ですが、ほとんどの方が確実に治っていきます。ただし、家族や親戚に現代医学の医者がいる場合などは、私のクリニックの受診を止められるてしまうこともあります。私に言わせれば、「そうした“不要な阻止”で患者さんにストレスを与えなければ、もっと多くの方がガンから治癒されるのに残念だ」と思わないわけにはいきません。

実際、私は多くの方々が自然医食療法によってガンを克服して自然治癒されていくサポートができたことを誇りに思い、感謝しているのです。一般に、赤血球やリンパ球が融合して体細胞を合成していく生理機能を「同化作用」といいます。その反対の機能を「異化作用」といいます。このうちの後者「異化作用」によって、ガン細胞等の腫瘍細胞を元の赤血球やリンパ球に逆戻りさせることもできるのが森下自然医学の理論です。「異化作用」と言うのは聞きなれない用語でしょうが、いわばデトックス(解毒)です。どんな病気でも体内から有害物質を排出し、血液をきれいにしていけば細胞機能が正常化して元気になり、自然に病気が治っていきます。

体の中から有害物質を排出して血液をきれいにする事は、断食、最近の言葉で言えば“ファスティング”や「適塩・玄米」の食事療法によって可能となるものです。自然医食療法は、単純にビタミン、ミネラルを多くより多く体内に取り入れるような栄養療法ではありません。栄養搾取とはむしろ逆方向の代謝療法であり、断食と同等の「身体から有害物質や毒素などを排出する解毒・排毒作用」を玄米・菜食の命綱で生命維持を確実にしながら、的確に促進するものです。

自然医食療法すなわち玄米菜食療法の基礎は「断食類似のメカニズム」といえますフランスの栄養学会では“ファスティング”は「メスの入らない手術」とも呼ばれ、最近日本では、女優の藤原紀香さんやEXILEのATSUSHI さんがファスティングを行ったり、俳優の榎木孝明さんが30日間不食を実行したりして注目されるようになりました。

しかし完全断食は一定期間以上の継続は不可能です。そこで数ヶ月から数年にわたって必要最小限の玄米と自然塩で生命をつなぎ止めながら、通常では排出しにくい毒素を排出するように努めるのが森下自然医食療法です。この方法を行うだけで副食や間食の量は減りますし、主食の玄米ご飯もよく噛んで食べることが必須条件ですから、食事の総量は自然に抑えられます。

体内に異化作用が進行すれば体重も落ちてきます。無理することなく”適度な飢餓状態”に体を保つことができるのです。当然、体脂肪も落ちます。それによって、体脂肪中に蓄積されていた有害物質もおのずと体から抜けていきます。ただし、極端に体脂肪が少なくなりすぎても体力がなくなってしまいますから、おおむね「体脂肪率13%」くらいを目安にします。体細胞率は中高年ともうなると総じて高く30%を超えている人も少なくないので、13%と言う数字はかなり低いレベルです。この辺の数字にもたれていれば、血液の状態も良くなり「ガン細胞から赤血球やリンパへの逆戻り現象」という劇的変化が起こるのが起こるというのが森下自然医学の理論です。このガン細胞の赤血球・リンパ球への逆戻り現象」と言うのは血液生理学的な表現ですが臨床的には“ガン腫の自然退縮”を意味します。大変重要な現象ですから覚えておいてください。』